余禄 241027
愛媛県松山市。市内にある松山大学のキャンパスで22日、そろいのはっぴを着た若者たちがチラシ類を配り、構内に設けられた期日前投票所などでの衆院選投票を呼びかけた▲松山市選挙管理委員会が認定する「選挙コンシェルジュ」のメンバーだ。10年前、同市選管が「若者自身が選挙にふれ、啓発活動も行えるような仕組みがあれば」と考え、松山大生4人に委嘱した。ユニークな試みは毎年メンバーを更新しながら続く。今年度は地元大学生ら34人が参加しており、今回の選挙にも対応した▲「コンシェルジュ」の活動は中高生への主権者教育や、地方選挙も含めた啓発活動への参加など幅広い。愛媛大学2年、杉本和歌菜さん(20)は高校生を対象とする模擬投票などに協力してきた。「近づきにくい印象だった選挙が身近に感じられるようになりました」と語る▲石破茂内閣の発足からわずか26日で民意を仰ぐ駆け足選挙である。各地の選管も急な作業に追われ、投票所入場券の送付がいつもより遅れた自治体もあるという。啓発活動もどこまで実施できたか不安が残る▲震災と豪雨によって二重に被災した石川県・奥能登地方では投票所の集約や、仮設住宅近くの期日前投票で対応した地域もある。民意を仰ぐのに適切な時期だったのか、改めて疑問を覚える▲大急ぎで政権から委ねられた審判だが、ここは有権者がきちんと答えを出す番だ。若者もぜひ、貴重な1票を。政権を選択する機会を身近に感じてもらいたい、衆院選投票日だ。
<表現>
法被(はっぴ) 핫피
委嘱(いしょく)委任、委託 위축, 위탁, 위임
コンシェルジュ 콩셰르주, (호텔 접객 책임자)
主権者教育 주권자 교육
啓発活動 啓蒙、教育 계발, 계몽
模擬投票 모의 투표
民意を仰ぐ駆け足投票 민의를 묻는 급한 투표
民意(世論、国論、オピニオン、国民の声、民心、市民の心)
委ねられる 위임받는
貴重な 소중한