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良いお店づくり

前回は”リブルマルシェの行動基準”について投稿させていただきました。

堅苦しい内容にもかかわらず多くの方に読んでいただいてありがとうございます。今回も引き続き少し堅苦しくなってしまいますがリブルマルシェのお店作りについて私の偏見に基づいたお話をさせていただきます。

前回お話しさせていただいたように”リブルマルシェの行動基準”の最初に「お客様にとってより良いお店作りを目指します」とあります。

私たち小売業に携わるものとして当たり前のことではありますが”良いお店”とは?・・・それぞれ目指すものは一つではないと思っています。

その業態や、販売している商品、提供しているサービスによって目指すものは違ってくると思います。

リブルマルシェの目指す”良いお店”とは・・・私はそこで働く人々がやりがいをもって、活き活きと、チームワークで働いているお店だと思います。

①商品は役者②売り場は舞台③スタッフは舞台監督、この格言は昔からよく言われていました。

より良いお店を構築するには、商品と売り場づくりそしてそこで働くスタッフの3つの要素があると言われています。

私は雑貨屋にとって必要なのは、お店のコンセプトにあった商品を選ぶ力(商品力)、その商品をより良くお客様に提供できる力(売り場力)そしてそれを運営する力(運営力)の3つが必要だと思っています。

私は常々お店のスタッフに申し上げているのは、お客様に物を売るだけのお店ではなく、お買い物を楽しんでいただけるお店であること、そしてこのお店にまた来たいと思っていただけるお店作りをしてほしいという事です。

そのための商品であり、売り場づくり、接客であると思っています。

商品選びはその殆どを本部の商品バイヤーが行います。(お店で選ぶものもあります)

売り場づくりはお店のスタッフのスキルが一番活かせるところです。どうしたらその商品がより良くお客様に見ていただけるか、お店の雰囲気を良くできるかというのがポイントです。しかし私はそのスキルはある程度の時間をかければ誰でも一定のレベルまでは到達できるものと思っています。

売り場写真2

私が一番スタッフに求めるものはリブルマルシェとしての接客(おもてなしの心)です。

リブルマルシェでの接客は、”物を売る”接客ではなくお客様に”お店を好きになっていただく接客”、そして”自分を好きなっていただける接客”を目指して欲しいと思っています。

その接客こそは時間をかければ誰でも手に入れられるというものではないと思っています。

お客様に満足して帰っていただきたいと思う気持ち、お店のファンになってもらいたいという気持ち、そしてお客様に感謝する気持ち、スタッフ同士が感謝する気持ちがなければ、決してそのような思いには至らないと思います。。

まずはそのような気持ちを持つことからしか手に入れることのできないスキルなのです。(それを私は人間力だと思っています。)

だからこそ”リブルマルシェの行動基準”はそこに照準を合わせているのです。

繰り返しにはなりますが、より良いお店を作るためには、そこで働く人々がやりがいをもって、活き活きとチームワークで働いている、ことが前提になるという事なのです。

その為に会社ができることを、考えて実行していくことが経営者としての責任だとも思っています。働く環境を少しでも良くしていくこと、たとえどんなに苦しくても会社はそんなスタッフを大切にしていくことからしか実行はできないとも思っています。

もちろん会社の経営は経済行為ですから何もかもが思い通りにはいかないこともあります。前にも述べましたが本部の空調設備のように経営者としての決断が遅すぎる時もあります。・・・(すみません)

しかしそこで働く人たちのことを大切にする気持ちそれだけは常に大切にする。それはそこで働くスタッフ同士もお互いを理解し合える、お互いに協力し合ってより良いお店作りを目指していく、そんなお店作り、会社づくりを目指していきたいと思っています。

先日あるお店に行った時に、新人スタッフの一人の方から「社長、私はこの会社に入って本当に良かったです。皆とも楽しく仕事ができているし、仕事が楽しいです。もっともっと頑張ります。」と言っていただきました。

本当に社長冥利に尽きるお話で、そのような声が一番嬉しいです。

より良いお店とはそこで働くスタッフの方がお店を良くしていこうという気持ちからしかスタートできないということです。その上で品揃え、売り場づくりの内容を充実させていくスキルを磨けるのだと思います。

かって日本でも有数の大手家電メーカー何社かが倒産した時期がありました。その時社長を務めていられた方のお話を聞いたことがあります。当時のその会社の幹部の方たちの多くは「沈みゆくタイタニック号の甲板デッキの上で自分の座るデッキチェアの確保に奔走している姿だけが目についた、自分の船の行き先や状態よりも自分のことを優先している風土が蔓延してた。」

決してそのような事にならないようすることがよいお店を作ることの原点ではないでしょうか。

ちょっとカッコ良い理想論になりましたが、私の経営者としてのより良いお店作りについての考え方です。

今回は私の勝手な思いについて、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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