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フランの優しい表情ややわらかな眼差し_クリスマスストーリーを読み終えて(ネタバレ有り)

このところずっと夢中でプレイしている乙女ゲーム「Code:Realize」ですが、先日ファンディスク「白銀の奇跡」フランのクリスマスシナリオを読み終えました。もう最初から最後まできゅんきゅんが止まらなく、ときめきすぎて2時間くらい寝付けなかったので、先日の本編感想に続いてこちらもnoteにしたためておきたいと思った次第です。
BGMが聞こえてくるだけで優しい笑顔で口角を上げてテレビ画面を見ている自分がいます。しあわせ・・・。(今回の記事に関してはネタバレありですのでご注意ください)

私ごとですが、学生時代の恋愛はどれも友達以上恋人未満のまま綺麗な思い出として残っています。私はこの友達以上恋人未満独特の、好きな人の一挙一動が気になってドキドキしてしまう感じがたまらなくなる性分のようです。考えすぎて邪推したり、勝手に落ち込んだり、照れて言いたいことが言えなかったり、嘘をついたりしてしまうやつ。それがフランと主人公ふたりの空気にあって、ああー、わかるわかる、とドキドキしながら読み進めました。

まず状況整理から

クリスマスフランのストーリーは、「FD(祝福の未来)のフィーニスルートEND後を軸に、誰とも結ばれていない大団円を新たな物語として描きつつ、主人公にとっての初めてのクリスマスを誰と過ごすかを描いた」とのこと。だんだんEDを見過ぎてどのシナリオがどうなってたか混乱することがあるんですが、この場合は
・主人公の毒がちゃんと抜けている
・事件後はフィーニスと一緒にウェールズに住んでいる(家も綺麗にしている)
・サンちゃんはまだイデア
・アレスターもネモも生きている
・ノーチラスは空に飛んでいった
という感じだと整理。
その後フランは自分の創り出したものの行く末まできちんと見ておく責任があると判断してロンドン下層街で診療所を構えているとのこと。その傍らで研究したり医者仲間のワトソンと語り合ったり充実した日々を過ごしつつも、主人公のことがずっと心にある。ウェールズに行く直前にもっと思いを伝えたら今が変わっていたんだろうか、と少し後悔もしている微笑ましくも悩ましいフラン。そんな時に故郷の母さんからお手紙が届くというストーリー。

お母さん!!!!
(そうだよねフランの家族構成については触れられていなかったし、天涯孤独というわけでもなさそうだし、フランは情緒も落ち着いてるしきっと穏やかなご両親に育てられていて今もご健在だと思ってたけどちゃんとシナリオにお母様が・・・!!)
フラン、こまめにお母さんと文通していたようで「そろそろあなたもいい年齢なんだから身を固めないと・・」と言われ続けていたよう。
そもそもスイス出身なの知らなかった!あと国際郵便にも関わらずお母さんとそんな良き関係でいることが嬉しいし、本編の頃を考えるとなんて幸せで穏やかなんや・・・!と、それだけで胸いっぱい。もうコーヒー以外入らない。
両親を心配させまいと「気になる子はいるんだ」とお手紙を長々と書いちゃう優しいフラン。そしたらママからかなり本命だと思われ「クリスマスイブにそちらに行くからご挨拶するわね!よろしく伝えておいて!」と早々にお返事がきました。
フランは両親がやってくるその日だけ主人公と恋人のふりをして会って欲しいとお願いにやってきました。主人公もフランのことが特別だから本物の恋人だったらいいのに、でも今は恋人のふりをしっかりやろうとちゃっかり練習期間まで設けたふたり。
このお互いに好意があるのなんとなくわかってるのに最後のきっかけがなくて照れたり困ったりしちゃう空気がたまりません。コーヒー以外入らない。

クリスマスフランのどこにときめいたのか

ロンドンでの誠実な暮らし

まず、ロンドンで新生活を送るフラン目線の描写があるのですが、その暮らしぶりが丁寧で誠実で、今までよりももっとフランのことを好きになっている自分がいます。そんな生活の中で垣間見える主人公を大切に愛おしく思っている様子がやさしく真っ直ぐに伝わってきて、見ている私までずっと幸せな気持ちでした。
そんなフランがご両親に愛されて育って、フランもご両親のことを大切に思っているところがとても嬉しかったのです。もうここまででフランのことを最低でも3回はもっと好きになっていきました。

ずっと主人公のことが特別なところ

また、最初から最後までフランは主人公のことが大好きで、主人公と一緒にいる時間を愛おしく感じている様子がすごく伝わってくる。恋人のふりをしながら時間を重ねていく中でその気持ちがだんだん大きくなっていって、フランの態度から愛が伝わってきます。その幸福感とときめきがずっとふたりの間にあって、ちょっとした言葉や、雪が降るほどの痛い寒さの中で触れている組んだ腕の温かさをこちらまで感じられました。
最近寒くなってきたから特になのだと思う。白銀の奇跡のBGMとフランの優しいまなざしや柔らかな表情に、うっとりと溶けそうです。

「恋人」という関係が甘い

そして今回ふたりの関係である「恋人」という言葉自体の響きがとても甘くて、心から素敵でした。フランが「恋人」と言うだけでなんだか甘い。「婚約者」とか「彼女」とかよりもずっとクリスマスフランにぴったりの言葉でした。

フランとの仲間としての距離から恋人としての距離に近づくと、きっと今までわからなかったフランの洋服の質感だとか、身体の硬さとか温度とか、香りが感じられて見えてる世界もちょっと変わるんだと思う。(妄想)
繋いだ手の温かさが雪のロンドンで際立つ感じがよくわかる。これはシナリオの描写が秀逸だからだと思う。

フランのやさしさと誠実さに包まれるところ

スケートリンクのシーンではフランが運動不足と言いつつもやっぱり男の人で、背が高くて力があって、不安定な足場でふらつくヒロインを支えてくれるところにときめきました。主人公が恋人のふりを惜しんでいることを感じ取ってくれて、受け止めてくれるフランのセリフひとつひとつにこちらも心揺れます。

最後はきちんとご両親に会う前に思いを伝えてくれたことが嬉しかったですよね!
また離れ離れになるなんて嫌だと言ってくれて心がぎゅうっとなりました(ときめき)
サンちゃんの屋敷に住んでいる時は「みんなもいるわけだし」とか遠慮してそう。毎日一緒にいるのが当たり前になってたけど、主人公がウェールズに帰って、みんなそれぞれの道を歩み出して、フランも充実した一人暮らしになったわけだけど、やっぱり毎日一緒にはいられないしそんな関係でもなくて。会いたい気持ちばかり大きくなるけどちょうどいい理由もなくて。定期診断で会う時はフィーニスも一緒で診断のために時間を使っていたと思うし。
だから今回お母さんのお手紙がきっかけで12/20からこんなに長いこと2人で一緒に暮らして、なんなら恋人として過ごせて、もう前には戻れないほど気持ちが大きくなってたんだなと感じています。私がそうだからです(笑)
私もフランへの気持ち大きくなりすぎて、あの優しい笑顔とやわらかな眼差しに心が溶けました。フラン一家のあたたかさにも溶けました。

こんな素敵なクリスマスを感じられた歓び(まとめ)

もう何も心配しないからしあわせになってくれよな!

ぜひふたりであたたかい家庭を築いて、しあわせに時間を重ねていってほしいです。フランは誠実だし優しいし、賢いし、何かがあってもきちんと対話できるし、何より主人公のことを大好きでいてくれるから私は終始胸いっぱいでコーヒー以外喉を通りませんでした。
それくらいフランと過ごしたクリスマスの思い出は尊くて、本当にスノードームの中に詰まったキラキラした宝石を見ているかのようでした。思いがけず何よりのクリスマスプレゼントになりました。

こうやって素晴らしい作品に出会えることが何より光栄なのよ

今回クリスマスフランにときめきすぎて感情が膨れあがりすぎて2時間は寝付けずにいたのですが、ここに整理してしたためておけたので心置きなく次のエピソードへ行けそうです。
今までさまざまな乙女ゲームや漫画などでストーリーを読んできて、今回のようにこんなに心が震えて喜びとしあわせに満たされた気持ちに出会えることがとても幸せです。酔った勢いで始めたコードリアライズですが、本当に出会えてよかった。
キャラクターみんなが魅力的だし大好きになったし、音楽も素晴らしくて、美しい!

言い忘れてましたがフランて忘れがちだけどヴィックなんですって!(お母様がそう呼んでいた)そうだよね、フランって苗字だもんね。

このしあわせな気持ちを活力に、今日からまた毎日をがんばり続けて一所懸命過ごしてゆきたいと思います。ここまでありがとうございました!



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