編入学試験の話─試験当日─

11月に試験があった。
試験当日、控え室に行くと一番乗り。
そして、入ってくるのは高校生。
まぁ、当たり前といえば当たり前の光景である。

試験の一週間前のオープンキャンパスにも足を運び、仲良くなった同い年のスタッフの子に話しかけられ、パワーをもらってきた。

そんななか、私と同じく、編入学試験を受けると思しき学生が2人。おもわず、声をかけてしまった

「編入学試験の方ですか?」

「そうです、そうです!!」

後に、合格して一緒に授業を受けることになる2人だった。
話を聞くと、彼女たちは大学四年生で教職課程を取得するためだけに編入学試験を受けるとのこと。
1人は国語、もう1人は英語。
志望学科も同じ。

そのまま、意気投合して、小論文の試験がある大学だったが、特に対策することも無いため、試験前も席が縦並びだったこともありずっと話していた。

おそらく、編入学試験を受けるのは、私を含めて7人、という所だろうか。

小論文試験が終わり、休憩を挟む。その後、面接がある。面接は指名された人から案内される形式で、最後まで残っていた(心細いやつ)

そして名前を呼ばれ、面接の部屋の前にある椅子に案内された。話しているのは、先程話していた英語の教職課程をとると言っていた子だ。

面接って重いんだろうなぁ〜やだな〜とか思っていたら、彼女の面接しているやり取りを聞いていると、笑い声が時折聞こえてくる。
「〇〇さんは日本語を話している時よりも英語でお話されてる時の方が活き活きしていていいですね」
と言われていた。なんなんだ?この面接……
(この言葉に語学が堪能ではない私は計り知れないレベルのプレッシャーを受けた)

それが終わってでてきた彼女は
「お互い悔いなく頑張りましょうね」と
胸の前で小さくガッツポーズをして応援してくれた。

「次がラストですね〜〇〇大学の短大の指定校推薦の」
さっき「英語で話している時の方が生き生きしてるね」と言っていた女の先生の声だ。
片方には、外国人の先生が来る、と事前に聞かされていたので、まぁ英語科だし仕方ないよなぁ、とかこれもまぁそこそこ楽観的に捉えていた。(もうちょっと深刻に考えてないあたり楽天家だなぁと思った)

どうぞーという声とともに、ドアをノックする

面接が始まった……

荷物を置くと、早速女の先生が口を開く。

「きょうは面接ってよりかは雑談って感じで、気楽に話して行けたらなぁって思ってます」

これ!!!就活やってる友達が気をつけろって教えてくれたやつやんけ!!!!!
(油断させて相手の人間性見るやつだから気をつけろ、と忠告を受けてた)

隣にいる先生は日本人の先生……?
あとから知ったけど、アフリカ系の日系外国人の先生だった。

志望動機は?何がしたい?何に関心がある?

短大の時よりかはまともに答えた気がした。
学校のカリキュラムで興味を持ったところがあり偶然にも、その責任者をしている先生が面接官でその話で大いに盛り上がった。

「そんなあなたにぴったりの資格があるの。J-SHINEっていう資格なんだけど、聞いたことある?」

全く知らなかった私は興味津々でその話に食いついた。この資格をオーストラリアに留学して取る、という話だった。

「私、3年生になるからあまり行けるタイミングなさそうですが、行けたら行きたいです。というか、いけるならその資格、とりたいです!」

ちなみに、日本国内でとろうとすると、半年以上かかるらしく(調べていないので詳細は不可)オーストラリアにいくと最短で1ヶ月半で取れるそうだ。それなら行くしかない……そう思った。

そんなこんなで、試験は終わった。なんだか、試験ってよりかは雑談で、オープンキャンパスで先生と話しているような感覚だった。

そして、確かな手応えを感じた。これは、受かった。
翌日、予定よりも一日早く「合格通知書」が家に届いた。

─────短大からの進学先が決まりました

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