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日傘男子が手にする、予想外の効果とは?

8月の始まりとともに梅雨も明け、本格的な夏が始まりました。

すべての男性ビジネスパーソンに是非体験してほしいことがあります。

それは「日傘」です。

日傘を差す男性のことを「日傘男子」というのですが、私は今夏、日傘男子として5回目の快適な夏を迎えることになります。
しかしながら、同士に出会うことの少なさと言ったら悲しくなるくらい、どんなに人の多い所に行っても、ほとんど日傘男子を見かけることはありません。
大阪駅前で勤務をしていた1年の間に、日傘男子を見かけたことは2回だけ、毎日何千人という人とすれ違っても、たった2人しか会うことはできませんでした。
それくらい数少ない「日傘男子」ですが、実は国を挙げて普及に取り組んでいるのをご存じでしょうか。

実際、環境省は日傘男子を推奨する呼びかけを行っているほか、埼玉県では県を挙げて日傘男子を増やす取り組みを行っています。
(参考資料:環境省HP http://www.env.go.jp/press/106813.html 
埼玉県HP:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0502/higasa/higasa.html )

皆さんは日傘に対してどのようなイメージを持っているでしょうか?
もしかしたら、自分が日傘を差す、ということ自体を考えたことなんてないのではないでしょうか?

残念なことに、世の中の男性の大半は、「日傘って、女性ためのアイテムでしょう?」という強い思い込みに支配されていて、そこから脱却することができないでいるのではないかと思うのです。
だから、日傘男子が増えないのだろうなと感じています。

思い込みを捨て、その良さを知れば、「もっと前から日傘を使っておけばよかった!!」と思うはずです。

私も最初は「男の日傘ってどうなんだろう? カッコ悪いよなぁ」と思っていました。

ところが、幸いなことに、職場に日傘男子の先輩がいて、その良さを教えてくれました。
半信半疑で試してみたら、「あ♪ これいい!!」と、もうその瞬間から日傘のない生活には戻れないくらいの良さを実感したのでした。

皆さんにも、是非その良さを知って頂きたいと思うのです。
日傘男子になると得られる良いことは次の通りです。

【とにかく涼しい!!】
何よりこれが一番!! 
日陰を自由に持ち歩いているのと同じことですから、直射日光による暑さからいつでもどこでも逃れることができるわけです。遮光加工された日傘なら、体感温度を直射日光を浴びている状態よりマイナス10度近くも下げる効果があります。これは、木陰を歩いているのと同程度の涼しさ。こんな快適な状態をいつでも得ることができるのです。
環境省のデータでは汗の量が17%も減少することがわかっています。

外出中、信号待ちなどで日の当たらないところで待ちますよね? それはなぜか? 涼しいからです。 
それが自由に持ち歩けることが最大最強の利点なのです。
暑さによる体力の消耗を防ぐことができれば、それだけ仕事に、遊びに、エネルギッシュに取り組むことができるのです。クールビズのノーネクタイだけでもその涼しさは実感できていると思いますが、それ以上の涼しさがあるのです。

当然、体温上昇による熱中症予防にもなります。
これから続く猛暑日、35度を超える日も珍しくありません。その状況下で常にマイナス10度もの快適な状態で過ごせるのです。
これを手にしないなんて、勿体な過ぎると思いませんか?

【ソーシャルディスタンス】
傘の直径は小さなものでも約1メートルあります。
雨の日には当たり前に傘を差していて、傘と傘が触れないようにと自然に距離を空けていますよね?
これと同じことが、日傘を差すことにより行われ、人と人との距離を自然に取ることもできるようになります。
コロナウイルスの不安が続く中、意識せずともソーシャルディスタンスを取ることにも繋がるのです。傘の下は自分だけのパーソナルスペース、他人と距離を取り、安心安全な空間が確保できるのです。

他にも、日傘男子であることを話題にして取引先とのアイスブレイクの会話ができ、晴雨兼用の日傘なら突然の夕立に遭っても安心です。
暑さを我慢しながら歩いている周りの男性を見て優越感に浸れるのも日傘男子の特権です。

木陰を持ち歩き、いつでも暑さを凌ぐことができること、人と人との距離を自然と空けパーソナルスペースが確保できること、二つの大きな効果だけでも、現状と大きな変化があるわけですが、私が日傘男子になって実感した、予想外の大きな効果をもうひとつご紹介します。

それは、【ダイバーシティへの意識の高まり】を実感できるようになったことでした。
ダイバーシティという言葉が聞かれるようになりもう何年も経ちますが、多様性? 言葉は知っているけれど、なにそれ? 実感ないなぁ、といった感想を持っていないでしょうか?

厚生労働省が掲げるダイバーシティ推進を簡単に説明すると、「多様な人材が活躍できる職場環境作り」を推進し、皆が働きやすい職場づくりをしましょう、ということです。

性別、人種、国籍、宗教、年齢、学歴、食歴など、人それぞれの多様性を認めて、企業の競争力を高めることに活かすことを目的としているのですが、これらを受け入れるために大きな障壁となるのが、個人個人が持つ、価値観や偏見、思い込みによる固定概念を手放せないこと、です。
「日傘は女性のアイテム」、その考え方を持っていることが、固定概念を手放せない状態、ダイバーシティ推進の障壁なのです。

多様性を認めるということは、自分自身が持っていない価値観や考え方を受け入れることです。

日傘ひとつ取ってみても、「女性のためのアイテム」という固定概念があり、それを手放せていないのが現状です。

日傘男子になる前の私もそうでしたが、試してみたら思い込み以上の良さがあることがわかりました。

些細なことでしたが、「ああ、こういう感覚を受け入れていくことが、ダイバーシティを推進するために個人的にできることなんだな」と思えたのです。

日傘男子となったことで、他の職員の価値観や考え方、立場の違う職員がやっていることを否定するのではなく、一旦受け入れて、その人の立場でものを考え、仕事に上手に活かそう、と他人の価値観を受け入れる意識に変化が生まれました。
相手の価値観を拒絶せず受け入れて、皆が快適に働けるように意識していこう、と思えるようになったのでした。

日傘を使うようになったことで、快適性と安心感、そして今の世の中に必要な、多様性を受け入れる感覚を磨くことまでできるようになったのです。

たかが日傘、されど日傘、日傘はただのきっかけに過ぎないかもしれません。
それでも実際に大きな変化がありました。

皆さんも、まずはお手持ちの折り畳みの雨傘で構いません、良く晴れた日に差してみてその違いを実感してみてください。
それだけでも大きな違いに気付くはずです。
日傘男子、ちょっと恥ずかしいな、と感じても、快適だな、心地好いな、と思えたら、是非次は遮光性の高い日傘を差してみてください。
もっと大きな違いに気付くはずです。

日傘を差した瞬間、体感したその瞬間に変わる世界があります。
日傘を広げた瞬間、多様性を受け入れる感覚も広がります。

まだまだ少ない「日傘男子」にあなたもなってみませんか。
ぜひ、この夏は日傘とともに新しい世界の扉を開きましょう!!

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