この素晴らしき世界

ずっと行われることがなかったパーティなども
やっと戻ってきた年末。
年末恒例のパーティの司会のお声がけを
4年ぶりに再びいただきました。

大きな会場いっぱい、続々と集まってこられる皆さま。
「あ～これこれこの雰囲気！」とスタッフの私もワクワクします。

あちこちから聞こえる乾杯の声、笑い声。
盛り上がる中、この日のゲストのジャズトリオの登場となりました。

クリスマスソングやスタンダードなど素敵なライブのラストナンバーは
「What A Wonderful World」。

会場いっぱいに響く
力強く、愛にあふれた歌声を司会席で聴きながら
ぼんやりとゲストの皆さまの姿を見ていました。

ステージそっちのけでおしゃべりに夢中になっているグループ。
来賓の方へご挨拶をされている管理職と思しき人。
先輩や上司と笑顔で会話をしている若い職員さん。
お互い笑顔でテーブルのこちらと向こうからお酒を注ぎ合う人。
誰と話すこともなく、柔らかい笑顔でひとり料理やお酒を口に運ぶ人。
ライブにじっくりと耳を傾けている人。
仕事の連絡なのか、急に真剣な顔になって電話を手に外へ出ていく人。
ぼんやりとスマホをいじっている人。

そして、
パーティには参加せずこの時間も職場をしっかり守っている方々。

皆さまを見ていて
「ああ、素晴らしき世界って、今、ここだ」と気づいた瞬間、
泣きそうになりました。

この1年、いやこの4年頑張ってきた人たちが
またこうして笑顔で、一緒に過ごすことができる、
これが素晴らしい世界なんだ。

素晴らしい世界、って

人がいてこそだ。

ふと、その日夕方まで一緒に過ごした
オーディションや就活などにチャレンジ真っ只中の学生たちのことが頭によぎります。

誰かと比べて落ち込んだり不安になったり
自分の選択をこれでいいのかと迷ったり
思う結果が出ないと自分を否定されたような気持になったり、
いや大丈夫と立ち直ったり、無理だと折れそうになったり、
それでも懸命に自分の心と折り合いをつけ
未来を見よう、前を向こうとする彼らのことを思うと、

もう、どうにも涙が止まらなくなりました。

私の小さな世界を、
いてくれるだけで素晴らしいものにしてくれる、
私の大好きで大切な人たちが、
どうか幸せでありますように。

温かいクリスマスをお過ごしください♪