見出し画像

CGアニメーターが基礎知識0からドローイングを始めるとどうなるのか?〜苦悩と進化の軌跡〜その4

There is no royal road to learning. 学問に近道はない」先人はなんと賢明な言葉を残したのでしょうか。しかしながら、現代はスピード化の時代。そんなちんたらやってられねぇ。近道できるならしちゃうねの精神で描き続づける。

そんな、日和ったマインドセットで続けた

90日後のドローイング

画像1

ついに違う手法を取り入れる。まさに迷走!いや、この時は新しい手法を試すことで自分の上手くいかない部分を解ることができるんだ!という精神でやってました。

皆さん覚えているだろうか、第一回目で曲線と直線を混ぜて描くと良い感じになるというリサーチ結果を見つけたのを。ええ、それを実践しているんですね。この辺りで。しかし悲しいかな、直線と曲線の意味を理解せず描いてるので非常に意味深なドローイングになっております(笑)一番右は人などとは程遠い物になっております。「巨人のどしん」を彷彿させるドローイングですね。

ジェスチャードローイングで大切なのは、見たままを描くのではなくて、自分がモデルからどういう印象を受けたか。どういうストーリーを読み取ったかという事を表現する事が大切という事が今ならわかります。が、これを描いている時点ではそれがわかっていない為に、見たままを紙に落とし込もうとしています。

じゃあ、印象とかストーリーとかってなんだよ?そう思いますよね。なのでここで僕の解釈を書いておきます。これが正解というわけではないので、気になる人は各人で考えてみてください。この解釈は僕の中での正解です。

例えば上のリンクのポーズを見た時に、今の僕はまず腰のあたりのくびれが綺麗だな、そこを上手く表現して描いていこうとか、左足に体重がかかって辛そうだなとか、顔が下向いてていまいちドラマ性がないから、ちょっと上向きに描いてみようかなとか思ったりします。これが上に書いている印象とストーリーなんじゃないかなと思います。

見たままを描くのではないというのは、プロポーションを無視して良いとか立体感を無視して良いというわけでは無いんです。そのまま描くなと言ったり、プロポーションを保てとか言ったり、矛盾してる様に聞こえますね(笑)でもこの二つは同時に成り立つって解るのはまだ少し先の事。。。

この辺りでもまだ根本的に必要な知識に気付いていません。いい加減気付けよと思いますが、これを描いてた頃は小手先の技術にばかり意識がむいていた為気づくことはありませんでした(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?