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あれから1年 2020年4月を振り返る 緊急事態宣言

2021年4月を生きる今日。SNSをみていると「あれから1年」の投稿をする人が多く、人々にとってインパクトのある時期だったことは今この時を生きる全ての人に共通しているだろう。その”時期”は今もなお続いているのだが。

2020年の4月は緊急事態宣言最中だった。

2020年の1月ごろから、徐々にその恐ろしさは人々の日常にあっという間に入り込んできた。

年明けから1ヶ月ほど、私は神奈川の実家に帰り、平和に過ごしていた。

神奈川を離れる前に、観光地である箱根に行こうと思っていたが、その予定は得体の知れない「不安」により、断念することにした。

そして2月。3月。

徐々に事態は深刻になっていった。

4月の旦那の海外就職で私と子どもも海外に行く予定だったが、3月を過ぎてもなおビザの手続きの案内などはなく、雇い主からの連絡は滞っていた。

「あぁ。やっぱりか」

そうすんなり納得できるほど、事態の深刻さを身に染みて感じていた。

感染者の多い都市部にいたわけではないが、いやそうではないからこそ?、人も全然歩いていないような近所の道でも、散歩するのが、怖かった。

すれ違いざまに、誰かの発するくしゃみやお喋りから、感染してしまうんじゃないか。そんな恐怖でいっぱいだった。本当に。

子どもが当時はまだ6ヶ月になったばかりだったから、ということも大いに影響している。この尊い命をなんとしても守らなければ。そんな思いで必死だった。

今は適切な距離を保てば、ましてや人通りが少なく、自然に囲まれるようなだだっぴろい場所を散歩するのは、ほぼノーリスクであることは理解できるようになったが。

そうして、始まったばかりの2020年は、慌ただしく春を迎え、梅雨、夏、秋、冬と、いつも通り、四季が巡っていたにも関わらず、それを感じる余裕すら奪われ、寝て起きたばかりなのに、あっという間に夜になったような、そんな感じで幕を下ろしていった。

実際には、この1年は、それまで以上に、多くの行動から多くを学び、多くの決断ができた年であったわけだが。

1年が過ぎ、元に戻ってきたものもあれば、とっくに消えてしまったものもある。四季を楽しむ余裕はなんとか戻ってきたのではないか。

ポジティブな見方を優先すると、人間は、社会は、変われる生き物だと証明した1年だったのではないか。

条件付き、制限付き、どうやろうが、それでもいい。止まってはいけない、進むことを、断念してはいけない。

そうやって、渦中でも自分に従って動きまわっていた人が今いい顔しているような。

私はそんなふうに思うのである。

2021も今月で3分の1が終わる。各地で第2波の報道。

”この時期”は変化しながらも、どういう行く末をたどるのか。

どうかお元気で。

あなたにとってこの1年はどんな年でしたか?





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