2019/9/16の日記発掘された

2019/9/16の日記発掘されたので供養しますね。すこしだけ手直しした。

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まず結論をいうと、未成年のアイドルを応援している私自身の認識が甘かったな~って。

例の一件で、ふたりが、アイドルとしての活動を「自粛」することになったらしい。私は、そのことを職場のトイレで知った。「そうか」と思って、スマホ画面をロックしデスクに戻った。そこでも「そうか」と呟いたけれど、いつもブツブツ言っているので皆たぶん気づかなかったか、スルーしてくれた。よかった。

昼休みになってまじまじ公式発表を読み、事務所の対応はとても丁寧だと感じた。丁寧に対応する理由について、いくらでも穿った見方はできるだろうけれども、少なくとも公的な対応としては完璧だし、Jr.と事務所の専属契約がここで発揮されるのだな~と妙に納得した。
ことをここまでもってきた事務所のバックオフィスの腕力と権力のあるおとなに敬服し、つよく感謝した。本当にありがとうございます。腕力と権力のあるおとなはきっと誰もみてないけど、本当に本当にありがとうございます。いまファンにとってもふたりにとっても、5人にとっても事務所が「ふたりを見捨てない」姿勢を示してくれて、ほっとした。

そもそも、一件が明るみに出始めてから今日に至るまで、私は本気で「そっか、まあ、うん」と思い続けている。
このことで、メンバーや周りのひとに信じられないような迷惑をかけるとか、人気が落ちるとか仕事がなくなるとか、いらんお金がかかるとか、不必要だった謝罪が求められるとか、そういうことはあるだろうけど、どうやら人倫にもとることはしていないようだったから、よかった。例えばこれが強制性交等罪にふれるような話だったら、たとえそれを社会や司法が許しても、私は死ぬまで忘れないで許さない話だった(そこに私の個人的な一線があるってだけで、そこんとこは人それぞれだと思います)。
どう考えても、生きるなかで、多かれ少なかれの「大失敗」は避けられない。誰にも迷惑をかけないで生きて死ぬことはできない。だから、いっぱい失敗してズタズタに傷ついて、よく内省・内観して、数年後にすてきな大人になってくれたらいいな、と思っている。アイドルを続けるか続けないかとか、ファンの期待に応えることと自分を生きることのバランスとか、そういうこれまでちゃんと考えてこられなかったこと、考えてくれたら、きっと今回の一件がいつか彼らの未来で彼ら自身を救うだろうと思う。みんなしあわせになってほしい。ふたりにとっても全体にとっても、今が踏ん張りどころ。

そんなふうな、虚勢をはるのが得意な私が6割、悲しむ私が3割、なにも分からない子供の私が1割、くらいのバランスのうえにオタクの私は成立していて、ふわっと総合して以上のような感じ。

その上で、冒頭に示したとおり、私自身の葛藤と後悔は、彼らにではなく、自分自身のファンとしてのあり方に向いている。
前提として、今回のことが大事に至ってしまったのは、「子供」だから…というか、未成年だからなのだと理解している。事務所の公式発表にある今後の対応策も、彼らが未成年であることに重きをおいているように読める。正直、成人だったら、まあそうであっても悲しい気持ちになったり憤りを覚えたり失望したりするファンはいて当然だと思うけれど、自粛にはならなかっただろう。正直、もっとえぐいスキャンダルはこの世に溢れている。
アイドルは商品だ。でも、商品である前に、アイドルをしている彼らは人間だ。5人に限っていえば、本日現在、まだ全員が未成年だ。そして私は、未成年のアイドルを商品として買って消費している大人だ。よく理解しているつもりだったけど「よく理解しているつもり」を免罪符にしていたんじゃない?と聞かれたら、否定できない…かもしれない。恥ずかしい。
一件について、いちファンである私はなにも悪くないのか、何の責任もないのか?と聞かれると、多分、私は自分もかなり悪かったと思っているし、何らか責任もあると思っている。いちファンであるわたしは、彼らの信じられないような多忙を理解しながらも、仕事が多いことを喜び、アイドルという商品として、彼らを、ありがたく消費し続けた。そうしたことが、まわりまわって、彼らが、恐らくはろくな休息もとれないだろう日々をおくることに、確実に荷担していた。私の支払ったお金が、声援が、数字が、つもりつもって、未成熟な彼らを追い込み、成熟した自己を育む機会を奪ってきたことは、きっと、事実だ。

ろくな休息もとれないだろう日々に追い込まれて、正気を保つことができたりできなかったりするのは、個々人による。ふつうの会社でも、目が回るような多忙に追い込まれたとき、それでもピンピン働けてしまう人もいる一方で、心身の不調によりお休みせざるを得なくなるひとがいるように。それはどちらが良いとか悪いとかではない。前者のピンピンしてる人間をよしとする、昭和のモーレツ☆サラリーマンの時代は早急に終わらせないといけないのに、アイドルに対してだけピンピンを押し付けるのは、多分よろしくない。
私が応援している彼は、異常な環境では正常さを保ち続けることが難しい、ごくふつうの人間・ごくふつうの子供だ。パフォーマンスが年不相応に大人のようであっても、それに反比例する心のやわらかい部分もあるだろう。

未来のことは分からない。だから仮定の話になるけれど、もし5人に2020年があったとして、私はどうやって、ごくふつうの人間・ごくふつうの子供のアイドルを、応援し、また消費していくのだろう?
多分コピペできる答えがなくて、だから私は苦しいんだろうな。それでも、彼らのファンでいることをやめようだなんて、さらさら思えないんだよな。

この夏の5人は、ステージのうえで、自分たちはまだまだこれからなのだ!とギラギラと輝いていたから。そのときも追い込まれていたかもしれない、正気が何なのか分からなくなっていて、ひとのかたちを保つので限界だったかもしれない。と、想像する。それでも、ステージの上のあの姿を、あのメッセージを全部ウソだったみたいに塗り替えたくない。あの鮮やかなステージを、ちゃんと記憶し続けていたい。何年立っても思い出したい。つらくても、ファンをやめようだなんてこれっぽっちも思えない。
だから私はもう少し苦しんで、自分にとっての最適解を探すことにします。きっといつまでも答えはでないけど、ひとまず、今年いっぱいの宿題として!

3人のYou Tube、とても安心した。みんなありがとうございます。いつも。健やかに幸せに生きてほしい、生きてほしいな~。