仮想通貨のプロジェクトとはなにか?

「Web3とはなにか」を語った動画の解説、
「Web3のTAW的考察」はお読みいただいたでしょうか。
その中に、


Web3は、ブロックチェーン技術と仮想通貨のことだと勘違いされるが、そうではない。

というのがありましたね。
Web3と仮想通貨の違いがわからないと、まだまだ未来に行けません!

しかし、ここでいう「ブロックチェーン技術と仮想通貨は違う」というのは、BTCのことではなく、スマートコントラクトの技術を持つ仮想通貨のことです。

イーサリアムがその最初のもので、スマートコントラクトを持つので、いろいろな開発ができます。スマートコントラクトとは、OSのようなものです。
OSですから、それを使ったアプリケーション(パソコンで使うものも含む)がどんどん誕生します。

そこで使われるトークンのことを、イーサと言います。このイーサが仮想通貨と呼ばれます。つまり、仮想通貨は、技術の一部なのです。

イーサリアムは、このようなタイプのプラットホームを持つ技術の王様で、一番アプリ(プロジェクトという)の数が多いです。

しかし、問題は、イーサリアムのガス代(手数料)が高いということ。

例えば、イーサリアムでコーヒーを買うとしましょう。
その場合、コーヒーが400円なのに、イーサで支払うと、その手数料が3000円もしたら、「こんなもの、使えるか!」と思いますよね。

一方、ビザなどのクレジットカードで払うときには、手数料を払うのはお店ですが、仮想通貨で払うときは、客が払うことになりますから、
それは受け入れられないでしょう。

ということで、ガス代を安くして、イーサリアムを使いたい、と考えたのが、ポリゴンという技術です。

ポリゴンは、簡単に言うと、

イーサリアム用に作られたアプリをごっそり奪って、

「ポリゴンのチェーンに乗り換えて! そしたら、ガス代が安くなるから、
登録者が増えるよ!」

と言っているようなプラットホームなのです。

たとえば、オープンシーという、NFT(デジタルアート)を取引するアプリも、ガス代の支払いに、ポリゴンかイーサリアムかを選べます。

今までイーサリアム用に作られたさまざまなサイト(アプリケーション)が、簡単にポリゴンに乗り換えられるため、
今まで高いガス代を払っていた人たちも、安心してアプリを使えるようになる、ということなのです。

というわけで、今回は、ポリゴンでいったいどんなアプリが作られているのか(プロジェクトがあるのか)を説明した動画があったので、それを利用して、プロジェクトとはなにか、をみてみましょう。

仮想通貨という、投機のイメージしかなかった人も、
「あ、仮想通貨って、本当は、こういうプロジェクトをつくるシステムなんだね!」と
わかっていただけると幸いです。

参考動画https://youtu.be/ArBSFNVL25M

1.DEX
DEXとは、分散型取引所のことです。
ポリゴンにはジェリースワップ、クイックスワップなどというDEXがあります。だいたい、どんな仮想通貨(スマートコントラクトを備えたもの)も、プロジェクトの代表格は、このDEXです。
DEXとは仮想通貨の銀行か証券会社のようなものだと思ってください。

2.ストレージサービス
ポリゴンを使った、オパシティ―という、ストレージサービスのアプリがあります。ストレージサービスとは、グーグルクラウドのようなものです。グーグルクラウドやiクラウド、ドロップボックスよりも、安く使えるでしょう。一般人は、こういうものの発展を待っています。

3.賭け事サイト
オーガーというポリゴンのアプリは、賭け事のサイトです。日本ではこれは存在しませんが、イギリスなどの賭け事は有名ですね。たとえば、「次はだれが首相になるか」「サッカーの優勝者は誰か」というような賭け事が合法化されていますが、これをスマートコントラクトで作ることにより、中間搾取がなくなるので、かなり配当の良い賭けができます。また、誰でも賭けを持ち込むことができます。
ちなみに、賭け事に関しては、カルダノというプラットホームがもっと力を入れています。

4.ゲームファイ
GameFiとは、ゲームで稼ぐこと。ポリゴンのゲームファイには、アベガッチというものがあります。これは、タマゴッチの進化版で、NFTを取引することで、お金を稼げます。

5.カジノ
ディセントラルゲームズというオンラインカジノがあります。カジノは、カルダノも力を入れています。

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結局、金儲けのプロジェクトばかりなので、あまり、印象が変わらなかったかもしれません(;^_^A

しかし、黎明期になにかを推進する力は、「金が儲かる!」なのです。
特に、仮想通貨は、発展途上国の人が多く利用しています。ですから、彼らにとっては、金を稼げるというのは、重要なことなのです。
(アジアではベトナムやフィリピンに仮想通貨利用者が多い)

動画のポリゴンのトップ10には出てこなかったのですが、
スマートコントラクトを使ったプロジェクトのカテゴリーは、他にもあります。

6.動画シェアサイト
ユーチューブのような動画のサイト。トロンというプラットホームがつくっている(という話)。

7.IoT
イーサリアムはIoTに使われると言われていた割には、ガス代の高さで使われておりません。IoTに特化した技術がIotaです。

8.NFTの取引所
これは、オープンシーが有名ですね。

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とりあえず、仮想通貨は、実は、このようなプロジェクトを生み出す元なのだと知っていただければ、目的達成です。




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