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CGアニメーターが基礎知識0からドローイングを始めるとどうなるのか?〜苦悩と進化の軌跡〜その7

It's amazing when the moment arrives that you know you'll be alright. エアロスミスの名曲Amazingの一節です。そして僕にもついにその瞬間がきた様です。およそドローイングを始めて1年経過したある夜にそれは突然訪れました。

1年後のドローイング

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まだまだ指摘できる事は多いですが、この時僕は初めて自分のドローイングに満足し、泣きました。そしてロンドンプライドで祝いました。正直、これほどまでに自分のドローイングに満足する日が来るとは思ってもみなかったです。たった一枚ですが、いまだに僕は気に入っています。

振り返ると僕の大きな問題点は、アナトミーを理解していなかったという点でした。アナトミー理解していなかったために、全てがうまく作用していなかった。(まあ最終定期に解ったしよしとする)

せっかく得た知識なのでここでは基本的なアナトミー知識をシェアしておきます。

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まず腰骨は体の縦の長さの半分の位置にあります。そして上部が上半身、下部が下半身。下半身の脚はさらにその長さを半分にした部分に膝がきます。上半身の腕も同様に半分の位置に肘がきます。(青色の線)

頭部は横の長さが頭部頂点から鼻の下までの長さとほぼ同じになります。またその長さは肋骨と首のつながりの部分との長さとも等しいです。(オレンジの線)

また以前書いた様に目は顔の真ん中の部分位に位置し、眉から顎にかけての半分お位置に鼻の終わりがきます。そして鼻の終わりの部分から顎の半分の位置に口が位置します。

これらが一般的と呼ばれる大まかな体のプロポーションなんです。以前の僕はこれを理解していなくてとんでもない人体を描いていました(笑)でもね、これもよく考えればわかることだったんですよね。例えば、脚の長さにしても、自分が正座した時を想像してみてくださいよ。長さ同じだからきれいに正座できるんですよ!

いや、もうね、僕の目は節穴かっていうくらい気付いてませんでしたね。愚かなり。(節穴だったから気づかなかったんですけどね。。。)あと雑学として骨の数って体の末端に行くほど多くなっていくんですよ

例えば上腕の骨は一本ですよね、で、次の肘から手首にかけては二本その次の手首と掌を繋ぐ骨は三本、次の指の始まりの骨は四本。で最後に指の骨で五本。面白くないですか?

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じゃあなぜ、アナトミーを勉強したらドローイングがさまになる様になったというと、見えない部分もアナトミーの知識を利用して自分でポーズを補う事ができるという点じゃないかなと思う。僕にとっての一番大きな利点はそこでした。

とここで終わると思った方、それは間違いですよ(笑)僕の旅路はまだまだ終わりません。今度はこの時期から以前紹介したKarlさんの画風を取り入れようとする旅が始まるのです。。。

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