2023.1.30 うどん

皆さんは「うどん」と「そば」はどっち派ですか??

僕はどちらも好きなので、選ぶのが難しい質問ですが

もし怖い人に拉致されて

「明日、お前は死ぬ。」

「最後の晩餐として好きな方を用意するから、うどんか蕎麦をえらべ!」と言われたら

きっと今は「そば」を選ぶと思うので今日のところは「そば派」です。

ところで最近、ブライダル関連の相談が増えています。

皆さん、ブライダルや自社の未来を本気で考えていて常に建設的な議論をしようと会議に臨みます。

またコロナ対応も落ち着き、ブライダルの本質的な議論を求めてテーブルにつく方が多いのも特徴でしょう。

ただし、議論が白熱するあまり色々な方向に話が脱線してしまい

いざ会議が終わってみると本質的な話よりも

対処療法やテクニックなどの表層的な議論で終わってしまうケースも少なくありません。

これは脱線をゆるしたファシリテーターである僕の責任ですが、一日の終わりに改めてミーティング内容を振り返ると

あまりにも表層的な内容で、根本的な問題解決とは程遠い着地にガッカリすることもあります。

では、ここで言う本質的な議論とは何か?

それはそば屋で例えるなら「かけそば」のこと

そして表層的な議論が「トッピング」や「割引」「ポイント」のこと

たとえば蕎麦屋さんの「かけそば」がとんでもなくマズかったらお客様はその蕎麦屋には行きません。

それなのに「トッピング」や「ポイント制度」開発に力を入れても見当違いです。

まずは出汁にこだわり、蕎麦粉、水、打ち方の研究をする。

研究を重ねて出来た至極の一杯をお客様に届ける。

それが蕎麦屋の正しい姿です。

勿論、蕎麦といっても「立ち食い」などの早い!安い!を売りにした低価格店もあれば

細部までこだわった一杯3500円の高級店もあります。

それはその店のコンセプトなので安い高いに、良いも悪いもありません。

そば屋さんは「客単価×客数=売上」なので

立ち食いは客数と回転率、高級店は高単価をどうのよう追うかに知恵を絞ればよい話です。

その為、私たちが競合校と比較した時に価格設定が高いと思うならば

高級店の「かけそば」を提供しなければなりません。

安いと思うならば立ち食いの「かけそば」を提供すればいい話です。

ようは提供している「かけそば」の値段に合わせた蕎麦を提供しようということ。

立ち食いのクオリティで、高級店の価格設定をすれば、その蕎麦屋さんは消えていきます。

そうならないよう自社の「かけそば」とは何だろう?を私達は追求しなければなりません。

そして私達の至極の一杯ができたあとに、その「かけそば」に相応しいトッピングを考えて行けばいいのです。

基本の「かけそば」がマズいのに割引券やポイント制度、メガ盛り、ウルトラトッピングの話をするのは順序が違います。

勿論、トッピングやポイント制度もそば屋にとって大切な戦略の一つです。

でも基本の「かけそば」の話をすべき会議で「トッピング」の話をするべきではないし、それで会議をした気になってしまうのは危険です。

まずは今日は「かけそば」の話なのか?「トッピング」の話なのか?を意識した上で会議に臨み

常に私達にとって最高の一杯とは何かを、会議に参加する全員が同じ温度で追求することが大切です。

一部では、コロナの5類への引き下げでブライダル需要も戻るだろうと予測されています。

ただコロナによる生活様式の変化と、その影響はこれからも続くと思われます。

正しい未来を予測する事は難しいく各社生き残りをかけた闘いはまだ始まったばかりです。

このような状況では必然的に会議も増えていくでしょう。

それらの会議が少しでも建設的に進むように

僕自身、この会議は「かけそば」なのか「トッピング」なのかを意識しながら参加しようと思います。

またブライダルは新しい発想が必要不可欠です。

議論がズレてきたら「これトッピングの話だっけ?」と若手でも遠慮なく発言できる環境作りも大切です。

社内の叡智を結集させ、自社の「至極の一杯」の為に一致団結することが生き残り戦略で一番大切な事になるでしょう。

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