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今日も今日とて、美しい

朝起きて着替える。小さなトレラン用のザックに荷物を積める。森林公園のような都市型の公園はここ新城・奥三河にはない。だから基本的に森の中を軽装で気軽にアクティビティーを楽しむというわけにはいかない。

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自宅からすぐの裏山に入るのですら、なんの装備も持たないなんということはまずしない。暮らしのすぐそばに山がある環境だがその山はリアルに山で、その距離感や暮らしに近い山というイメージ以上に森は深く植生の多様性にも乏しく似たような景色ばかりで迷いやすく、地形そのものの斜度も険しい。そして携帯もまあまあ入らない場所がある。基本的に道なき道を行く訳ではないけれど、実際行って見ると地図に書かれいるのに道がない場合やオフトレイルして考えなければならない状況もよく発生する。だから必ず手ぶらでは森に入らないし、下調べや自分の行動ルートのイメージづくりもしっかり行う。観光登山向けの山に登り、必ず頂上がゴールというわけではなく、ほとんどが調査とか探究心とかピークハントでないことを目的として山に入り行動しているので、頂上を目指す以上に行動時間だけでなく全体の行動をマネージメントしたり指針をしっかり持つ必要がある。

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ちなみに大体僕は以下のようなものを携行する。

・真水(1ℓ前後)・行動食・エマージェンシーキット・エマージェンシーシート・ポイズンリムーバー(いわゆる白のじゃないちゃんとしたやつ)・携帯電話・携帯用予備バッテリー・ヘッドライト(予備電池も)・タオル・レインジャケット・熊鈴・ホイッスル・ライター・コンパス…などなど。ウェアの基本は長ズボンに長袖。薄いジャケット羽織り、トレランシューズに、帽子、アイウェア。

上記のような装備品を山に入る時はいつも携行する。そしてレースの時もほぼ同じ内容を必携する。いつも自分が緊急時に、自分が山の中で困らないために必要だと想像力を働かせ必要だと思うものを携帯することを基本としていればレースであってもそれらは何ひとつ「特別に持たなければならない」ものとはならない。基本的には使わなければそれが一番良いし、ほとんどは使わない。でもだからと行って「=持たなくても良い」ということにはならない。軽さが大事だと思うのであれば内容を減らすのではなく、出来るだけ軽いものを選べば良いのだ(そうした品は概ね高価であることは受け入れるしかない)。

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そして今日は12km/3時間。人にも鹿にも誰にも合わない。時折鳥の囀り、風の音。そこにどんな道と地形が広がり、自然が映し出すその時々の美しさを楽しみに山の中を歩く。探究心が満たされ、美しく険しい自然の中に身を置くと充足感がやってくる。

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今日も美しい景色にたくさん出会えた。奥三河は美しい。

※ちなみにこうした日々のフィールドアクションは業務に関わることの一環でもでもあります、あしからず。

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