Web3のTAW的考察1

このブログは、TAWを学んだかたむけです。
学んでいないかたには、わからない言葉や誤解があるかもしれませんので、閲覧はご遠慮ください。

Web3の解説動画
CoinMarketCapの動画です。

動画は英語ですが、自動翻訳にしてご覧ください。

面倒なかたは、私が内容をまとめましたので、それをご覧ください。
最後に、TAW的なまとめをつけてあります。

動画のおおまかな内容
()内はLidoの説明。
(→はLidoの解説。)

ワッツアップ(スカイプのような通信アプリ)とインスタグラムは2021年10月4日に大規模うな停電に見舞われ、機能停止に陥った。この事件で、大規模な集中型インフラ(一つの大企業が運営するインフラ)に依存することの危険性に多くの人が気づいた。
これらの大企業はユーザーのデータを自分が所有し、それを広告に利用することで、収益化している。そして、大衆の意見さえ誘導している。

→ 自分の思考(表層意識)が大企業(深層意識)にコントロールされるということ。その目的は主に、ユーザーがお金を使うこと、企業が既得権益を守ること。

Web3は、中央(運営する大企業)を持たず、データが多数のノード(小さな各拠点)で分散化されているため、ユーザーのデータを企業がコントロールできない。
Web3では、何かを投稿するための中央当局からの許可は必要ない。
中央局がないため(複数の個々の小さな拠点があるだけ)、中央がスイッチを切ったらおしまい、ということがない。

→ つまり、TAW的に言えば、自分に考えを吹き込む深層意識からある程度解放され、表層意識が自分の考えを持てるということ。深層意識の力が弱まり、表層意識の力が発揮できるということ。

Web3は、ブロックチェーン技術と仮想通貨のことだと勘違いされるが、そうではない。
1つのポイントは、オープン性。コミュニティによって(つまり、複数の開発者の話し合いによって)、世界(その技術で可能となる世界のこと。これをエコシステムという)の全体像を把握している。
また、そこでの活動はトラストレス(相手を信頼する、しない、を気にする必要がない)で、参加することに誰の許可もいらない。
Web3の特徴のひとつに、ユビキタスがある。これは「偏在性」(どこにでもいつでもあるということ)の意味。Web2(SNSの時代)でもユビキタスはあったが、それはスマホやコンピュータによるものだった。Web3では、それ以外のスマートデバイス(インターネットに接続された機器)が登場する。つまり、IoT(家の家電や車などがインターネットと接続すること)である。こうなると、FaceBookのような情報の仲介者は必要がない。

→ つまり、深層意識の中の個々の「意識」が、大きな意識にコントロールされるのではなく、それぞれの目的で動く。表層意識がどのように命令するか、表層意識がなにを目的とするか、が優先されるということ。今までは、表層意識が届く深層意識の範囲が限られていた。

次のポイントは、セマンティックWebである。これは、情報を文字としてではなく、感情としてその意味を汲むことを目的としている。そのおかげで、欲しい情報を的確にとらえることができるようになる。
次はAIである。AIは、Web3をセマンティック(意味重視の情報)にすることに役立つ。Web2でも同様の機能はあったが、それは中央(大企業)に支配されていた。お金で雇われた商品レビューが、本物のレビューに混ざっていた。AIは、それを見抜くことができるだろう。数か月前には、グーグルAIによって、商品に不都合なネガティブなレビューが大量に削除されるという事件があった。Web3では、企業ではなく、ユーザーがこのようなフィルタリング(選んで抽出すること)をするようになるだろう。

→ セマンティックWebとは、文字面の上に、もう一つ情報を載せて(メタ情報)、意味がわかりやすくする技術のこと。もともと、この技術は15年前から開発されている。AIと組み合わせることで、意味の分析ができるようになる。しかし、今までは大企業にこれを利用され、ユーザーは大企業が許した情報しか得られなかったが、Web3になれば、大企業のコントロールができなくなるので、ユーザーの好みに合わせた情報を自由に得られる、ということ。TAW的には、表層意識の意図が深層意識に直接伝わるということ。

次は空間ウェブと3Dグラフィックである。Web3は、一つのバーチャル空間であるという人もいる。そこで働き、遊び、社交できるデジタル宇宙である。家を調査するのに、実際にそこに行く必要はなく、(ウェブの画像を)カメラで撮って、それをグーグルレンズで見れば、Webにより勝手に情報が集まる。Web3では、その情報は中央のコントロール下ではなく、多数の個々の拠点で行われる。Web3では、仮想通貨があるため、誰でもがこのようなプロジェクトに参加したり、改善したりすることができる。

→ つまり、最終的には、メタバースになるということ。Web3は、そのためのインフラ。
このようなサービスは中央が開発し、運営しているため、どうしてもコントロールされる可能性があるが、個々の拠点(個人だったり、小規模の会社だったり)に仮想通貨での報酬が得られれば、みんなが積極的に参加し、分散型で運営されるだろうということ。

その例を見てみよう。ステミットはSNSプラットフォームで、投稿した記事はブロックチェーンに記録され、保存される。そして、投稿者や批評者は報酬が得られる。分散型なので、誰でも参加できる。独自のアルゴリズムで誰が見たか、誰がシェアしたかがわかる。ソーシャルニュースサービスを提供することを目的としており、ユーザーが賛成票を投じたり、批評をすることで、投稿者は評判に基づいた報酬を得ることができる。

→ これはWordPressのようなブログ形式でニュースを提供するサイト。批評されることで報酬が決まるので、質の悪いものは淘汰される。なお、「誰が見たかわかる」と言っても、本名などが出るわけではなく、ウォレットアドレスのようなものと思われる。
ちなみに、Stemitで使われる通貨はSteem. Steemは、ドルと同じ価値を持つステーブルコイン(価値固定通貨)である。

次はクラウドストレージのStoreである。自分の余分のハードドライブのスペースを、分散型ネットワークを介して貸し出して報酬を得ることができるのが、Web3のクラウドストレージである。サトシナカモト(BTC発案者)のおかげでこれが可能になった。
Storeは、暗号化したファイルをブロックチェーン上でシャーディング(分割処理)して、複数のハードドライブに保存するため、漏洩しづらくなる。

→ 一つのデータを細かく分けて、あちこちの個人の持つハードウェアに保存するため、一つがハッキングされても、全体を見ることができないため、安全性が高いということ。Storeについては情報が見つからなかったが、分散型ストレージのプラットホームで使われる仮想通貨は、Filecoin, Arweaveがある。

次はWolfram alpha(計算知識の検索エンジン)である。数学科や栄養学科などの専門家や学生が利用できる。あちこちのWebからデータを集め、それを計算してくれて、答えを提供する。たとえば、グーグル検索とWolfram alphaを比べてみると、「イギリス対ブラジル」と検索したとき、グーグルでは、「サッカー」と入力していなくても、勝手にサッカーの結果が出てくる。それは、サッカーが人気の検索ワードだからだ。一方alphaでは、2つの国の詳細なデータ比較が出てくる。これが、Web2とWeb3の違いである。

→ つまり、Web2は、運営企業がおせっかいをするが、Web3では、あくまでもユーザーに忠実だということ。

このように、Web3はもっと人間的で賢いと言える。
利点はさらに開発されるだろう。あなたはユーザーでいたいですか? それとも、オーナーでいたいですか?

結論
→ つまり、今まで存在していた大企業の運営によるサービスを、分散型の形態で代替できるということです。これにより、自分の意志が一層重要になります。TAW的に言うと、今まで、深層意識の誘導のまま生きていたが、これからは、自分が何にお金(エネルギー)を払い、何からお金をもらうかということを意識して、自分で選んでいく時代となるということです。もう傍観者ではなく、自分が選択していく必要があります。
ただ、大企業がユーザーを消費に駆り立てることで収益を得ていたビジネスモデルは、ユーザーはただでなんでも使用することができました。しかし、大企業を排除すれば、開発者にはインセンティブ(報酬)が生じません。そのため、トークン(仮想通貨と言い換えてもよい)が作られ、それで収入を得ようとしていますが、そもそもユーザーはお金を使いたくない人たちなので、そのトークンを最初から買うはずもなく、最初は開発者が発行してユーザーにただで配り、ユーザーが増えることで、それが取引されるまでに成長して、利益が生じるということになり(トークンが仮想通貨となる)、まだまだ、お金のシステムとしては裏付けのない怪しいものと言えます。
しかし、TAW的にはこれは問題ではありません。ある意味、お金がどのように誕生するかは、後付けされた意味付けです。そもそも現実というものには実体がないので、現象が先行しているために、そこに意味付けを必要としている、ということです。みんながお金だと信じれば、お金である、というだけです。
依存して流されて生きていた人には、Web3は面倒な世界ですが、自分の意志で生きたい人には、可能性が広がる世界となるでしょう。自分が自由を望んだからこそ、ここまで作り上げた世界なのだから、受け入れるべきなのですか、実際にそれが目の前に現れると、「面倒」「よくわからない」と思って、悪いものと感じてしまうのが人間のくせです。そう陥らないために、よく勉強しましょう。勉強すれば、怖いものではないとわかります。


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