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コードギアスの劇場版3部作ってさぁ

※この投稿の内容は、コードギアスシリーズを視聴し、劇場版も知っている人にしかよく分からないと思います。

コードギアスは面白い。
これに反対する人はあまりいないと思う。確かに設定などのガバガバさが目立つこともある。
しかしストーリーの良さ、キャラの個性、そして勢いでたたみかけ、多くのファンを獲得した作品だ。ガバガバ設定も、後付けの外伝作品で補強・補完しているので何とかなっている(と思う)。

そんなコードギアスが、数年前に「反逆のルルーシュ」総集編と続編を作ったことは記憶に新しい。ちなみに今は全部アマプラにあるので観て欲しい。

さて、その総集編、劇場版3部作について色々言いたいことがある。続編は普通に良かったのでここでは何も言わない。

まず、尺の問題がある。
原作の「反逆のルルーシュ」は、TV放送された全50話の作品。1話が実質20分だとして、合計すると1000分。16時間を超える。
劇場版3部作が合計6時間の長さと考えると、三分の一しか時間がないことになる。「反逆のルルーシュ」という大作をまとめるのに、この短さでは無理があるのは自明だ。
細かな改変やエピソードのカットはあるが、無理矢理感がある。そもそも、「これカットしちゃうの?」っていうエピソードもあった。「リフレイン」や「キュウシュウ戦役」、式根島神根島あたりはカットすべきでは無かったと思う。内容はネタバレになるし、面倒なので書かないが。

次に、「キリの良さ」の問題。
「反逆のルルーシュ」は1期と2期に分かれた作品であり、当然1期の終盤には盛り上がる一大決戦がある。にも関わらず、劇場版は3部作。2作目の半ばに、1期のラストが来るのだ。実に半端である。

これら2つの問題点は、3部作でなく4部作にすれば解決していた。1期と2期、それぞれに映画2本分の尺を使えば良かったのだ。エピソードも追加できるし、1期ラストの展開を映画の終盤に持っていけば盛り上がるだろう。TV版を知らない新規の層も取り込みやすくなっていた。
劇場版の1作目はリフレイン追加以外そのままでいいとして、2作目は神根島関連とキュウシュウ戦役を入れてブラックリベリオンで締めるべきだ。2期の部分は中華連邦編を追加すればいいだろう。

さて、最後のもう一つ問題点を指摘したい。外伝との擦り合わせだ。
劇場版3部作(及び続編)では、「双貌のオズ」「亡国のアキト」という外伝作品の設定を反映させている。にもかかわらず、逆に外伝と矛盾する形での原作改変も行われたのだ。
TV版では、戦闘でとある美少女キャラが撃墜される描写がある。そして外伝では、そのキャラが辛うじて救出されるシーンが追加される。しかし劇場版3部作では、何故かそのキャラが別人に入れ替わっているのだ(彼女の兄になっていた)。
全くもって意味不明。外伝との整合性を作ろうとしているのに、矛盾している。
これからは劇場版3部作と続編の世界線を「正史」にするという話もあるのに、どうするつもりなのか。

ガンダムなどと同様、コンテンツが大きくなって総集編や続編、外伝、何より後付け設定が出てくるのは仕方ないし、むしろ商業としては成功だ。
しかし、無理な編集や矛盾は避けてくれと言いたい……!

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