編入学試験の話─学校選び②─

前回の記事のつづき。

①試験の方法は気にしない

②子どもの英語教育について勉強できる

③(都心を経由しない)郊外にあること

④実家から片道1時間半くらいで通える

こんなわがまますぎる条件から大学を選ぶ私。意外とこれがあるもので、自分の調べた学校と先生にオススメされた大学、だいたい15校くらいからわたしが興味を持ったカリキュラムや実際に通うと想定した際に通いやすいかどうかなどを調べて、3校に絞った。

そして、幸いにも3校とも、指定校推薦入試がある。これも有難いことで、わざわざ試験勉強をしなくてもいい。だいぶハードルが下がった。あとは「GPA」などの成績などが関わる壁を突破するだけ。

大学A
実家から電車1本で約30分ほど。
駅からは大学へのバスがある
仏教系の大学で仏教の授業がある。
第二外国語が必修科目
毎年、10名を越える編入学生がいる

大学B
実家から電車で乗り換えを1回。
駅からは徒歩。
大きい駅が近いので定期券があると遊べる
都心へのアクセスが郊外だがよい。
第二外国語が必修科目。
宗教系の大学ではない。

大学C
実家から電車を2回乗り換える(1回でも行ける)
駅からは大学へのバスが運行している。
The 郊外なので都心へはアクセスがしにくい。
第二外国語が必修科目
キリスト教の大学なのでキリスト教の授業

まぁ、選んだ3校はこんな感じだった。
できれば2外はやりたくないなーとか思ったけど、結局つきまとうみたいで諦めた
(まぁ外国語系の学科だし仕方ない)

ちなみに、GPAは大学C以外はクリアしてた。
この中だったら確実にAを選びそうな私だが、実際、進学することになったのはCの大学である。

指定校推薦ということで、実際に大学Cに足を運んだ。入学案内を取り寄せた際に、高校生向けの推薦入試の要項を見ると

英検2級、またはそれに準ずる英語の能力が認められる場合、評定平均値が下回っても推薦される場合があります

という注意書きがあった。大学生と高校生では勝手が違うとはいえ、一応、入試課の方に確認をとった。

実際に編入学にろ高校にしろ、試験を受けさせるかどうかは受験者の学校(私の場合は短大)が決めます。大学側は評定平均値やGPAの基準を満たしていなくても学校がその方を推薦した場合は試験を受けることが出来るので、学校の進路関係の方に聞くのが早いかと思われます。

ちなみにこの時求められたGPAは2.80以上。ちなみにわたしは2.35。ただのチャレンジ精神だけはある人になってた。
周りに万が一受ける人がいたら確実に落とされるやつ、と覚悟もしてた(これが5月ころの話)

周りの友人が「就活よ内定出た!」とか「明日本命にしてる企業の最終面接で緊張するんだよねぇ早く家帰って寝たい」とか、就活の話で持ち切りになる。

そんななか、就活することも無く、呑気に授業を受け、課題をこなしている私を見ながら
「それにくらべて編入するつもりのlicaはまだまだピークじゃないから楽でいいね」
とか言われてた。こちらも都心への定期家がほぼ使い物にならないくらい郊外にある大学のオープンキャンパスに行ったり、学校調べたりで大変だったけど、就活とは比べ物にならないくらいラクだったなぁと就活を終えた今は思う。

夏頃には、周りの友人の進路がほぼ決まりつつあった。そして、短大のオープンキャンパスの手伝いをしていると、高校生で推薦を考えている子の話をよく聞いていた。

「指定校とはいえ不安なんですよねーどうしよ……」

「面接緊張しません???」

とか……。どれも、指定校推薦で編入学を考えている私の耳が痛くなるような話だった。

「実は私も、いま周りが就活してる中、進学するために準備してて同じような状態で痛いほど気持ちわかるんだよね」

短大には、一般入試(センター試験利用出願)で合格しているため、いままでは推薦で入れるってすごいよなぁ、と感心するだけだった。(学校の成績が良くないと入れないから)
だけど、自分が同じような状況に立ってみると
この人たちのメンタル、重金属か何かでできてるの?と考え込むくらいに凄いなぁとレベルアップした感心を寄せる対象に変わっていった。

そして、夏休みが明けた。
辺入学試験を受ける子達がピークを迎え始める時期だ。

まず、指定校推薦を受ける人は、志望校を3校ほど出す。この学校がダメだったらココ、って感じで志望順位を出した。

そして、そこから少しすると、どの大学に推薦されたかの通知が貰える。ここで、わたしは大学Cの入試を受けるチャンスがある切符をもらった。

〇月〇日のお昼休みに研究室のフロアに来てください、と電話をもらう。(ちなみに大学の推薦の通知も電話だった)

そして、その日。この日、私の中では
めっちゃ記憶にある。
日にちは覚えてないけど‪、火曜日だった。

面接の担当はふたりいて、ひとりはゼミの先生じゃない先生で私と関わりが深い先生。もうひとりは全く関わりがないか、関わりがあっても関わりが薄い先生。
ふたりいるうちの一人はよく知っている先生になる、と別の日に面接を受けた友達が言っていて、これはあの先生だな、という目星はついていた。(実際、予想は当たった)
あとはほかの先生。これはもう先生の出向する日を把握していないと分からない。
ちなみに学科の先生とはほとんど関わりがあったので関わり薄い先生はおおまかには目星がついていた。火曜にいる先生だったので二択まで絞れてた。(これも当たってた)

─────そして部屋をノックした。

部屋に入るとわたしが予想していた通りの先生の姿。とはいえ、安心感よりもありえないくらいに緊張していた。多分、この緊張はパニックになるやつ、と部屋に入る前に予感していた。

考えていた通りの質問が並ぶ。

志望動機と何がやりたいのか

どうしてこの大学なのか

教職課程はとるのか?

だんだん、質問が頭の中に入ってこなくなる。入ってきていて、内容も認識しているのに、
声が出なくて、口が動かなくなる。
あれ?圧迫面接じゃないよね?
知ってる先生いるよ……?
安心させよう、気楽に考えよう、
そのたびに緊張で頭の中が真っ白になる。

手首で脈を採るように指を置く。
緊張したり、ストレスを感じるとやる
私のクセ。その変化を見逃さない、先生。

まぁ予定の話するよりもちょっと身近なところに焦点持ってこようか

この言葉に救われた。ちなみにこの時安心感でドバーって涙が出てきてめっちゃ泣いてた。
(ああ、この面接おちたなーと確信した瞬間)

無事に面接がおわった。

面接練習と小論文はやった方がいい、という私の状況そのままのアドバイスを貰った。もう落ちたなぁ〜やらかしたなぁ〜と感じた瞬間だった。

翌日、重苦しい気持ちのまま、ゼミ室に入った。その気持ちのままゼミを受けた。なんか頭の中に内容が入ってこなかった。

「licaさぁ、昨日やらかしたって聞いたけどそんな感じしないから意外だったけど、とりあえず推薦書書くことになったから」

サラっといわれた。推薦書書くことになったからという言葉でとても安心した。落ちたーって絶望したけどなんとかなった。

推薦書書くことになった

これは合格を確実にする第1歩。
そして、試験日を迎えた

次回、試験当日のこと( ˇωˇ )

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?