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CGアニメーターが基礎知識0からドローイングを始めるとどうなるのか?〜苦悩と進化の軌跡〜その8

この苦悩の記録も残すところこれを含めあと2回です。最後まで付き合ってもられると嬉しいです。生きるって事は、変わるって事さ。加持りょうじはこう言っています。その言葉通り、僕のデッサンも徐々に変わり始めました。

十四ヶ月後

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この頃から線について考えだしました。どの線がどのような表現をできるのか?それによって、様々な芯で描いたりしています。チャコール、カーボン、パステル、ピエールノアールなどなど。これはピエールノアールで描いたのもです。

たかが描くものでそんなに大差ある?と思ったでしょ?これがあるんですよ、ほんとに。ああ、この芯は引っ掛かりが強いとかこれは芯が柔らかくて描き方に合ってないとか、色々と解ってきたのもこのちょっと前くらからです。

前回に書いたように僕はKarlさんのようなドローイングを目指したいと思っているので、どうやれば自分なりの方法でああいう表現ができるか模索しながら描くスタンスに今はなっています。上のドローイングだと、もっと線を整頓して描きたいし、一本の線にもっと意味を持たせたいですが、この時はコレが限界値でした。

あと大きな変化といえば、スケッチブックからコピー用紙に描くようになりました。理由は単純で、スケッチブックが何冊あっても足りないから(笑)

あとは鉛筆の持ち方も拘るというか気にするようになりました。描く線の種類によって意識的に変えています。とりあえずこの時期は線をどのように扱えば良いのかという事を手探りしながら描いていました。その答えは未だに見つかっていないのですけど(笑)

ここで少し自分に合わなかった手法を書いていきたいと思います。別にこの方法が間違っているというわけではなくて、僕に合わなかっただけなのでその辺り注意してください。 まずは顔を下のように描き始めるやり方。

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円と四角で描き始めるやり方。なんでしょう、このやり方は半年くらたった時にやっていたのですが、ちょっと描きにくかったです。なのであまりやりません(全くやらないわけではないです)

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胸と腰をキューブやブロックなどにして描き始めるやり方。これも最初の方はやってたけど、後半になるにつれて使用しなくなってきました。今腰骨や肋骨の形状を描く事が多くなってきました。おそらくこれもアナトミーを勉強した影響だと思います。

こんな感じで、僕の中に一年ちょっとの時間をかけて色々な手法がやってきては通り過ぎていきました。そしてその中で、自分のニーズにマッチした手法を改良などして今は描いています。デッサンのちゃんこ鍋ですね。きっとこの具材は人によって違って、それが各人の絵柄や個性になっていくんだと思います。

さて次回はついに最後の投稿となります。ここまで付き合っていただいたので最後の投稿も楽しんでください。(読んでね)

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