恥ずかしかった!!
前回は妻のことをほめ過ぎたことを少し反省しながら、今回は当時の出張販売での出来事をお話しさせていただきます。
前回お話しした通り、開業したけれど・・・売り上げ不振"(-""-)"
そんな時に、何かの縁で当時のジェトロ(日本貿易振興機構)の仙台事務所の方から、宮城県南にある白石市の公民館でジェトロが主催して輸入商品の展示販売会を開催するので出店して欲しいというお話がありました。
その時のスナップがタイトルの写真です・・・我ながら30年前はかっこ良かったんですね( ^^) _U~~ 髪の毛も・・・ふさふさ・・・
当時は日本が多額の貿易黒字のために海外からの輸入促進をジェトロが中心になって進めている時期でした。
自家用車に積めるだけ積んで会場に、ワゴン3台(2坪程度)の販売スペースで3日間で20万以上の売り上げがあったと記憶しています。
当時の私の会社にとっては大きな売り上げでした。
その後、私はサラリーマン時代のつてを伝ってジャスコ(現イオン)さんや長崎屋(その後ドンキホーテさんに買収されました)さんなどの臨時店頭販売の口座を契約して各地の大型店の店頭でのワゴン販売を始めました。
当初は自家用車に目いっぱい積んで、商品の搬入や会場の準備に汗を流しましたが、どうしても自家用車では無理・・・このときはじめてワンボックスの車を購入しました。
ジャスコさんや長崎屋さんはもちろん福島の本宮ではお祭りの屋台での販売、秋田県大曲市や福島市の駅前の百貨店などいろいろな場所で販売しました。
不思議にすべての場所を覚えていますが、その殆どのお店が今はもうなくなっています・・・30年の月日はいろんなものを変えてしまいますね。
もちろん一人での販売ですから、トイレの時やお昼の時には一緒に出店している業者さんがいるときには少しの間お店を見てもらったいましたが、単独での出店の時にはすきを見て急いで用事を済ましたり、おにぎりを買ってきて食べたりしていました。(親切な大型店の場合はお昼交代を出していただけるお店もありました・・・ありがたかったです)
1年で30~40回ほど東北南部の各地を回って歩いたと思います。
そんなある時、私がかって店長をしていた大型店での店頭販売が決まりました。
正直あまり気のりはしませんでしたが、そんなわがままは通りません。
そして店頭販売の初日か2日目・・・よく覚えていなのです・・・
お店の開店の時間になっても販売の準備が完了しませんでした、その時そばにいたイオンの女性スタッフの方から「ほらっ、おじさん、開店の時間なのに何やってるの!!」ときついお叱りを受けました。
当然のことです。
しかしそれを近くで見ていたイオンの男性の上司の方が、その女性スタッフの方に「お前何言ってるんだ!この方は元はこの店の店長で・・・云々」と逆にその女性スタッフを叱責し始めたのです。
私は、生まれて以来こんなに恥ずかしかったことはありませんでした。
女性のスタッフもその上司の方も決して悪くはありませんし、上司の方は私をかばってくれようとした訳です。
何故恥ずかしかったか・・・お店のトップにいた人間がそのお店の女性スタッフに叱責される姿を見られたことが自分のプライドをズタズタにされた思いがしました。(男とはまさしく単純なものです)
カッとなって顔中が真っ赤になったことだけが記憶にあります。
不思議なことにその女性スタッフもその上司の方(上司の方はたぶん私が店長をしていた時の部下だったと思います)も誰だったか今は全然思い出せないのです・・・人間本当に嫌な体験などは強制的に記憶から排除する事があるという事を聞いたことがありますがその状態なのだと思います。
会社を辞める時の3つの条件、今になってつくづく思い当たります。
そんな思いをして続けた出張販売でしたが、その後の私の人生の大きな肥しになった気がします。
そんな出張販売も約1年半ぐらいで終了できたのはお店の売り上げが良くなったから・・・改めて妻に感謝です。(これで今日の夕飯は晩酌付になるはずです)
次回はリブルマルシェのテーマ「やさしさとぬくもり」の起源の理由についてお話をさせていただく予定です。