ハロプロソロフェス、全員分考えてみた。vol.5 つばきファクトリー編

前回から少し日が空いての更新となり、ソロフェスの応募も終わってしまいました。応募の関係上、曲は先にツイートしましたが、140字に収まらない選曲の過程をお送りします。

世間はすっかりハロコンの話題でもちきりですが、お時間許すようでしたら、ぜひともお付き合いくださいまし。

さて、シリーズ5回目はつばきファクトリー編。つばきメンは噛めば噛むほど味の出る奥行きのあるメンバーばかりで、書いていて一番楽しかったです。

エントリーNo.32 秋山眞緒 Crazy 完全な大人 / ℃-ute

まおぴんのヲタクと言えば、その99%がCrazy完全なロリコン。残りの1%は不完全なロリコンと常識的なロリコンと植村Crazyあかりです。

まおぴんの育ちすぎた5才児のようなあどけない声、綺麗なおでこが光る炊きたてのお米のようなツヤツヤフェイス、そしてとにかくピュアでくったくがなく、底抜けに明るい人柄は、あらゆる不浄を打ち消し、都会の喧騒の中で忘れてしまっていた清らかで優しい感情を蘇らせます。

そんな生まれたてのBabyギャルまおぴんの特技と言えばダンス。

技術的なことについて一切分かりませんが、おおよそ人間のできる動きとは思えません。

もし私が不用意に真似をしようとしたら膝の関節がグチャグチャになって、当面の間は椅子に座ってのパフォーマンスとさせて頂くことになるでしょう。

さて、この巨大なギャップが活きるのは当然セクシーなダンスナンバーでしょう。今回選んだのは、℃-uteより「Crazy 完全な大人」です。

扇情的なダンスを踊りながらロリボイスで歌うことによって生まれる異次元の情熱エクスタシーに酔いしれましょう。


(余談ですが、昨年のバースデーイベントで披露したハロプロ屈指の歌詞がアレな曲「Take off is now」は衝撃的でした。

基礎のリズムがしっかりしているためちゃんと聞けるパフォーマンスなんですが、舌っ足らずで可愛いらい声に加えてなんの打算もないピュアな笑顔で、これ以上ないほどちぐはぐなんですね。

それを聞いているうちに何かこう、作曲者やプロデュース側の思惑とか、汚れた情念とか、歌詞や曲にまとわりついた雑多なものが全て無効化されていくような感覚に陥ったんです。

何かがパッと破れ、視野がドバッと広がって、不思議な解放感があった。

そこにはただ楽しそうに歌う一人の少女がいるだけでした。なにかこう善悪を超越した<人間の生の輝き>が見えた気さえしました。

そこで当初は真剣に「肉体は正直なEROS」をリクエストしようかと思ったんです。あの<解放>をもう一度体験したいと。

しかし放送コード的にcrazy完全にアウトなのと、この純なる想いを140字以内で伝えるのが無理だったので日和ってしまいました)

エントリーNo.33 小野田紗栞 妄想リハーサル / カントリー・ガールズ

さおりんにはバースデーイベントで歌ったという松浦亜弥「恋してごめんね」をやって欲しい気持ちが強いんですが、ネタ的に曲を振らないと言った手前、それはどうなんだろうと思ってやめました。

過去の出来事、しかも本人の望まないであろうことを何度も引っ張り出してくるのはあまり良い趣味とは言えませんしね。

いや、でもこれTwitterで見たときはもう笑っちゃいました。

さすがさおりん!おれたちにできないことを平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!

って感じ。砕けないダイヤモンドのようなメンタルと無尽蔵のバイタリティにはもはや感服するより他なし。好きってなりそう。

また余計なことを書いてしまいました。真面目な考察に入りましょう。さおりんはつばきでは落ちサビの重要なパートを任されることが多く、声の立ち上がりの速さと声域の高さが武器です。

一方課題はまぁ普通にリズムでしょうね。うえむーと若干かぶりますが短いパートならさほど気にならない一方、一人だとリズムキープが安定せずヨレてしまいがち。アップテンポな曲ではそれが顕著です。

基礎に戻って裏をしっかりとりたいですね。そこで『妄想リハーサル』。カントリー ・ガールズが結構カントリーミュージックをしている曲です。

ビートは跳ねた速いツービート。ハロプロ秘伝の16ではありませんが、裏を意識するのには良いのではないでしょうか。

激甘キュートな歌詞もさおりんにピッタリ!!!

徹底的にやりきってほしいですね。

次点は、藤本ミキティで『会えない長い日曜日』。ミドルテンポの16で少し低めのキーなので力みすぎる癖を出さずに可愛く艶っぽく歌い上げて欲しいです。力んでも可愛いし面白いんですけどね。

エントリーNo.34 小野瑞歩 女 Day by day / 松浦亜弥

おみずは地声こそ低めですが、湿度がありながらクリアな声質と自然なビブラートが魅力の純正統派アイドルです。憧れの佐藤まーちゃんとは対極に位置するスタイルなのが面白いですね。

高音に飛ぶときのシャクリもエモいと言えばエモいんですが、声質の綺麗さを活かしたいところ。そこで軽やかに跳ねる後期あややのライブナンバー「女 Day by day」です。

声域的にちょうど美味しいところで歌えそう。今年二十歳を迎えるおみずの色気も出しながら、とにかくリズムを意識して歌って欲しいです。

22歳のOLの歌を19歳に歌わせるのはどうかという声もあるかと想いますが、背伸びする分には良いと思います。

問題はO型のおみずに"負けるなB型"と言わせると誰に向かって言ってるのか分からなくなってしまう点。血を入れ替えてもらうわけにもいかないし.....

そこを懸念した場合のプランBで気がついたら19の歌、「Loving you Too much」はでどうでしょう?私はまだおみずのラップを聞いたことないんですが、低音をうまく活かせればさこ(和田桜子)のようなギャップ萌えも狙えそうです。いずれにせよリズム練が呼んでいるぞ!

エントリーNo.35 浅倉樹々 One Summer Night ~真夏の決心~ / カントリー・ガールズ

エースの星の下に生まれ、犬とインコと共に育ち、自宅に囚われがちなリアルディズニープリンセス浅倉樹々ちゃん。歌っても可愛い。踊っても可愛い。何もしなくても可愛い。ああ可愛い。ここぞというパートを任せたくなる華があります。

伝説のカレー事件を持ち出すまでもなく根が非常に真面目だからこそ、なんでもないことにガチの表情になったり逆ギレしはじめたりする姿が愛おしい。樹々ちゃんには、この不器用な魅力が伝わってくる曲を選んでほしいものです。

私の中でビビっと来たのは昨年カントリー最後の夏を彩った「One summer night~真夏の決心~」。樹々ちゃんの甘く儚い歌声と、このノスタルジックでイナタイ歌謡ナンバーの組み合わせは切なさの極地。感情のリミッターを外して、樹々ちゃんの全てをみせて欲しいですね。

次点は樹々ちゃんと言えばBuono!ということで「GO! GO! ゴーダ」。気が滅入る夏の暑さを吹き飛ばす、一陣の潮風のように爽やかなロックナンバーです。

エントリーNo.36 谷本安美 蝉 / Berryz工房

可愛いだけでは物足りない。上手いだけではつまらない。ワガママなハロヲタの注文に応えるべく、つばき曲に振りかけられるスパイスは、谷本安美のインスタント不安定。

あんみぃの甲高く可愛らしい声は、癖になる特有の快楽成分を含んでいます。黙っていれば息を呑んでしまうような美形でもあるに関わらず、中身はキモヲタに近く親しみやすい(というか危険な)キャラクターということもあって、コミカルで可愛らしい曲を歌わせるのが定石となるでしょう。

しかし、すっかり忘れていましたが、全員優勝を狙うつもりで曲を選ぶとなると、その路線にはすでに歴戦の猛者達が勢揃いして、刀を研ぎながら待ち構えています。

徒手空拳でケツを狙うオケツマンではいささか心もとない。ここは一つ曲の力を借りてみたいと思います。ハロプロ史上最高の名曲(ソースは狼。)、「蝉」です。

あんみぃに弟はいませんが、蝉はふなちゃんと横やんにでも捕らせにいきましょう。永遠に未完成なあんみぃに、永遠に帰れない想像上の夏を。

次点は「まじですかスカ!」正面からの切り合いは上手にすかし、なにはともあれ元気で勝負。

エントリーNo.37 新沼希空 はなをぷーん / きら☆ぴか

ハロプロメンバー総勢53名が「都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて」を披露するハロプロ都営フェスが開催された場合(開催してくれ!!)、優勝候補の筆頭にあげられるのは、あざかわ最終決戦兵器、バイキソラーンこと新沼希空です。

胃もたれしそうなほどのハイカロリーぶりっ子ボイスは、快楽物質を多く含むというか、聞く合法ドラッグの域。誰に命じられたわけでもないのにブラジルの黄色いお菓子よりも甘くなってしまうパフォーマンスは天才のそれです。

↓第一声から只者でもないオーラを漂わせるキソラーンの貴重な生態動画

そんな圧倒的個性とつばきメンの上位に位置する歌唱センスにも関わらず、キソラーンの歌割りがボンカレーの具並みに少ないのはなぜでしょう?


ハロプロ内には可愛い総生産量の規制でも存在するのでしょうか?


もしやカントリーの活動休止もそのせい?

いずれにせよ、まことに遺憾であると言わざるを得ません。

ソロで歌うこの機会には、つばき曲で封じられている禍々しいまでの力を解放して欲しいと思います。普通に歌が上手いので選択肢は豊富に存在しますが、とにかく一番やばいやつでいきたい。

そこでナンセンスでとち狂った世界観をもつ月島きら(久住小春)と、究極のロリアイドル観月ひかる(萩原舞)によって結成されたきら☆ぴかの迷曲「はなをぷーん」。

がっつりキマってしまうこと請け合いです。原曲から癖の塊というところでいうと、松浦亜弥の「デート日和」もいとやばし。みたし。

エントリーNo.38 岸本ゆめの ONLY YOU / BOØWY(続・美勇伝)

今やハロプロ代表するDIVAの一人と位置づけられるきしもん。本場のR&Bシンガーのような熱量のある歌声は、本人も冗談半分に入るグループを間違えたと言うほどの異彩を放っています。

きしもんが特に優れているのは16ビートの捉え方で、気持ち良いほどにグルーブしてくれます。

2018年のひなフェスのソロ枠で披露した「HAPPY TO GO!」は本家松浦亜弥への深いリスペクトを感じさせながらも、完璧に自分のモノにしたハロプロ史に残る出色のパフォーマンスでした。

というか、もうこれ以上のものを出すのって本当に難しい。悩んだ末にたどりついのが、2013年の第一回ひなフェスで岡井千聖が披露したBOØWYのONLY YOU。これは一応革命元年に続・美勇伝がカバーして、アルバムも出しているので、通例によりハロ曲扱いとしました。

若干18歳だった岡井ちゃんに対して、きしもんは今年20歳を迎え、実力的にも当時の岡井ちゃんの数段上にいます。ストレートな8ビートに乗って小田さくらや高木紗友希を超えるロック魂をみせて欲しい。

と、ここで念のため調べてみたらすでにこの曲を2018年、18歳のバースデーイベントで歌っていて、選曲理由はなんと小田さくらに勧められたからとのこと。してやられました。

いやぁ当たり前ですがハロメン自身の方が曲も歌い手もよっぽどよく知ってますね。私も早くハロプロに入りたいです。

とはいえもう投票もしてしまったし、自分はまだ聞けてないのと、2年分の進化を確認する意味も込めて、改めてお願いしようと思います。

やっぱり16を歌って欲しいという気持ちも強いので、「The 摩天楼ショー」も推しておきます。

エントリーNo.39 小片リサ 消せやしないキモチ / こぶしファクトリー

体温の低いボソボソとした喋り方と、口角を歪めながら浮かべる不敵な笑み。デートの日でも二度寝くらいはしておきたいズボラな性格。

その体育会系集団ハロプロらしからぬアンニュイな雰囲気に幻惑され、迷い込んだのは危険なりさまる湿地帯。一歩踏み込ずせば最後、あとは沈むだけの底なし沼が待っています。

まるねぇの湿潤で可憐な歌声は『低温火傷/春恋歌/I Need You 〜夜空の観覧車〜 』以降のつばきファクトリーの中核であり、葛藤する乙女路線を決定づけました。

豊富な演技経験に裏打ちされた繊細な感情表現と、トレイニー時代から培ってきたリズム感は本物で、幸薄い乙女の切ない恋心を歌わせたら譜久村聖に次ぐ歌手だと思います。

そんなトレイニー時代の盟友あやぱんに対しては塩対応どころか塩を投げつけるような対応。

それもいかにもりさまるらしくて最高だったんですが、こぶし解散直前のこぶつば特番で、子供のように泣きじゃくりながら「ずっと一緒にいたから離れたくない」と話す今世紀最大のツンデレに、全俺が号泣しました。

今回はコロナの影響で中止になってしまったあやぱん、れいれいとのトレイニーFCイベントで披露されたかもしれない「消せやしないキモチ」をリクエストします。

この曲自体が本当に好きなのですが、曲への思いは一度長文↓にしたためたので割愛したいと思います。

同じファクトリーの意志を継ぎ、この名曲を歌い継ぐのにこれ以上相応しいハロメンを、私は他に知りません。3人ではなくソロになってしまうけれど、いやソロだからこそ歌って欲しい。

次点は 「大好きだから絶対に許さない」。通常デュオで歌われるハモリ曲ですが、俺はりさまるのソロ念仏が聞きたいぜッ!

エントリーNo.40 山岸理子 羨んじゃう / ℃-ute

何を考えているのか分からない。何か考えているのかさえも分からない。そんな掴みどころないリーダーりこりこ。

個性的でその筋の人(私)にはたまらないキュートな顔立ちと、魅惑のセクシーボディには無限の夢が詰まっています。

普段はゆるゆるふわふわの脱力系で、秒速5cmで移動しているりこりこですが、いざ舞台に上がればキレのあるダンスとハートの大きさを感じさせる振り切ったパフォーマンスで魅せる、一流のエンターテイナーに変身します。

それもそのはず、りこりこの憧れは完全無欠のスーパーアイドル、鈴木愛理なのです。というかもうオタクです。

バースデーイベントでは必ず℃-uteの曲を選曲し、昨年はソロになった愛理の曲もカバーした筋金入りの愛理ヲタ。

ただ数多のワナビー愛理ヲタクと異なるのは、そのカバーがただの自己満足で終わることなく、独自の魅力を放っている点です。

今回はそんな℃-uteの中でも愛理のイメージが強い曲(めっちゃいっぱいある)の中から「羨んじゃう」をセレクト。

りこりこのもつエロ可愛いさと掴みどころのない飄々とした雰囲気を両方いかしてパフォーマンスして欲しいです。

次点はモーニング娘。6期の名曲「大きい瞳」。三者三様のソロパートをりこりこの振り幅の大きさと瞳の大きさで表現して欲しいです。


以上つばきファクトリー編でした。選曲と共に、今自分の中でキテるつばきの魅力が少しでも伝わっていたら幸いです。

次回、トリを飾るのは最強の末っ子BEYOOOOONDSです。といっても大所帯なので前編と後編に分ける予定。なんとか放送前にはアップしたいと思います...



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