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永元千尋のひとりてらり

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エッセイというほど立派なモノじゃございません。ひとりでブツクサやってるだけの、そういうアレっすわ。
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2023年9月の記事一覧

女神と俺とゴールドシップ

 十代の頃、北海道で得難い経験をした僕は、その後、馬という生きものの魅力に取り憑かれ、乗馬を趣味とし、馬に関係する仕事の道を歩み始める……などということはまったくなかった。    四国の実家近辺は、地域まるごと「馬」ってものに縁がなかったのよね。前に話した幼少期の思い出も実際には馬じゃなくて牛だったし、お祭りで練り歩く山車も牛鬼だし、趣味人の富農がやる娯楽といえば乗馬よりも闘牛だったし、通学路の途上で普通に牛を見かけるくらいには牛とともに生きて牛を推している地域だったんですよ