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高齢期リハビリのココロエ21 お葬式不参加課題
お葬式、それは故人とお別れをする最後の儀式です。さて老健施設に勤めてますと、ご利用者のご家族が入所中に亡くなるケースがございます。亡くなる方はご利用者の配偶者、兄弟が多く、ほとんどの場合、入所中のご利用者は葬儀に参加されません。
ご利用者に『参加しない理由』を尋ねると「こんな身体では行けない。」と仰られます。ご家族も「あんな身体では行けない。」という理由でご利用者当人の参加を見送られます。作業療法士のわたしからみると、「うーん、参加できるのに。」と思うわけです。ティモンディの高岸さんが「やればできる!」とよく言ってますが、この場合もその通りで、少しの工夫とみんなの協力で参加できるんです。
もし、わたしが同じ状況で妻が亡くなったとしたら葬儀に参加したい、さよならをしっかり言いたい。長年、連れ添ってるならなおさらです。
有名な作業療法士マリーライリーさんの名言で『人というものは、その気になって考えてやってみれば、もっと健康な自分になれる』という言葉があります。どんな状態でも考えて行動することが結果を生み出すという意味でしょうか、葬儀の参加も大変かもしれませんができるはずです。
「参加すれば家族に迷惑をかけるから」と参加を見送る方も大半いらっしゃいます。いやいや、周りに気を使って一番参加したい方が参加できないような価値観なんていらない!と、この時ばかりは私なんかは思います。配偶者を見送るときくらいわがままになったっていいじゃないですか、周りも協力しましょうよ。めったに…、めったにしか外に出られないんですから。同居していない家族と会える時間を年間に換算してみてください、おそらく一ヶ月もないですよ。
同じような例で孫の結婚式の参加不参加問題があります。今一度、ティモンディ高岸さんの「やればできる!」を思い出しましょう。参加してお別れをいいましょう!おめでとうをいいましょう!ありがとうをいいましょう!
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