英語って楽しいよね!─短大生の私─

無事に、短大への入学を決め、大学生になった。短大は2年だから忙しいって聞いていたけどなんとかのりきった。

ここでも「子どもの英語を勉強する」という意思は変わらず、そこに関係するもの、子ども関係の教養科目を取るなどした。

夏休み前、学科からこんなお知らせが来た。

オーストラリア1ヶ月語学研修説明会

「短大では半年のオーストラリア留学に加え、長期は不安だから短期で留学に行ってみたいという方向け」

半年にわたるオーストラリア留学を1年生のゼミの先生にOKまでもらったのに行くことを諦めた私には朗報だった。
母には「留学はあなたが行きたい、やる気あるならいくらでもお金は出すから頑張れるなら行ってきなさい」と言われた。
しかし、語学に自信がなく、諦めることにした。というか、無理だなって思った。

説明会にはそこそこの人がいた。そこで聞いて、まぁ、親の同意は必ず得られるだろうし
1ヶ月ならいいか!というほんとにやる気があるのか心配されるレベルの軽い気持ちで短期研修に行く決意を固めた。

「指定科目を履修した方で、秋学期のGPA2.40以上の方が対象になります」

まあ留学かかってるから(普段はだらしない私でも)何とかなったし実際、余裕でクリアできた。

この研修では、3週間は語学学校、1週間は現地の日本語バイリンガル小学校に日本語のネイティブスピーカーとして学習ボランティアをやる、というものだった。


いざ、渡航したら早速予想外の展開を迎えた。語学学校のクラス分けである。

「今お配りした書類に名前が載ってない方はメインクラスの方です。」

名前が無い……だと……?
名前が無い面々は帰国子女だったり、年単位の留学経験あり、TOEIC成績優秀者に必ずいるような人ばかり……なぜ?とは思ったけどとりあえず受けてみないと話は始まらない、と授業を受けたけど全く理解出来ずに死んだ。
英語が楽しいから、というなんとも無責任すぎる理由で英語を学んでおり、とくに得意科目でもない私は、このままでは、1ヶ月を無駄にするどころか、身体を悪くしそう、とすら危機を感じた。

渡航前から「上のクラスにはいきたくない」と永遠に言い続けていたけど先方からTOEICのスコアで振り分けが来たとか言っていた。まぁ仕方ないな、の気持ちだったけど、TOEICのスコア500あるかないか(当時)でよく上のクラスに行けたよなぁとか考え込んでた。

無事にクラスのレベルダウンを果たし、再び英語が楽しくなった。ランチタイムには担当の先生といろんな話で盛り上がった。ベジタリアンの先生で、ベジタリアンの話とか、そういうちょっと議論になりそうな内容も拙い英語を使ってなんとか成り立たせていた。

3週間、無事に学校にいきつづけ、卒業というか、修了した。そして、小学校でのボランティアが始まろうとしてた。

「この学校です」といわれ、渡されたのは、家からシティにトラムで出て、そこから電車に30分……約2時間かかる学校だった。

「2箇所あるうちのどっちも同じくらいだったから、楽な方にしたよ」と言われたものの、なんなんだ?この遠さは……。

1週間だけとはいえ毎朝始発のトラムに揺られ、学校に行く生活が始まった。

学校の先生が優しく「どこに住んでるの?」と聞かれ、答えたら「そんな遠くから?!時間に遅れてきても大丈夫だからね!」といわれたし、子どもたちは可愛いし、先生方ともコミュニケーションを人一倍取っていた……(気がする)

(実際、すこし寝坊して少し遅くなったら1時間以上遅れて着いたことあったけど「気にしなくていいよ」とか言われた。なんなんだこの優しい世界)

そんなこんなで、小学校でのボランティアも無事に終えた。このボランティアが後に大きな役割を果たし、このボランティアにいった小学校と間接的に縁があるなんて、この時はまだ知らない……。

短大の2年間は総じて周りの友人と先生方に恵まれたので良いこと尽くしだった。
いまだに仲がいいので気まぐれに大学に遊びに行ったりする。
(もちろん事前に約束はするけど)

就活というか進学も無事に終わり、都内(23区外)の大学に編入学することになる……

次回「編入学試験の話」

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