ハロプロソロフェス、全員分考えてみた。vol.4 Juice=Juice編

ハロメン全員分のソロ曲を妄想するシリーズ第四回は私の愛してやまないJuice=Juiceです。当たり前のように一回でまとめようとおもっていましたが9人分もあるんですよ。気がつけば一晩と休日半日分が溶けていました。全部読めとはいいませんので一人分でも読んでいただけたら...

No.23 井上玲音 A Rainy Day/タンポポ

もう3週間も前になりますが、れいれいが「ひとそれ」を歌っている動画が話題になりました。絶賛の嵐に水を差す必要もないと思って黙っていたんですが私正直ピンとこなかったんです。多分自分の修行や情熱が足りないんだと思って一応5回くらいは見たみたものの、まだあまり分かっていません。

なんでかなぁと考えたら「そもそも自分はあんまりれいれいの歌が好きではない」という身も蓋もない結論に達しそうになりました。このあんまり好きではないといのは、嫌いとか苦手とは全く違います。むしろ彼女の歌声は心地よいと感じますし、れいれい自身は好きなんですが、歌を聴いて心揺さぶられるというか、IQが10になるような興奮に至らないんですね。

主要な原因として感じたのは、発声がものすごくマイルドな点。悪く言うとパンチが弱いというか。ひとそれにしろわた抱きにしろ私の好みだともっと強くリズムを打ち出して欲しくなっちゃうんです。友達の家に遊びにいったら料理上手なお母さんが見るからに美味そうな夕飯出してくれたんだけど、食ってみたら全部減塩レシピだった感じ。

いや自分でもショックなんですよ。これまで好きだと思っていたから。こぶし曲の中でパンチ抜群のはまちゃんやあやぱん、ノムさんの声に挟まってるとその柔らかさや淡白さが活きるんですがソロとなると私の馬鹿舌、いや馬鹿耳だと飽きがきてしまう。

さて、これはこれまでにない悩みです。皆が喜びそうな選曲はなんとなくわかるけどそれを自分も最高といえる気がしない。どうしよう...
ただ、自分にもれいれい最高と思った瞬間が絶対にあったはず。そう振り返ってみるとやっぱり「ハルウララ」と「明日の私は今日より綺麗」です。もともと濃い味ではなく、素材を活かした優しい味付けの曲。こういった曲なら自分にもれいれいの良さが分かるはず。れいれいでトベル。いや、我ながらアイドルを消費することにかける執念強すぎて引くわ。

最近の彩度の高い曲より古い曲のほうが良いかもしれません。
タンポポの名曲「A Rainy day」なんてどうでしょう。レイだけに。
私的には究極の素材ソング「Feel!感じるよ」なんて手もあるか?

他にもれいれいの歌声で脳を溶かせそうなステキな選曲、誰か教えて下さい。

No.24 松永里愛 ぁまのじゃく / スマイレージ

研修生実力診断テスト2019の覇者やふぞうこと松永里愛。確かにその実力は研修生の中で頭一つ抜けていました。しかしながらその後一月も経たずに加入が決まったのは歌唱メンひしめく、いや歌唱メンしかいないJuice=Juice。この人事はゆかにゃ卒後のグループの方向性を分かりやすく決める一方で、才能を埋もれさせてしまわないだろうかと疑問符が浮かんだのを覚えています。

不安は半ば的中。破天荒なキャラクターで話題を提供する一方で、今に至るまで任されたパート は多くなく、その中で爪痕を残したとも言い難い。更にやふぞうエースへの道の先には、大きな壁がそびえ立っています。今やハロプロ全体でも屈指の人気メン、研修生で唯一ベストパフォーマンスを複数回受賞した段原瑠々です。るーちゃんがハロコンで披露した同じガタメキラのフェイクは正直やふぞうのBP賞パフォーマンスより一段上の迫力でした。

とはいえ、そのるーちゃんもライブを通して先輩に負けない存在感を発揮するまでにはそれなりの時間を要しました。やふぞうは若干14歳。るーちゃんとは全く異なった稀有なキャラクターを持っているので比較する方がおかしいのかもしれません。

しかしながら、こと歌に関してはやふぞうとるーちゃんの声質が似通っており、これが大きな問題になってきます。

振り返ってみるとJuice=Juiceのオリメンは歌唱力に加えて、各自が全く違う声質を持っている点が非常に大きな強みであり、グループのアイデンティティとなっていました。宮本、高木、金澤の大癖三本柱に、成長著しくワンフレーズの馬力ならピカイチのうえむーと誰とでも綺麗にユニゾンできるゆかにゃ。Juiceの曲は色彩豊かなソロパートとその化学反応を活かしたユニゾンのリレーで成り立っています。そこにやなるるが加わった際にもそれぞれ違う色だから誰一人埋もれることなくグループの強化に繋がった。

しかし今回は少し様相が異なります。例えば佳林ちゃんのパートをやふぞうとるーちゃんに分配して二人のパートを並べてしまうとコントラストが低下して曲がボヤけてしまいます。これからのJuice=Juiceが段原瑠々中心のグループになるのがほぼ間違いないことを考えると、やふぞうは頼れる即戦力に見えて使い所が難しい育成枠なのです。今後その成長過程においては単純な技術の向上や経験の蓄積に加えて「如何にして段原瑠々と差別化、共存を図るか」ということを多少なりとも求められていくでしょう。

そこで今回の選曲では拙さを無条件に尊ぶ安易なドルヲタ的発想を排しながら、るーちゃんよりやふぞうが歌ったほうが絶対に良くなる曲、というものを考えることにしました。

さて、やふぞうにあって、るーちゃんにないものとは何でしょう。
画力?いや、それはやふぞうにないものでした。
やふぞうにあるもの。それは悪ガキ感。つまり初期スマだ!!

一枚目はどのグループも名作ですねぇ。この中からだと来月で一五歳を迎えるので「夢見る15歳」はどうでしょう。夏曲ですし間違いなく良い。ただ、そんな外側の属性ではなくもっと根本的なところで違いを見出したい。そこで「ぁまのじゃく」です。この曲は表裏が全く無い天使のようなるーちゃんよりも、傍若無人に思えて礼儀正しかったり、鳩には厳しいけどまことに優しかったり、妖精と称して呪いの画像をブログをアップする妖怪やふぞうに相応しいでしょう。

表現にしても「Fiesta! Fiesta!」を代表例として時に野性的で硬質なシャウトで情熱を解き放つるーちゃんに対して、やふぞうはもっと柔らかで大人なアプローチをするイメージがあります(悪ガキ感は何処へ?)。るーちゃんが太陽だとしたら、やふぞうは月です。その瞳に時折映り込む影をパフォーマンスにも反映できれば、自ずと道は拓けていくかもしれません(その先に井上玲音がいる気がしないでもないのですが、そうなったらもうJuice=Juice自体が新しい道へ進むしかない)。

頑張れやふぞう!!

負けるなやふぞう!!

No.25 工藤由愛 エイティーン エモーション / スマイレージ

タコはやふぞうとうってかわってそのまますくすく育ってくれれば陽の光の当たる場所に立てそうな気配があります。北海道研修生時代は声量を活かしたパワフルなイメージがありましたが、癖がなくてハイトーンの可愛いらしい地声はそのまま歌唱においても大きな武器となります。

ということでタコに歌ってほしいのは、まろたけめいが中核を成す6スマの楽曲です。個人的にも大好きなロックナンバー「エイティーン エモーション」まだ15歳ですがちょっと背伸びをしている可愛さこそハロプロの醍醐味。

タコは夢抱くのが仕事。遠慮などせず、あふれる若さと輝きをストレートに表現してくれたら表彰台の一番上にさえ手が届くかも。ダンスに重きを置いて大人っぽく「地球は今日も愛を育む」も面白そうです。

No.26 稲場愛香 大きな愛でもてなして/℃−ute

Juiceに加入してからは硬めの声を張り上げることも多くなりましたが、稲場永世名人には他の追随を許さない究極のブリブリ可愛いを体現して欲しい。可愛いで全てをなぎ倒して優勝して欲しい。

目指すは究極。2015年のバースデーイベントで歌った「もしも...」の山をも粉々にうち砕く破壊力をさらに上回る稲場愛香の自己ベストを引き出すにはどの曲が相応しいでしょう?すなわちハロプロで一番可愛い曲とは何だろう?という問いを胸に色々と聞き漁っていたのですが、ゲシュタルト崩壊を起こしてもう可愛いってなんなのか判らんくなってきたよ。

そうだ稲場愛香といえばダンスです。役者としても食っていけそうな演技力なのでついセリフを言わせたくなりますが、それよりも身体表現を含めたトータルのあざかわを追求すべき。ダンスといえば℃-uteということで「大きな愛でもてなして」です。Aメロだけで粗方のアイドルを消しされるでしょう。

あと可愛い曲を考える中で出てきた次点というか禁じ手なのですが「愛おしくってごめんね」。まさに禁秘。封印されしエクゾディア。揃えるのは非常に困難で、揃ったらゲームエンド。

No.27 段原瑠々 笑顔YESヌード / モーニング娘。

小田と同じように、るーちゃんの選曲は悩ましい。歌って欲しい曲は大量にあるし、どれも最高でしょう。それ故どれを選んでも既に誰かが応募している気がする。まぁこれはこの際気にしてもしょうがないか。全員分書き終わるまでは他のヲタクの選曲は見ない、考えないことにします。

まず奇を衒うのはありえないですね。るーちゃんに期待するのは圧倒的なスキルで制圧するようなパフォーマンス。低い地声と鋭いシャウトが似合うのはプラチナ期あたりでしょうか。「Fantasyが始まる」なんてめっちゃカッコいいですよね。フェイクもありますし、長い手足が映える曲です。会場のどよめきが聞こえてきそうです。いや、ライブは見れないんでした...

でも、これはちょっと曲が強すぎるような気もするんですね。ルーちゃんならあんまり細かく詰めなくても勝ててしまいそう。もっとチャレンジしたい。そこで冒頭からのフェイクとウィスパーボイス、跳ねた16ビートが要求される「笑顔YESヌード」。

これも非常にかっこいい曲ですが、シャウトしたり分かりやすく感情を爆発させられるような山がありません。ソロの場合はともすれば平板な印象に終わってしまいかねない。るーちゃんは静と動の「動」は既に天下一品ですが、「静」にはまだまだ磨くべき余地が残っています。この曲をメリハリつけながら情感たっぷり歌いきることができたら新たなステージに到達できるでしょう。

No.28 植村あかり 君の友達 / Berryz工房

うえむーの声は楽器として本当に素晴らしいなと思います。ディストーションをかけたようなパワフルな低音域に、ナチュラルなヴィブラートが美しい艶のある中音域、少女のようにクリーンな高音。まるでヴィンテージ楽器のような風格があります。そのポテンシャルの高さは早い段階からも伺えましたが、2014年の舞台を転機として、2015年の220ツアーを通してメキメキと上達し、現在進行系で進化し続けています。

ポンコツビジュアル枠から、歌唱メンにまで登りつめたシンデレラうえむーですが、まだ伸びしろが多くあるのも事実。バースデーイベントなどでソロ曲を聞くと、Juiceのライブでは気にならなかったムラが目立ちます。165kmのストレートを投げるけど制球に難ありといったところ。

安定感の向上のために必要なのはピッチとリズムの向上。とはいえピッチをピタッと合わせる能力はセンスというか生まれつきの面が大きいので一朝一夕には解決できませんし、リズムもここまでくると劇的に改善とはいきません。

菅井ちゃんと二人三脚でじっくり詰めていくしかないでしょうね。曲のイメージを明瞭にしてワンフレーズごとで研究して行って欲しいです。このイメージ力こそうえむー最大の課題かもしれません。フレーズそれぞれは良くてもやや散漫になってしまうのは単純な技術に加えて、曲の全体像を見通す力が弱い可能性があります。

そこで今回はストーリー性の強い「君の友達」で思いっきり役作りに励んでもらいたいなと思います。遅めのテンポ感なので確実にリズムを捉えつつ丁寧にセリフを紡いで欲しい。今の実力を出し切れば本家菅谷梨沙子にすらひけをとらないはずです。

素人のくせに色々と気持ち悪い考察を並べていたら、頭を空にしてひたすらハッピーなうえむーの可愛さを浴びたい気もしてきたので「大好き100万点」なんか歌ってもらうのもいいな。悶えるでしょ。

No.29 宮本佳林 I NEED YOU / Buono!

どうも!!

拙者は佳林ちゃんしゅきしゅきザムライと申すもの!!!

佳林ちゃんは、最強!!!!

存在が、奇跡!!!!!

尊いを司る守護天使!!!!!

透明すぎてほくろしか見えない!!!!!

ほくろの数を数えたい!!!!!

数えているのは総カロリー!!!!!

意味はあるのか総カロリー!!???

いつ始めるのDIY?????

忘れ去られたDTM.....

書いては消してのI LOVE YOU♡♡♡♡♡

善逸探して三千里

ローソン行くのに電車乗る

歌って欲しいのI NEED YOU

ハローで過ごした四千日

君の居ない世界は ねえ どんな世界?

No.30 高木紗友希 1億3千万総ダイエット王国 / Berryz工房

大会場になるほど自由にはっちゃけはじめるエンターテイナーさゆきさん。ちょっとやりすぎだろってところを圧倒的なスキルで成立させてしまう力技を目の前にするともう笑うしかありません。

そんな紗友希さんには、いくらイキってもやりすぎることのない曲を。 選んだのはベリでも屈指の珍曲として名高い「 1億3千万総ダイエット王国」。壮大なサウンドとつんくイズムの塊のような詞が織りなすまごうことなきマスターピースです。

あと紗友希さんは歌うのが呼吸みたいな人なので、ライブ活動がない中で本当に元気にしてのか、めいめいみたいにダウンしてないかと心配してしまうんですが、「YES!しあわせ(℃-ute)」みたいな楽しくて可愛い曲を歌っているのを見れたらこの上ないほど幸せです。

No.31 金澤朋子 シャイニング 愛しき貴方 / カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)

やはり推しに歌ってほしい曲が一番むずかしいですね。いくら考えてももっと似合う曲が、もっと良さが伝わる曲があるのではないかと思ってしまう。

100曲くらいリストアップした末、単純に自分が一番歌って欲しい曲にすることにしました。

まず藤本美貴さんの粘り気のある鼻にかかったような声がとにかく大好きで、ミキティの1st『MIKI 1』を1枚まるごと朋子にカバーして欲しいと常日頃から思っています。そんなミキティ曲のマイベストワンはソロではなくカントリーの最悪な男の曲。

愛してやまないオールディーズ的な曲調と、身も心も溶かされる朋子の声。大好き同士組み合わせるマリアちゃん的アプローチです。英詞が入っているのもポイント。朋子特有の声の情報量が多すぎて歌詞が入ってこない現象は英詞と相性抜群なのです。

次点は『Memory 青春の光』。すごい歌ってそうなんですが、私のこれまでの記憶だとソロで披露したことはなかったはず。数多くの名テイクが存在するスタンダードナンバーですが、朋子バージョンも世界遺産として残すべき。

以上、キモヲタのパトスがほとばしってしまったJuice=Juice編でした。

次回はつばきの予定ですが、明日までに間に合う気はしないよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?