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蛸の写真

先週はポインセチアの製作もひと段落、久しぶりに大好きなゴルフに行ってきました。

広告代理店で働いていた時期にお世話になったカメラマンの大友さん(写真左)以前紹介させていただいたサンモール一番町商店街の川島さん(右から二番目)そしてジャスコ(イオン)時代にお世話になった元雑誌社勤務の小野さん(写真右)の方々とご一緒させていただきました。

皆さん本当に長い年月こんな私とお付き合いいただきありがとうございます。

ところで、写真の私の右手のサポーターは前日にスズメバチに刺された為のものです。

刺された直後に病院で手当てを受けた状態の手のひらです。

スズメバチ1


これが私を刺したスズメバチ!!!

スズメバチ2

さすがに翌日のゴルフは無理かなとも思ったのですが、私が誘ったみなさんなので私が欠席するわけにはいきません。

とりあえずゴルフ場までは行ったのですが、結局痛みをこらえながらもラウンドしてしまいました。(遊びに対する執念だけは人一倍・・・さすが!)

ところで大友さんと会うたびに思い出すことがあります。

それは、私が広告代理店で当時のジャスコ(イオン)の担当していたころ、ジャスコが仙台市に二番目の店舗、南光台店を開店して間もないころでした。当時、ジャスコ南光台店の開設委員長を務めておられたH部長さん(10年ほど前にご逝去されたそうです)に折り込みチラシの版下校正をもって行った時の事です。

版下校正についていたタコの写真についてH部長からご指摘をいただきました。

「伊勢君、このタコの写真は全く鮮度感がない。駄目だ写真を撮り直してきなさい」言葉は正確には覚えていませんが、このような指摘を受ました。

私は、売り場からタコをお借りして、当時写真撮影の契約をしていた”スタジオON”の大友さんのところで写真を撮り直しました。霧吹きでタコに水を吹きかけ鮮度感を十分意識して工夫して撮影をしたことを覚えています。

今度こそと、自信をもってH部長のところの版下校正に伺いました。

しかし、結果はダメ・・・再度撮り直し・・・

このようなことがその日のうち数回繰り返したと思います・・確かな回数は覚えていませんが・・・そして何回目かのダメ出しが出た時には夜中の12時を過ぎていたように記憶しています。

さすがに大友さんも「伊勢君、今日はもう勘弁してよ!」とその日の撮影は終了!

翌日、H部長に版下校正を朝のうちにお届けする約束でした。印刷屋さんへの締め切りもあります。

翌朝、私はどうしようもなく、叱られるのを覚悟で一番最初のタコの写真を再度版下に貼ってH部長のところに版下校正に行きました。

その時のH部長の一声「これだよ、これ、ちゃんと出来たじゃないか」

それ以来、私は開き直りという言葉を覚えました。

本当の意味での開き直りではなかったですが・・・

そのころから大友さんとはよくゴルフに行っていた記憶があります。大友さん、そのころはゴルフの覚えたてでゴルフに夢中、スタジオの中でよく素振りをしていて、床や天井にはいっぱい傷がついていました。(前列左が大友さんです)

大友2

お互い若かったなぁ~

後日談・・・先日ご近所の方と飲みに行った時、このお話をしたところ、それはH部長が伊勢君が何度も一生懸命頑張ったから、分かっていながらそのような対処をしてくれたのかもしれないね、と言われてハッとしました。

もしそうだとしたら、私はH部長を誤解していたことになります。私はH部長が写真の鮮度感を見抜けなかったのだとばかり思っていました。もしご近所の方の言われるとおりだったとしたら、本当はH部長の寛大な処置に感謝しなければならなかったわけです。

そういえば、何年か後に私がイオンに在籍していたころ、お酒の席でH部長ご本人にこの話をしたときにH部長は何も言わずに額を掌でたたいて、嬉しそうに笑っておられました。

今となっては確かめるすべもありませんが、改めて物事の判断の難しさを考えさせられました。

ものの見方というものはいろいろ角度から見ることができるのですね。・・・勉強になりました。


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