こどものおもちゃ

小学生〜中学生頃かな…(あやふやな記憶)
当時周りで話題になり、全巻揃えたマンガのタイトル。通称「こどちゃ」。

主人公の「紗南」というキャラクターが、とにかく明るく周りに笑顔や元気を与える女の子で、当時とても憧れて紗南ちゃんみたいな子になりたいなぁなんて思ってました。

憧れの気持ちで読んでいたマンガだけれど、恐らく15年以上ぶりに読み返して…こんなに色々考えさせられるマンガだったのかと…こんなに感動する内容だったのかと自分でもビックリしてます。(読み返してみて、泣くとは思わなかったよぉぉぉぉぉ)

子供視点でみた「こどものおもちゃ」と、
大人になってから改めて読んだ「こどものおもちゃ」。

内容は同じはずなのに感じ方が全く違った。
こんなに深い作品だったっけ…

家庭崩壊、イジメや暴力、生みの母と育ての親、心の病、親子、恋愛、友情etc..

人と人との繋がりや関わり方が詰まってた。

印象的だったセリフ多数だけどその中の一部。

○「2-3ヶ月なんですぐと言って簡単に別れるなんて、大人に比べて子供の2-3ヶ月は非常に長いということをあの子らはわかっていないのでしょうか」(紗南の母)

→大人になってからの2-3ヶ月って驚く程あっという間に過ぎていく。今思えば、子供の頃の2-3ヶ月って凄く貴重。その間に背も伸びるし身体つきも変わるし心身共に成長する時期。
その2-3ヶ月間離れるという事の大きさが今なら分かる。。

○逆境こそ楽しんで生きなさい(紗南の母)

→こどちゃの中で1番印象に残ってるセリフ。このマンガに出会ってから、辛いなぁ〜って思う事があると、この言葉を思い出してた。
辛い時に少しでも楽しく過ごせるような発想の転換が出来る力が欲しいと未だに思う。

○生きてても会えない事はあると知る。それは「もう会う気がない時」(羽山)

→これ、最近凄く考えてた事と全く同じで、こどちゃの中にも出てきたからビックリした。
生きてたらまた会える〜なんて気軽に思ってたけど、恋愛も友達も時に家族だって…
片方に「会いたい」「連絡を取りたい」この意思が無くなってしまえば関係は終わってしまう。
これはネットでもリアルでも同じ。
切ないな〜切ない。人と人との繋がりは本当に「縁」だと思ってる。気が合う合わないだけでなく、その時の環境、その人の置かれてる立場で優先順位は変わるもの。
だから切れてしまう縁は仕方ないのだけれど、そう簡単に割り切れるもんでもない。
そんな想いをした事もあるし、誰かにそんな想いをさせた事もあるのかもしれないな。

○ 子供はわれわれ大人が思ってるほど子供ではありません。大人も自分たちで思ってるほど大人ではないですしね。(警官)

→久しぶりに読んで、( ゚∀ ゚)ハッ!とした。子供の頃は早く大人になりたいなんて思ってたけど、いざ大人になっても全然変わってないな〜と思う部分が沢山ある。
いざ親の立場になり、子供の事をあれこれ心配してしまうけれど、突然しっかりした事言い出す時もあるしなぁと息子の事が頭をよぎる。

○人と出会って…周りにいい人が集まったって言うあなた自身を…自分をもっと信じなさい。(紗南の母)

→泣いた( •̥ ˍ •̥ )昔はよく自分の存在意義についてふと考えることがあったな〜疲れたりメンタルに来てる時は特に。色々辛かったりしんどい事あるけどその度に誰かしらが周りにいて、誰かしらが支えてくれて、そうしながら今の自分がいる訳で。そんな事を考えたら、この言葉が刺さりまくって泣けた。

ただただ紗南ちゃんというキャラに憧れて読んでたマンガだけど、久しぶりに読んで内容の深さや濃さに感動してしまった。
小花美穂さんの作品好きだけど、こどちゃは本当に名作。
読んだことない人にぜひ読んで欲しい作品の1つです。

#こどものおもちゃ
#こどちゃ
#小花美穂

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