福の神に愛された女=序説=

福の神に愛された女

と、聴いて君は
どんな女性をイメージする?


順風満帆な女?
何があっても「幸せ〜幸せ〜」
と、言っている女?
霞を食べているような
つかみどころのないような女?


彼女は
決して順風満杯なわけじゃなく
俗世間から離れている風でもない。

いつも「幸せ〜幸せ〜」と、言ってそうだけど。。。


「もしもし。うん 分かったよ!
   って!またー?どうするん??
   ハイ(声 ちっちゃ!) 行きます行きます。。。」

「オンナはあんま 保育園のお迎えって忘れられやんけどなー、、、なんで まぁー!こうも 綺麗さっぱり忘れられるんやろーもぅ。。。はぁ。。。

しかし すごいな やっぱ あの人
おもろいなー。

たいせい、待っててねー。」


電話を切ったあとも
ブツブツ言ってる。
何があっても幸せ〜幸せ〜
では ないんだな 笑笑

自分の氣持ちは ちゃんと口に出てるし
感情も隠さない


でも
笑っている。


強いていうなら

彼女は 

樂しみ上手になった人

かな 笑


これが福の神に愛された女

名前は『咲』。


彼女は、


保育園のお迎えどころか
入園の面接の日まで咲き伝えるのを忘れていた、
おっちょこちょいな"福の神"

今世では咲の夫になっている『四郎』の事を、

「凄いやろー!なかなか出来やんでー
お陰で、園長先生とも話せてラッキーやった♡」


と、自慢氣に、嬉しそうに話すんだ。


今世の"福の神"を 
愛し尊敬して
支え続けている。

でも
こうなるまで
彼女が

どれだけ泣いて
どれだけ心が折れてきたか
ボクは知っている。


"福の神"が人間界で生きてゆくのは
そうそう簡単な事ではないからね。


常識というものには
「自分の」が付く


それが通用しないのが
神なんだから。

常識にも
何ものにもとらわれず
好きなもの
ひとの本質
全てを四郎は知っている。


徐々に話してゆくよ。


咲と四郎の物語。 

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