自戦記11局目-先手中飛車対金無双-

先手番でお相手は初段の方、戦型は力戦にするかよっぽど迷ったけど千田先生が対振り金無双を使っていたのを思い出したので一応分類。

将棋ウォーズ棋譜(LietingaNaktis 13級 vs blacksum 初段) https://shogiwars.heroz.jp/games/LietingaNaktis-blacksum-20200314_112251 #shogiwars

画像1

序盤

初めての戦型だったが飛車先を伸ばしてこなかったため急戦の可能性が低いと踏んで穴熊に。金をくっつけ切れればなお良かった。互角だが作戦負けはしていないように思える。

中盤

桂頭が薄い気がして▲7五歩としたが疑問。

画像2

△5五歩や並に銀を進出されてもまずい。飛車と銀の連携による負担を軽くするため▲4六銀が正着。以下△6五銀▲8五飛△7六銀には、▲5四歩と▲2二角成で銀を入手する組み合わせによって中央が突破できる。

終盤

△7三角の対応だが、龍は逃げないとしたもの。逃げて固められてでは紛れが発生する確率が上がる。自玉が鉄壁ならば澱まずに寄せ切ることを考える。

画像3

▲4一龍△同香▲5二銀!とする。先手は4一を受ける必要があるが、▲6三銀成が打ったばっかりの角を負担にしており、すこぶる味が良い。▲5三歩成と連動しているのも見逃せない。

一局を振り返って

本譜勝勢ではあったが時間に追われ勝ち切れなかった。本筋という観点からだけでなく、将棋ウォーズの10切れという性質からも、龍を逃げる手は大悪手と言える。切れ負けを過剰に恐れて将棋が破綻するのはダメだが、タイムマネジメントは現代将棋において重要なファクターである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?