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「発達障害、診断の次にあるもの」~冨樫ちはる



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自分の子どもに発達障害の疑いがあった時
真っ先に思うのは
「良いお医者さんに巡り合いたい」
ということではないでしょうか。
でも、ちょっと考えてみて下さい。
その「良いお医者さん」は本当に、
あなたの悩みを解決に導いてくれるのでしょうか?


ここ20年ほどの間に、発達障害という言葉が
日本中に広がってきました。
幼稚園・保育園・学校関係者だけでなく、
一般の方がテレビや雑誌で目にすることも
増えてきたと多くの方が感じていると思います。


私の長男が診断を受けた1999年頃。
子どもの発達障害を診断できる小児精神科医は
全国に150人ほどしかいないと聞きました。
うろ覚えなので間違っていたら申し訳ありませんが、
「単純計算で各都道府県に3人程度しかいない」
と思った記憶があるのです。

もちろん、均一にいるわけではないので
「児童精神科医が全くいな都道府県もある」
ということも耳に挟んでいます。
その後、これだけ発達障害がクローズアップされている昨今、
どれくらいの児童精神科医が日本にいるのでしょう?



「一般社団法人日本児童青年精神医学会認定医数は、
2022年度末時点で507名、2023年8月20日現在525名です。」
(一般社団法人日本児童青年精神医学会HPより)

ということですので、かなり増えていますね。
それでも、各都道府県に10人程度です。
しかも急に増えたということは、
臨床経験が少ない医師もまた多いということと推測されます。

子どもの発達障害(自閉スペクトラム症やADHD)は
児童精神科医が確定診断をつけることになっています。
心理士やベテランの施設職員でさえ、
検査を実施することはできても
診断名を決めることはできません。

では、診断って何のために必要なのでしょうか?
親の立場として考えられるは

★障害があるのかないのかを知りたい
★診断名を知りたい
★投薬を受けたい
★児童発達支援・放課後等デイサービスなどの福祉サービスを利用したい
★障害者手帳(療育手帳など)を取得したい

といった目的が主になります。
受診をすれば、これらの最初の目的は果たせます。

それでは、診断がついた後はどうなるのでしょう?
病院との関わりのなかで医師の仕事とは何でしょう?
これは、病院や医師によってかなりのバラつきがありますが
基本的なものは以下の3つです。

☆経過観察
☆必要ならば投薬
☆脳波の検査や数年に一度の発達検査

丁寧な病院だと、以下のようなことを実施するところもあります。

★子どもの様々な問題行動へのアドバイス
★子どものカウンセリング
★子どもへの療育やセラピー
★幼稚園・学校との連携や交渉のしかたのアドバイス
★幼稚園・学校でのケース会議への出席

かなり必要度は高いけれど、限られているのが現状です。


そして、さらに必要度が高いにも関わらず、
ほとんどの病院がやっていないことがあります。

それは、
「特性に基づいた発達障害児の育て方のアドバイス」
「保護者への心のケア」
です。

【まずは一つ目、育て方のアドバイス】
子どもに診断がついたとします。
でも、その後どうしたらいいか、ということまでは教えてくれません。


それは意地悪でも手抜きでもないのです。


確かに特性はわかるし、
検査や見立てに基づいてどんな診断名がつくかもわかる。
けれども、それに対してどう接したらいいかとか
どうやって躾けたらいいかなんて
お医者様は誰からも学んでいないのです。
大学の医学部では教えてくれません。

医師になってからも
基本、診察室で患者さんを診るお仕事なので

★一般家庭の居間や子ども部屋で起こるアレコレ
★学校で出会う様々なトラブル
★公共の場での問題行動

などは、実際に自分の目で見ることがないのです。
日々母親が通りすがりの人から白い目で見られる、
ということも想像の域を出ません。


ですから、医師にそのような場面の
対処についてたずねても
明確な答えが返ってくる可能性は低いのです。

仕方のないことです。

それは医師の仕事ではないし、
「診断と育て方は全く別の知識が必要」
だからです。
(※全国的にみるとわずかですが
医師または心理士がペアレント・トレーニングを
実施しているところもあります)

【そして二つ目、親のケア】はどうでしょうか。

発達障害の外来は、毎月~数カ月に一度の頻度です。
最近は新規受診を断る病院もあるほど
需要が多いのが「児童精神科」です。

病院はいつも予約でいっぱいです。

そして一人の患者さんに当てる時間は短く、
子どもの様子や成長したこと、
問題行動やトラブルなどについて
聞き取るのが精いっぱい。

お父さん・お母さんの心にまで
時間を割いて焦点を当ててくれる医師は
本当に少ないのが現状です。

受診しても困り感を吐き出すだけで
医師からは明確な解決策も出ない。

酷い時には、親の対応が悪いと怒られ

「しっかりしてください、お母さん」

などと言われることさえあります。

薬を拒めば

「これ以上病院に出来ることはありません」

と診療を断られることもあるとか。


精神科を謳っていながら、
保護者のメンタルは後回しになり、
子どもの受診によって傷つく親もいると聞きます。


もちろん、医療に繋がる必要はあります。
診断がつけば、この先何らかの診断書や意見書が
必要な手続きを取る可能性が高いからです。

先輩保護者の私から言えば、
発達障害の子どもを育てるには

★特性を知ること
★対応の仕方を知ること
★親が心身ともに健康でいること
★きょうだいがいれば、その子とのバランスを取ること

…といったことが大事ですが、
病院ではその方法を教えてくれるところはほとんどありません。

私は、これを自分自身でカバーしてきました。

簡単なことではありませんでしたが、
幸運なことに私はたくさんの人の手を借りることができました。

施設だったり親の会だったり、
本だったり講演会だったり、
その都度良い方法を見つけて乗り切ることができました。

当時専業主婦で時間もあり
今のように情報の海に溺れることもなく
良い出会いに恵まれた私だったから
できたことだと思います。

そして今、私の長男は27歳。
私が最初に思い描いた以上の
「イケてる自閉症青年」となって
仕事に趣味に、楽しい人生を送っています。


2021年、秋田旅行にて。右が長男です

そして長男の診断から20年以上経った今、
子どもの発達障害や発達凸凹に
悩み、困難を抱え、辛くて夜も眠れない…

「対処できるなら頑張りたいのに、やり方がわからない」
「時間が限られている。遠くまで相談に行けない」
「自分に自信がない。自己肯定感が低い」

そんなあなたのために私は
【ペアレント・トレーニング】で
子どもの特性への正しい対処法を
【コーチング】で
お母さんの自己肯定感を上げる方法を
オンラインでお伝えしています。

10月28日(土)21時~
ライフコネクトLIVEにて

「ズレを直して楽になる
発達凸凹の子どもとの関わり方」

というテーマで、事例を交えながら

「この子で良かった!と言える私になる」

ヒントを、お伝えしたいと思います!
ぜひ、聞きに来てください。

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