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怒りのボリューム調節は猫に学べ

我が家には4匹の猫がいます。

皆仲良くて、ケンカはしません。

それでもたまに、「シャーッ!!」と威嚇する声が聞こえてきます。

それは、パーソナルスペースを侵害されたときです。

リビングにはお気に入りの寝場所があって、キャットタワーの上、ケージの中のハンモック、キャリーバックの中や椅子の下、冷蔵庫の上など、日によっていろんな所でゴロゴロしています。

一番上の猫と一番下の猫は3年離れていて、下の猫はまだまだ遊び盛り。

一番上の猫に遊んでよ、とじゃれるのですが、ゆっくりしているときに近寄った時に威嚇されています。

「うるさい! 近寄ってこないでよ!」そんなふうに言っているのでしょうか。

威嚇のあとの行動は、大抵下の猫が尻尾を下げて慌てて逃げ帰ってくるか、逆に上の猫が場所を変えてどこかに離れるかです。

どちらもそれ以上の関わりはしません。

パーソナルスペースを侵すものは危害を加える敵なんです。

だから、身を守る、穏やかな状態を守るために威嚇しているのです。

猫がスゴいなと思うのは、威嚇の度合いが適度でやりすぎることはしません。

鋭く強い怒りを一瞬放ち、それで終わりです。

下の猫もそれ以上は近寄らないから威嚇の声がしても、その直後には穏やかな時間に戻るのです。

こういうところは私たちも真似なければならないなと感じます。

いつまでも執拗に嫌がらせをしたり、必要以上の強い怒りで相手を叩きのめすようなことはしません。

身を守るための怒りを、必要なときに必要なだけしか使わない、その配分を間違うとパワハラであったりいじめであったりと問題を起こしてしまいます。

怒りの出力は、ゼロか全開ではありません。

状況によって、必要な強さで用いることが大事です。

オンかオフしか無い人は、ボリューム調整ができるようになることを考えてみてください。

いつも全開で怒ってしまう人がやっていることは、2人乗りの自転車を取り締まるために戦闘機を飛ばすような、不釣り合いなことなのです。

適切な怒りを、自分でコントロールできるようになるために、アンガーマネジメントを学んでいきましょう。

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