エヴァ読解3 ~シンエヴァ予想~

 1では主にセリフの内容の整理、2では様々な論点について考察してみました。それを踏まえ今回の記事では公開まで残りわずかとなった完結編の展開や結末を予想してみたいと思います。
 これは特に真剣な考察というわけではなく、後で見返して当たってるところがあったら嬉しいかもしれない、それだけです。

魂が消えても、願いと呪いはこの世界に残る。意志は情報として世界を伝い、変えていく。いつか自分自身の事も書き換えていくんだ

 これはQのカヲルのセリフです。エヴァは「人の意志の物語」ですからこのセリフは非常に象徴的ではないでしょうか。
 シンエヴァでは意志によりこれまでの出来事も書き換えていくかのような物語が展開されるかもしれません。

エヴァは(某アニメ作品)なのかもしれない

全てのエヴァを、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全てのエヴァを、この手で

 これは冗談なんですけど「さらば、全てのエヴァンゲリオン」と聞いてこんなセリフを思い浮かべてしまいました。以降エヴァが某アニメに見えて仕方ありません。エヴァではもっと具体的な描かれ方をしそうですが似たような展開はあるかもしれません。

3.0+1.0

 上映時間は二時間を超えますが、インタビュー記事によれば破では二時間を超えないよう注意して削られた部分もあったそうです。Qを受けてシンエヴァでは二時間越えが必要となったのでしょうか。
 タイトルについても考えてみたいと思います。3.0+1.0という書かれ方はQの続き+序という考え方ができます。一度ループして序に似た世界が展開されて終了するということになるのでしょうか。右端にあるループ記号( : を除けば終止記号)についてはループと終了両方の意味があると思います。一度前の段階に戻るような現象が起こり、そこで決着をつけるのかもしれません。
 

新劇場版のテーマ性

 旧劇場版では誤解を恐れず言えば人類を一つに進化させるという人類補完を通して、それでも他者と異なる個人として生きることの意味を考えるというようなテーマ性がありました。新劇場版の人類補完は今のところ人類の進化というだけで一つになるとは言い切れません。どのようなテーマ性がありえ、どのように描かれるでしょうか。
 エヴァは生きようとする人の意志の物語だそうです。旧劇ほど心理描写によらず、具体的な世界の変化や人の行動によりその尊さを描くのではないかと予想しています。

シンエヴァ展開予想

 以下自分が考えたシンエヴァとして成立しそうな展開を書きます。

ユーロネルフを復活させ、ヴィレの拠点に
放浪を続けながら黒波は人の意志を知る
アスカらを回収しヴンダーは宇宙へ
形を変え保存された人類を確認、黒波はそこに残る

ネルフにより補完計画が発動
ネルフは黒ヴンダーでヴンダーを追撃
ヴンダーはガフの扉の向こう側へ
Mark.Xと抗戦,、殲滅
シンジは黒ヴンダーに送り届けられる
父と対峙
初号機とシンジでファイナルインパクトが終了
世界の修復(巻き戻し、昔と異なる点も多い)
 その段階で様々なものを見る

新しくなった世界にはカヲル、保存されていた黒波、13号機
 そしてもう一人のシンジがいる
 一方で残っていない人も多い
黒波も綾波と認める
世界の真の修復に向け、初号機に乗る もう一人のシンジと槍を奪い合う
 カヲルが見守る
 
必要な儀式を追え、世界をエヴァの無かった世界を作る
シンジ一人が消える可能性があったがこれまでの意志が彼を引き留める
シンジは母親と本当の別れを告げ、仲間たちのいる世界へ

世界にエヴァは無い、しかしそれまでの意志は形を持って残っている

単発予想コーナー

 おまけです。後で見直して当たってたら嬉しいかもしれないという単純な楽しみのためにシンエヴァで起こることを予想します。
・主題歌は普通に最後に流れる (旧劇と異なる)
・黒波が涙を流すシーンがある
・最後に残る綾波は黒波だったもの
・序冒頭で綾波が一瞬写る部分は回収されない
 ・が、時間的に偏在する可能性は示唆される
・空白の14年はちゃんとは映像化されない
 ・短いカットが挿入される

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