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永元千尋のひとりてらり

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エッセイというほど立派なモノじゃございません。ひとりでブツクサやってるだけの、そういうアレっすわ。
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#ゲーム開発

“ひとりてらり”へ至る道 04 (Ep.-3)

 全6回の連載(転載)記事、第4回。  第1回/第2回/第3回 Why Factory Work? 2019年3月から2020年3月までの一年間、永元がプラスチック射出成形に用いる金型の製造会社で働いていたことはすでに述べた通り。  40年以上にわたって存続してきた会社で、首都圏でもわりと規模が大きいほう、どの部署にも腕一本で食っていける技師や職人しかいない、とも言いました。    勘のいい人は、たぶん気付いていたんじゃないかしら。   「そんなの専門職以外お断りな職場なん

“ひとりてらり”へ至る道 02 (Ep.-5)

 全6回の連載(転載)記事、第2回。  第1回はこちらからどうぞ。 似て非なる「開発」と「運営」 ゲームは組織で作るもの。個人で活動を続けるには限界がある。  故に、コンテンツホルダーとなる会社の社員になるしかない――――    そうして始めた求職活動が実を結び、まず採用されたのは、海外資本のゲーム運営会社でした。2018年のちょうど末ごろだったかな。  ここは本当に居心地が良かったんですが、開発会社ではなく運営会社だったことが、個人的には唯一かつ最大の難点でした。高度化し