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身の振り方

夏になると、体が何時も火照っている。夜になっても、自分の体内に熱が籠っているのがよく判る。通常、平熱が低いのだが、この時期だけは人並みになることを私は知っている。

今の仕事に就いてから丸十年だ。40も後半になって、よくも仕事にありつけたものだ。大方ここも駄目だろう・・・そう思いつつも、何故だか採用された。

けれど自分は今の職場に不満がある。一番は上司があまり好きになれない。話し方からして生理的に受け付けなくて、なるべく同じ空間に居たくない…とまで思ってしまう。

それと、自分の持ち味を何も評価してもらえない気がしている。多分、自分は甘ちゃんなのかもしれないが、ホンのちょっとでも持ち上げてもらえるぐらいのことがあるとイイのに。でも恐らく、この人から褒められても嬉しくはないだろう。

人を姓名判断とか、勝手な思い込みとかで決めつけてきた上司が嫌で仕方なかった。ここには書かないが、嫌なことが最初の内に色々あり、それは今でも尾を引いていると思う。

新しい仕事を探してみてもいいのかもしれない。そんなことを今日は思った。今の職場の良い面というのは勿論あるが、その反面、自分は居ても居なくてもいい存在なのではないか・・・という思いがあり、いっそこの場を去ってしまった方が良いのかもしれない…と思っている。

或る時期頻繁に見ていた夢のことを、以前この場に書いたことがある。“自分のことを認めてくれていたあの職場を何故やめてしまったのだ ── ”。そういう後悔の念を感じている夢だった。あのような夢を度々見ていたのにも理由があったのだろう。

この年から何ができるのか…。
馬鹿な行いかもしれないが、それでもより良い人生を生きるために、今からだって試行錯誤しても良い筈だ。


今の職場を去るとしたら、淋しく感じるのは友達のことかもしれない。いつもこの場に書いてきたタカちゃんという人に、自分は「いい仕事見つけられましたね」って何度も言われた。闘病生活にあり “死も遠くない” と言っていた彼に、「同じ仕事をしたい」という言葉を掛けられた。見慣れた職場の風景の中に溶け込んでいる友達との思い出は何よりも大切なものだ。それと引き換えにすることができるかどうか ── 、それは意外に大きなハードルかもしれない。


色々考えてみようと思う。

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