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高齢期リハビリのココロエ5 男性は元気なうちに家事を慣れておくべし


要介護になっても基本は同じ、動かさない機能は衰えます。いいですか、『要介護になっても』ですよ。口酸っぱく言ってますが、高齢期しかも要介護であれば受け身のリハビリ(ベッド上でマッサージや筋トレ)では心身機能は向上どころか、低下していきます。それはなぜかといいますと、圧倒的に活動量が少ないからです。
結局は自分があるいは周囲の手を借りてでも活動量を上げるしかないんです。手足頭をとにかくつかうことです。
さて、今回のテーマは『家事』『趣味』を元気なうちに身につけておく、つまりできるように慣れ親しんでおくことです。多くの女性は問題ないのです。しかし男は外、女は家だと考えており家事を全くしない厳格な男性、要注意ですよ。
よくおられる方がこうです。退職してからは畑と散歩が趣味だった。でも80歳で大腿骨を骨折して、治療後も歩きにくくなった。それから畑にもいけなくなり、自宅でテレビを見るだけの毎日。衰える一方です。
何が言いたいかといいますと、身体が不自由になったときを境に『したいこと』はなくなった、そして『しなければならないこと』もない。一人暮らしや女性であれば家事を『しなければならない』ので多少、身体のハンデがあってもされる方は多いのですが、男性は趣味をとってしまうと何も残らないことが多いのです。そしてわかりやすいマシントレーニングや運動療法、マッサージなどに期待をこめるわけです。でもよく考えてくださいね、そんな運動習慣は一日のうちの何%でしょうか?一週間のうちの何%でしょうか?と、考えますと期待を込めてそのときは頑張ってる割に成果は出ずのパターンがおおくなるわけです。
運動も大事ですがやはり家事などの家の『やらなければならないこと』をやるべきだと思います。なにせ、お金を払わなくても身体をうごかせるわけですから。そのためには、元気なうちから家事に対する抵抗感をなくしておきましょう。「これは女性の仕事」なんて言わずに。現に女性の方が長生きなのは、家事があるからかもしれません。

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