レンディングってなに?

今回は、AAVEについての記事を勉強してみました。

あなたは、ステーキングとレンディングの違い、わかりますか? 私もいろいろと調べたのですが、専門家の書いている記事を読んでも、ステーキングについてはよくわかるのですが、レンディングについては「利息の違い」とか書かれていたり、「貸し借りすること」くらいの説明なので、なかなか理解できませんでした。

そもそも、クリプトを借りてどうするの? 使い道がないじゃない、と思っていたからです。

ステーキングというのは、バリデーター(承認する人、BTCではマイナーに当たる)が関係します。バリデーターが、自分が承認する人に指名される回数を増やすためにはプロトコルに預けている(ステークする)(ステーク=掛け金)クリプトを多くする必要があるので、そのためにみんなからクリプトを借りる必要があり、借りた分だけ、彼らの承認回数が増え、収入は増えるので、貸してくれた人に利息が払えます。そして、我々一般人は貸すだけのスタンスで、我々が借りることはありません。

しかし、レンディングは、貸すだけでなく、借りる人がいるわけで、いったい誰がなんのために借りるのだろう?と思っていました。
それが、このAAVEの説明でわかりましたので、その点に注目してこの動画を見ていただければいいかと思います。

どちらの動画も一つだけではわかりにくいですので、要点をまとめると、以下のようになります。

1.レンディングとは、クリプトを借りた人が、さらにクリプトを買うためにすること。

2.資産を増やすためにすることなので、お金がないから借りるのではなく、お金がある人が、さらにお金を増やそうとして借りること。

3.お金(主にステーブルコイン)を借りて、別のクリプトを買って、それが上がればもうかるが、もし下がったら、貸した人が損しないように、担保にしたクリプトが強制的(自動的)に売られて、貸した人に返せるようになっている。

4.その仕組みがあるため、借りる額よりも大きな額を担保に入れる必要がある。

5.つまり、儲けるには、借りたクリプトと預けたクリプトの価格が連動して上がり下がりしては意味がないため、借りるのは主にステーブルコイン(ドルと同じ価値を持つクリプト。価格変動がない)となる。

日本語の動画
https://youtu.be/X89fwT7vYNo

ホワイトボードクリプトの動画

https://youtu.be/dTCwssZ116A

この動画の翻訳
()内は私の説明です。

AAVEとは
(57秒から)
AAVEとは、分散型ファイナンス(DeFi)のアプリケーションで、これによりクリプトを貸したり、借りたりすることができます。利用者は手数料をもらったり払ったりします。
AAVEは基本的に、P2P(ピアツーピア、利用者同士で行われるということ)のレンディングサービス(貸し付け)で、クリプトを資産として取引します。
しかし、AAVEはアルゴリズムでレンディングレート(利率)を決めて、貸し付ける人と借りる人をマッチさせています。
AAVEはまたAAVEトークンを持っており、これはイーサリアムトークン(ERC20のこと)で、ガバナンス(運営に投票権を持つこと)トークンです。つまり、このトークンの考え方は、トークンの所有者が、将来的にこのアプリの変更について投票できるということです。
(注/AAVEはイーサリアム系のトークンしか扱えない)

2017年ごろ、Ethlendイースレンドと呼ばれるものを開発した開発者チームがいて、彼らは主にMVPというプラットホームを作り、それは貸主と借主をそれぞれマッチさせるものでした。しかし、それは自動ではありませんでした。借主はちょうど合う貸主が現れるまで待たなくてはいけませんでした。
そこにあった2つの大きな問題は、リクイディティー(システムに留保されているクリプトの量。資金が潤滑に取引できるかという流動性のこと)が十分あるかということと、実際に貸主と借主が一致させられるか、ということでした。
そのため、2020年のはじめ、彼らはイースレンドを見直して、AAVEを作りました。開発者たちは、クリプトがベアマーケット(下がり相場)になることで、彼らの製品が重要になると言っています。(上がったときはみんな儲かるが、下がったときは、AAVEにセットした安全装置が働くから)
AAVEはスマートコントラクトを活用しています。それは各コードが、プラットホーム上のある条件のもとで自動的に動くようになっています。
(ETHLENDの)借主が貸主に出会わないと機能しないP2Pのレンディングシステムを使う代わりに、AAVEは「P2スマートコントラクト」方式を使います。つまり、貸主はお金(クリプト)をスマートコントラクトに預け、利息を稼ぎます。借主は彼らの担保を他のスマートコントラクトに預けます。そして、彼らが借りたいものをどれかのスマートコントラクトから借ります。
彼らは、新しいアルゴリズムを使って、スマートコントラクトの内にどけだけのリクイディティーがあるかに基づいて、利率(レート)を決めます。

ところで、AAVEとは、フィンランド語で幽霊のことです。開発者たちはこの名前にこだわりました。というのは、あなたのお金を貸したり借りたりするとき、匿名でいいからです。銀行の規制もないし、誰もあなたがなにをしているか見えません。とくに、あなたはスマートコントラクトの先にだれがいるのか(つまり、誰がお金を貸してくれているのか)さえわかりません。
これが、どのようにAAVEが作られたかという話です。

次は、彼らが何をしているかについて話しましょう。App.aave.com/marketsに行くと、現在の貸し借りのレートがわかります。たとえば、あなたがUSDT、つまりテザーを見て、かなりの量の取引があると見ます。そして、イーサリアムは小さな利率だと見ます。これは、テザーはステーブルコインなので、価格変動がありませんが、イーサリアムは価格変動が大きいからです。貸し出しには、借り入れが伴います。どのように働くかというと、あなたはクリプトをAAVEに貸し、彼らはあなたに利息を払います。それが実際にどう働くかについて技術的なことにあまり言及しませんが、貸すことは借りることを伴うので、あなたがクリプトを預けて利息を稼いだあと、あなたはそれを元に(別のクリプトを)借りることができます。
次に、借り額超えの担保について説明します。
あなたの家の(価格の)8割を借りようとするときはいつでも、家が担保になります。もしあなたが家のローンを払えなくなると、銀行はあなたを家から追い出して奪います。
つまり、あなたは担保を手放し、彼らはそれを取り上げます。
(つまり、8割だけ借りたのに10割取られたということ)

しかし、クリプトはそのようにできません。もし、クリプトを借りたければ、あなたは担保を、借りる額よりも多く出さなければいけません。つまり、100ドル借りたければ、120ドルを銀行に預けなければいけないということです。多くの人は、「そんなバカな。借りる金よりも多くの金を預けるなんて、聞いたことがない」と思うでしょう。でも、こう考えてください。
もし私が100ドルの価値のあるイーサをあなたに預けて、あなたが80ドルの価値のあるテザーを私に貸したとします。これはUSドルにペッグ(固定)されています(つまり、ステーブルコインはほとんど価格変動しない)。あなたは80ドルを数か月使って、それを返してイーサに戻そうと思ったとします。(このへんの文章はおかしい。あとで例が出てくるので、ここは読み飛ばしてください)
そのとき、イーサは2倍になっているかもしれません。すると、100ドル分のイーサを預けて、戻ってきたときには2倍になっているので、あなたが実際に手にするのは、200ドル分のイーサです。

しかし、これはもろ刃の剣です。AAVEにはリクィデーション閾値(ライン)と呼ばれているものがあって、ある量を超えると、自動的にあなたの担保が売られて、あなたのつくった借金をカバーします。だから、投資した人は決してお金を損しません。

例を挙げましょう。
100ドルの価値のイーサリアムを預けたとします。イーサリアムの最大ローン価値と呼ばれるものを80%とします。これは、100ドルの80%を借りることができるという意味です。
そして、80ドルのテザーを借りることにしました。それから、イーサ価格が82.5%下落し、それがリクィデーションパーセンテージ(閾値とさっき呼んだもの)だとすると、AAVEは自動的に、あなたのイーサを売って、そのお金を貸した人に返します。でも、あなたは借りた80ドルは持っておくことができます。
(つまり、100ドルのイーサを預けて、価格が下がったら、その80%が自動的に戻る、ということ。貸した人は損せず、自分は20%の損で終わるということ)
(以下が重要!)
次の話は、AAVEを使うことで、あなたはレバレッジのきいたポジションを得ることができるということです。それは基本的に最強の借り入れです。
100ドル分のイーサを持っているとしましょう。あなたは自分のイーサをAAVEに預けます。そして、80ドルのUSDCを借りました。これは、イーサリアム上のステーブルコインです。そして、ユニスワップに行って、さらにイーサを買います。そして、またAAVEに戻り、それを預けます。すると、あなたは180ドル分のイーサを預けたことになります。しかし、あなたは80ドル分の80%をすでに使っているので、その80%つまり64ドル分となります。そしてあなたは、64ドル分をまたユニスワップでトレードしてさらにイーサを買うことができます。こうして、あなたはもともと100ドルしか持っていなかったのに、今や244ドル分のイーサを持っています。
もし、イーサが10%値上がりしたら、あなたは24.4ドル儲かります。もしあなたがこのようにレバレッジをきかせなかったら、10ドルしか得られませんでした。
でも、もしイーサが値下がりして、リクィデ―ションラインを超えてしまったら…あなたはパニックになるでしょう。
(あなたのイーサが自動的に売られて80%に戻るということ)

では、このローンを返すときのことを話しましょう。どうやって返すのか、気になりますよね。あなたはローンの100%以上のクリプトを預けないといけないからです。AAVEにログインして、ときどきローンを少しずつ返す必要があります。特定の期日までに全額を返済しなければならない従来のコーンとは異なり、AAVEのウェブサイトによると、ローン返済の期日はないそうです。あなたのポジションが安全である限り、無期限に借りることができます。でも、時間の経過とともに、発生した利息が増加して、健康的でなくなると、預金が最後に精算される可能性が高くなると言っています。

(あとはフラッシュローンの説明。無担保で大量のクリプトを借りることができる。一般人には関係ない話。これについては、日本語の動画参照)

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