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値上げではなく適正価格

久しぶりにイギリスから園芸道具を輸入した。2007年には1500円で販売できたハンドスコップが2500円に。わかってはいたけれど、値札を付ける手が震えた。胡散臭い表現になってしまうけれど、値上げではなく適正価格への見直し。

間違いなく今後もさらに物価は上昇する。もし所得が上がらなかったらハンドスコップさえ高級品の仲間入りなのかな。政治経済の話をすると嫌われるらしいが、あえて触れてみようと思う。日本でそんな風潮がなくなれば良いのに。

先日、日銀前総裁の退任会見で次のようなことをおっしゃった。ニュースで見聞きした人も多いはず。

「物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなった。」
「2%の物価安定の目標の持続的安定的な実現までは至らなかった点は残念。」

2%の物価上昇率が安定的に持続する社会では、賃金も物価も緩やかに上がる。就任当初は2年で達成するはずが、10年経っても未達という状況なので、ほんまか!?と疑ってしまうが、デフレを脱したのなら期待してしまう。また、退任直前に、従来0.25%程度としてきた長期金利の変動許容幅を0.5%に拡大。加えて、東証も変革しPBR1%割れ企業に警告を発し警鐘を鳴らしているし、日本においても賃上げムードが高まっている。

これらを総合的に前向きにとらえると、2023年以降も物価は年々上昇し、それに見合う賃金も上昇する。例えるなら、今まで3万円のジャケットが3万3000円となり、数年後には4万円になる。給料も30万だったのが40万になる。そこまで上がらないだろうけど。そんな感覚。そうならないと、日本は本当にマズいことになる。