2022年「安藤誠の世界」全国講演ツアーレポート
全国各地18講演を開催していただい各主催者の方々のおかげで、10/19岩手県盛岡から始まった「安藤誠の世界2022」全国講演ツアーは、群馬県から福岡県へ、そして近畿地方、中部地方、関東地方と全国を駆け巡り11/6茨城県石岡市で無事フィナーレを迎えることができました。改めて主催者のみなさま、関係者のみなさまには厚く御礼申し上げます。また、各会場に足を運んでいただいた方々、オンラインでご視聴いただいた方々、参加はできなかったけど盛会を祈ってくださった方々、至誠塾のみなさま、本当にありがとうございました。私山本が10/23福岡会場から安藤さんと合流し、最後まで同行して学んだことや気付いたことを「安藤誠の世界2022」全国講演ツアー総括レポートとして3つのキーワードとともにまとめます。
① 信頼とは継続。継続とは信頼。
2006年から全国ツアーを毎年続け、16歳から43年乗り続けている自転車や30年以上乗り続けているバイクを所有するなど、お金では手に入れることのできない価値を「継続することでしか信頼を得られない」と自ら実践することで証明している安藤誠の代表的な名言の1つです。個人的には「どんなに好きなことでも燃料を入れなければ続けられない」という言葉がとても印象に残っています。ガソリンも長期間放置すれば腐るように、何もしなければ風化するのが自然の摂理。いつでもエンジンをかけられるよう動かさない時も気を配り、わずかな時間でも定期的に手入れする必要があるように、日頃の小さな行動の積み重ねが継続・信頼には必要不可欠だと理解しました。
② 義理と人情
今年のツアーで重要なテーマであり、目に見えない大切なものの1つである「義理と人情」。損得だけで物事を考える人が多い世の中だからこそ、効率よりも丁寧に心を込めてすることが今求められていることを感じました。例えば、どの会場でも同じ話をするのであればAIでもできますが、それでは参加した方に感動を与えることはできません。会場ごとに変わる参加者に伝わるようチューニングし、その時に起こったことを生かすライブ感を大切にすることは、その場にいる方への敬意を払うことであり共にする時間を大切にするということ。これは講演やガイドの時だけでなく、普段の生活にも当てはまります。「ありきたりな定型文で受け答えしていないか?」「コピペしたような機械的な作業になっていないか?」と自問自答すると、私はまだまだできていませんが、今日一日関わった目の前の人に喜んでもらえるよう血の通った言動を心がけていきます。
③ 明日があると思うな
「明日生きている保証がある人は誰もいない。」この言葉にハッとしたのは私だけでなかったはずです。多くの人は今日と同じ明日がやってくると毎日疑いもせず過ごしていますが、自然界では明日自分が食べられる側になるかもしれませんからどんな生き物も今日を生き抜くことに必死です。それを普段から見ている安藤さんだからこそ写真や言葉に生命の輝きがあふれ、「日常は当たり前ではなく奇跡」ということが伝わってきます。16世紀に宗教改革で主役となったマルチン・ルターの言葉「たとえ明日、世界が終わりになろうとも、私はリンゴの木を植える。」を、私の言葉にするならば「たとえ明日、世界がおわりになろうとも、私は北海道の魅力を届ける。」みなさんにとっての「リンゴの木」は何でしょうか?今日一日で自分にできることには限りがあると悲観するのではなく、今日一日自分にできることがあると感謝する。まだまだ微力ですが諦めない限り失敗ではないので、自分が惚れて一生住むと決めた北海道のことを日々学び、自分自身が感動していることを届けられるよう精進します。
ツアーを通じて学んだこと
伝えたいと思ったことは言葉にして届けることが大切です。ただ思っているだけで言葉にしなければ誰にも伝わりません。また、言葉にすることができたとしても、本当の意味で受け取る人に伝わっているとは限りません。今回のツアーでは、受け取る側としてそのことを痛いほど感じました。安藤さんは私のためにたくさんの大切なことを届けようとしてくれましたが、うまく受け取れない自分が嫌になることばかりでした。安藤さんが私に届けたいことの10分の1も受け取れていないと思いますが、それは安藤さんの届け方が悪いわけではありません。例えばキャッチボールをする時、プロが本気で投げたボールを素人が受け取れないからといって、手を抜いた球を投げたら相手がいつまでも成長しないし受け取れていると言えないのと同じように、受け取る人が届ける人と同じレベルになるまで努力し続ける必要があるということです。受け取りたいと思っていても、1度ではうまく受け取れないことがあるということ。これは届ける側でも受け取る側でも覚えておきたいことですし、だからこそコミュニケーションをとってその都度届いているかを確認すること、届くまで・受け取れるまでは何度でも工夫して努力し諦めないことが大切です。このこと以外にもこのツアーを通じて多くのことを学ばせていただいた誠さんには心から感謝致します。
今回のツアーでは安藤誠さんだけでなく、ここには書ききれないたくさんの方のおかげでやり切ることができました。東京から合流した安藤忍さんには、手作りのおむすびを持ってきていただいたことに感動しただけでなく、こまめに温かい言葉をかけていただき心の支えになりました。山田佳奈さんには、限られた時間の中で各主催者とのやり取り、ホテルの手配など表には見えないけれど重要な役割をしていただいただけでなく各場面で助けられました。遠方の会場まで足を運んでサポートしてくれた佐々君は、いるだけで場が和みましたし丁寧なレポートは本当に感動しました。そして、妻の歩美と息子の道真には長期間不在し心配や寂しい思いをさせましたが、毎日メッセージなど連絡をくれるなど応援してくれたおかげで一日一日を乗り越えることができました。ありがとう。最後に、私の両親に会えるよう福岡で合流する前に兵庫県の実家に泊まれるようご配慮いただいた誠さんには重ねて感謝申し上げます。両親に今の姿を見せることができたことはきっと親孝行になったはずです。
長文にも関わらずここまでお読みいただきまして誠にありがとうございました。最後に全国ツアー中に日々投稿したレポートのURLを下記にまとめましたので、各講演の詳細を遡る際にご参照ください。
全国講演ツアーレポートまとめ
■2022年 安藤誠の世界 全国講演ツアー開始
■10/20群馬県前橋・渡辺翔月様主催「安藤誠の世界」レポート
■10/23福岡・日本熊森協会福岡支部様主催「安藤誠の世界」レポート
■10/24福岡中央ロータリークラブ様主催「安藤誠の世界」レポート
■10/25「松下村塾」レポート
■10/26 日本熊森協会本部様主催「安藤誠の世界」レポート
■10/27 大阪ECO動物海洋専門学校様主催「安藤誠の世界」レポート
■10/28 安藤誠の新刊『原野から』レポート
■①10/29京都 関佳彦様主催「安藤誠の世界」レポート
②10/29京都 レティシア書房様主催「安藤誠の世界」レポート
■10/30 日本熊森協会三重支部様主催「安藤誠の世界」レポート
■10/31 日本熊森協会愛知県支部様主催「安藤誠の世界」レポート
■①111/1 愛知県豊橋 桜丘中学校様主催「安藤誠の世界」レポート
②111/1 静岡県浜松 伊藤みどり様主催「安藤誠の世界」レポート
■11/2 静岡県焼津 深田裕美様主催「安藤誠の世界」レポート
■①11/3 東京都町田 どう出版様主催「安藤誠の世界」レポート
②11/3 東京都渋谷 宇都宮瞳様主催「安藤誠の世界」レポート
■11/4 日本航空株式会社様主催「安藤誠の世界」レポート
■①11/5 日本熊森協会東京支部様主催「安藤誠の世界」レポート
■②11/5 つむぐプロジェクト代表惟住浩太郎様主催「安藤誠の世界」レポート
■11/6 笠間 高橋協子様主催「安藤誠の世界」レポート
参加者の感想まとめ
ご参加いただいたみなさまがFacebookに公開設定投稿していただいたご感想をわかる範囲でご紹介いたします。非公開のものも含めこちら以外にもたくさんご感想を投稿していただきましてありがとうございます!
(トップの写真は吉満さんからお借りしました)
最後までご覧いただきまして誠にありがとうございます。2022年の講演会が終わるや否や、もう来年の開催が確定した会場があります。主催を希望される方は、先着順で日程が決まっていきますのでまずはヒッコリーウィンドまでご連絡ください。また来年、講演会場でみなさまにお会いできるのを楽しみにしています。