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小説「碁盤斬り」 (まだ読み始め・・・)
職場の同僚が、映画「碁盤斬り」のノベライズ本 (??) を貸してくれて、少し前から読んでいます。
とても読みやすくて、サクサクと進んでいます。
まだ全体の半分ぐらいまでしか読めておらず、前半は割に呑気な感じに展開するので、この話はどういうところに向かっていくのだろう…と思っていたら暗雲が立ち込めてきた・・・やっとその辺りまで来ました。
主人公の柳田格之進の実直な所、良いですね。“囲碁友”となった源兵衛と酒食に興じる所など、なんだかとてもいい雰囲気だなぁ…と思いました。見知った土地名 (本所石原町) 、吉原の人間 (妓夫太郎) 、囲碁の言葉などが出てくると、それだけで嬉しくなります。
格之進との手合を通じて、人としての有り様を正された源兵衛。囲碁の道にはそんな力があるのかもしれない。
虫売りの呼び声に誘われて、格之進が蛍や鈴虫を買い求める場面などに江戸の情緒を感じました。
自分は小さい頃から鳴く虫が好きで、よく草っ原で採集していましたし、江戸期における町民と鳴く虫との関わりを纏め上げた「鳴く虫文化誌」なんて本を思い出して、久しぶりに本棚から引っ張り出してきました。
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しばらく前から散々「時代錯誤ゴッコ」をしたい…などと言っている自分には、この「碁盤斬り」は願ったり叶ったりな小説です。
映画の方の鑑賞のチャンスは見送ってしまったのですが、却ってこのノベライズ本で楽しむ方が自分には合っているかもしれません。。
まだまだ先があるので、これからの展開を楽しみに読んでいこうと思います。
今日は囲碁の名人戦リーグ、最終一斉対局。“人の感じ”に興味を持つようになって勝負の行方を追っている棋士、志田達哉さん。今日の手合にも破れてこのリーグは全敗。残念な気持ちですが、ここまで徹底して負けたら逆に気持ちイイか・・・なんて言ってみたり。
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だけれど今日、NHK 囲碁トーナメントのサイトをチェックしたら、8月18日 (日) 放送分に志田さんが登場することが分かり、ワクワクしてきました。シードで二回戦からだし、もう少し先になるかと思っていたので嬉しいです。この対局、ひょっとしてもう既に終わっているのかな…?? テレビで沢山お姿を見たいので、勝ち進んでいてくれると良いなぁ…と思っています。
(次回 7/28 の鈴木伸二さんの対局も楽しみにしています) 。
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この「碁盤斬り」の本を貸してくれた同僚は、なぜか偶然、自分と時を同じくして囲碁に興味を持った人なのですが、彼の場合は “老後に楽しめる趣味を見つけたい” というのが元々の動機だそう。しかしまだ、NHKの囲碁トーナメントを最初から最後まで通して見たこともないらしく、例えば志田さんの名前を出したりしても話には全く乗ってこず、全然張り合いがない。つまんないよね・・・。
そう言えば「碁盤斬り」の元ネタは落語の人情噺「柳田格之進」…ということなので、いつかは落語版も聞いてみたいな…と思っています。
先日行った噺家さんの落語会、来月も行くつもりでいます。夏バテしないように心がけなくては…!!
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