2021.3.5 ちっちゃい奴
最近、代々木上原から八幡あたりを拠点にしてブラブラしてます。
この四年の間に、渋谷、新宿、原宿、下北と転々としてきましたが、それぞれの街がもつ雰囲気や空気感があって面白いです。
まだ移って日も浅いこともあり、今は色々なお店を開拓するのを楽しんでます。
そんな中、前々からブログやSNSの発信を通じて気になっていたお店があったので行ってみることに、、、
僕はこのお店のセレクトと、オーナーの書く文章が好きで初訪問を楽しみにしていました。
駅からは少し離れているのですが、独自のセレクトで固定ファンも多く、立地という障壁をもろともせず人気のお店です。
事前に定休日ではないことも確認していったのですが、お店に到着するとドアは閉まってます。
もしかしたら移転したのかな?と思い住所を確認すると間違いもありません。
15時くらいだったので昼休憩かなと思い、少し時間をおいて再訪も考えましたが、駅から離れていて住宅街のど真ん中なので、時間潰しもできずにキョロキョロしながら途方に暮れていると中からオーナーが出てきました。
そこで「今日はオープンしてますか?」と聞くと、めちゃくちゃダルそうに「後で来てもらえますか?」と一言。
僕は「わかりましたー!」と元気いっぱいに返事をして帰ることにしました。
途中、「ここ二度とこねーな。」と舌打ちしながら歩いていると、なんでこんなにイライラしてるのか不思議になりました。
この規模のお店であればワンオペで昼休憩の為にアイドルタイムを設けることも珍しくありません。
「ダルそうに話してんじゃねーぞ。」とも思いましたが癖強い店あるあるで、元々、そうゆう人なのかもしれません。
そこで「後で来てもらえますか?」のたった一言で、ここまでイライラして「二度とこねーな。」とおもった理由を自分なりに考えたところ理由は2つりました。
①想像してたイメージ(期待)と違った。
この原因は2つ。オーナーの発信内容から僕が勝手にパーソナリティを想像して、人物イメージを作り上げてしまってこと。
もう1つは発信をこまめにチェックしていたせいで、あたかも深く知っている人のように、一方的に親近感を持っていたこと。
その為、イメージとかけ離れた一言に勝手に裏切られたような気がしたのだと思います。
きっと僕の欲しかった言葉は、「こんな駅から遠い店にありがとうございます。こだわりのセレクトなのでゆっくりご覧下さい。」的な言葉だったのかも知れません。
でも、それは勝手に僕の作り上げたオーナーの言葉であって、それこそ期待の押し付けでしかありません。
②もう1つは、「後で来てくれますか?」に対する理由がなかった事で、駅から歩いてきた労力に対して腹落ち出来なかったこと。
例えば、お腹が痛い。保育園のお迎え。家庭の事情など、何でもいいけど、再訪すべき理由があれば無理矢理でも腹落ちさせる事が出来たように思います。
それらの事からSNSやブログなど、デジタルの発信はビジネスにプラス面も多いけれど、リアルで対面した時に、デジタルから想像されたイメージを超えていかないと逆効果になりえるなと感じました。
例えば、超絶うまいけど私語厳禁で有名だったラーメンの鬼 佐野さんのお店。
実際にお店にいくと店内はピリピリした雰囲気で、とても食事をするような雰囲気ではありません。
苦し紛れに横の友達の目をみて「美味いよね?」とアイコンタクトしたり、虫のような小声で「うめーな。」と呟くのが精一杯。しかし不思議とそこに不満はありませんでした。
なぜなら、その全てが噂通りの体験のため、むしろエンタメとして楽しんでる自分もいたからです。
そればかりか、ここは怖いけど味は間違いないと足繁く通っていました。
これはマイナス面すらも想像を超えていけば不満にはならない証だと思います。
しかし、このオーナーは僕を裏切った。*あくまでも妄想のオーナーね。
僕はこのオーナーが発信している仕入れのこだわりや物に対する想いを文章から読み取って、僕が勝手に作り上げた妄想の中でのオーナーとは異なった対応だったので不満を感じたのであって
悪いのは期待した僕自身だったような気がします。
もしもフラッと立ち寄った店であれば、タイミングが合わなかったのでまた今度!で済んだ話だったかもしれないし、少なくとも、ここまでの裏切られた感はなかったように思います。
このことから僕自身、発信されたイメージとリアルのギャプは少ない、または超えていくことの重要性に気付く事ができました。
また②明確な理由については①の問題が解消されていれば全く問題ないのですが、改めて言葉の難しさを感じたのと、極力、理由はきちんと伝えないと相手にストレスを与えることを改めて学びました。
なんて長々、書きましたが僕の器量がちっちゃいという噂もあるので、この辺でペンを置きたいと思いますが、こうゆう妄想癖のあるストーカー気質の客もいる事を、心のずっと奥の方で覚えておいて損はないような気がした1日でした。
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