㊾レシート

映画やコンサートのチケットを、自分は後生大事に取ってある。懐かしいディズニー映画や好きな歌手のライブのチケットなどは特に努めて。

チケットばかりでなく、レシートまで取ってある…と言ったら、かなり変わっている部類かもしれない。

勿論、何でもかんでもレシートを保存している訳ではない。いま手元に残っているのは、大切な友達「たかちゃん」とやり取りをしていた 2019年のものだ。「2019年」という文字を見ると、いつでも自分は即座に友達のことを思い浮かべる。2019年のあらゆる空気、世相のようなものを自分は残しておきたい気持ちに駆られる。友達とやり取りを交わしていたあの頃に戻れる訳はないのだが、彼が元気に過ごしていた日々を、レシートを見つめながら思う。

当時大好きになって、国会図書館で色々調べた藤間文彦さん (元 俳優) のこと…友人たちと集まった「春の茶話会」のこと…。タカちゃんの思い出とも関わりのあることなので、レシートを見ると、或る種の感慨を抱きます。

⬇のレシートは、たかちゃんが二年後の 2021年に闘病生活に入り、最後のメッセージが届く前日に、家の近くの食品店で買い物をしたときのものです。

この日の自分は彼が取り敢えずは退院して、安心した気持ちになって、近くの公園へ行ってお菓子を食べていました。その様子を mixi の呟きにアップしたりもしていました。この時にはまだ、友達とやり取りが出来たんだなぁ…と、レシートを見ると思います。

友達から「お別れの言葉」が突然届いたのは、翌日の夜でした。