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黒猫と富士山

今回の内容も予定を変更しての投稿です。

先日、何気なくテレビを見ていたらお笑いタレントの”さんま”さんの特集番組を放送していました。

”さんま”さんの人間性のすばらしさもさることながら,私が一番注目したのは絵画展のお話でした。”さんま””さんが,売れていないアーティストの中から選んだアーティストの絵の展示会を開催して世に送り出すという内容でした。ご覧になった方も大勢いると思います。

そのようなシーンが過去に私にもあったなぁ~・・・16~17年ぐらい前の事です。

元宮城教育大学教授の飴屋善敏氏が東松島に不登校の子供たちのためのフリースクールを開設「NPO法人創る村」を立ち上げました。

私は飴屋先生が提唱する”人のために役立つ人間を育てる・人のやさしさをわかる人間を育てる”といった理念に共感してその活動を手助けしようと考えました。(本当に何にでもすぐに影響されやすい性格です)

飴屋先生は「教育」「福祉」「芸術(文化)」の分野をしっかり立て直さなければ将来の日本はダメになってしまうという考え方でご自分の思想を何冊かの本にもまとめておられます。そのような活動が認められてか美智子上皇后様との親交もある方でした。

飴屋先生は芸術の分野にとても優れており、ご自分で「日本丸の復興」というオペラまで創作して、現在も「創る村」によって年に何回か上演されています。また音楽の分野に限らず絵画や書の創作も手掛けられていました。

「創る村」のNPO法人の立ち上げの時かどうかは良く覚えていないのですが、「創る村」の活動資金の捻出のために飴屋先生の絵画や絵の展示会を開催した時に、私は飴屋先生の作品の代表作(飴屋先生のお話では)の黒猫の絵を購入しました。・・・それがトップの絵です。

正直当時の私には高額でした、妻には今でも価格は教えていません。

でも私は黒猫の絵よりも飴屋先生の描いた富士山の絵の方が好きだったのです。黒猫の絵を購入した時のもらった小さな富士山の絵は今も会社の会議室の壁にかけて毎日眺めています。・・・最初は黒猫の絵を飾ろうとも思ったのですが・・・怖いというスタッフの声に断念しました(飴屋先生すみません)

①富士山


”さんま”さんの番組を見てその時のことが思い出されたのです。

その後も飴屋先生とのお付き合いは続きましたが、私は「創る村」の活動が教育から距離を置いて、音楽活動や福祉活動に傾注していることに疑問を感じてだんだん疎遠になっていきました。飴屋先生の立場にあっては決してそうではなかったのかもしれません、私の勝手な思い込みだったかもしれないと今となっては反省しています。

何故なら、今年の3月に飴屋先生がご逝去されたのです。

とても立派な方だったので残念です。今となってはもっと時間をかけていろいろなことをお話ししたかったと思います。

ご冥福をお祈り申し上げます。

今の「創る村」は飴屋先生のご子息「善太(たるまさ)」君が引き継いで立派に活動を続けています。

そういえば私も昔はイラストを描いていたのですよ・・・プロのイラストレーターを目指していました。その時のスケッチブックの一部が今も残っています。

③イラスト

イラスト①

②イラスト

もう捨てようと思いながらなかなか捨てられない・・・煩悩の塊の私です。

何故ならもうこのような絵は描けません!!!


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