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「BanGDream!」で学ぶキリスト教知識(Pastel*Palettes編)

■はじめに

こんばんは。コロナ禍でなかなか外出できず、家でアニメを消化する毎日を送っているリベラです。最近本気で二次元の世界に行きたいと思っています(笑)。まあ、現実を忘れさせてくれるものがあるのはいい事なのかもしれません。

もっとも僕は一人でいる方が好きだし、職場の飲み会とか嫌いだし、めんどくさい職場の行事とかもやらなくて済んでいので、ある意味コロナ禍に助けられている部分はあります。もちろん大変な思いをされている方々がいらっしゃるのは十分承知していますが。教会についても同様。早くミサに行きたいですよ。去年の3月頭から行ってませんからね。カトリックの場合、ミサは「ご聖体(キリストの身体たるパン)をいただく場ですから、実際にミサに行かない限り、聖体の秘跡に与れないことになるので、かなり重大なことなんです。(「秘跡」についてはまた後で取り上げます)

■Pastel*Palettesとは

さて、バンドリシリーズも気づけば第4弾。今回紹介するバンドはPastel*Palettes(パステルパレット)、通称「パスパレ」です。このバンドの特徴は、メンバー全員が芸能事務所に所属するアイドルであり、事務所のプロジェクトとして結成されたバンドであるということ。すなわちバンドリに登場するバンドの中で唯一、プロとして活動しているバンドであるということです。音楽性はアイドルらしいポップでかわいい曲が多いということが挙げられます。

■バンドメンバーで学ぶキリスト教知識

それではバンドメンバーをご紹介。

ボーカルを担当するのが丸山彩


アイドル候補生としてレッスンに励んでいましたが、なかなか日の目を見ることはありませんでした。しかしある日パスパレのメンバーに抜擢され、念願のデビューを果たします。大変な努力家でひたむきですが、実はかなりのあがり症で、ライブのMCでも噛んでしまうほど。緊張はだれでもしますが、彩ちゃんの努力は神様が見てくれています。「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。」(ペトロ一5:7)という聖句を彩ちゃんに送りたいと思います。

ギター担当は氷川日菜

Roseliaのギタリスト、氷川紗夜の双子の妹です。クールで冷静沈着な紗夜とは真逆の性格で、明るく天真爛漫。加えてとてつもない天才少女で、大抵のことは「一度見ただけでできてしまう」という能力の持ち主。紗夜のところでも書きましたが、紗夜がギターを弾いているところを見ただけで、あっという間に紗夜を追い抜く程のギタリストになってしまいます。パスパレへの加入も「なんとなくオーディションを受けたら受かった」というのだから驚きです。

そんな日菜の趣味はアロマオイルづくり。アロマオイル、すなわち香油ですね。香油と言えば典礼に欠かせないもの。先ほども少し触れた「秘跡」ですが、秘跡とは簡単に言えばカトリックの信者が受ける、信仰上の重要な儀式、と思ってもらえれば大丈夫です。秘跡は全部で7つ(洗礼、聖体、堅信、ゆるし、結婚、叙階、病者の塗油)ありますがそのうち「堅信」「病者の塗油」では司祭が香油を信者の額に塗ります。「堅信」は洗礼を受けた後、より信仰を強固なものとする儀式です。僕もプロテスタントからカトリックに移籍するとき、堅信の秘跡を受けました。この儀式を受けると、洗礼名のほかに「堅信名」をもらうことができます。ちなみに洗礼はどの教派のものであっても、「父と子と聖霊の名によって」(「うまるちゃん」の回をご参照ください)授けられている限り、有効であると考えられているため、洗礼の受け直しは必要ないのです。

「病者の塗油」とは、病床にある人に神の恵みと癒しがあるように、司祭が信者に香油を塗る儀式。「あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい」(ヤコブ5:14)という聖書の記述に基づいています。

また、「叙階」の秘跡でも香油を用います。叙階とは教区のトップである司教が、新しく司祭となる人を任命する儀式のことです。早い話が、叙階を受けないと神父にはなれない、ということです。

これらの秘跡で必要不可欠な香油は、四旬節の「聖木曜日」の午前中に、各教区の司教座聖堂(カテドラル、教区の中心となる教会)にて行われる「聖香油のミサ」において、司教が聖別したものを用います。

ベース担当の白鷺千聖。


幼いころから子役として芸能活動をしています。そのためメンバーの中でも大人びていて、現実主義者。しっかり者ですがシビアなものの見方をします。「微笑みの鉄仮面」という異名を持ち、笑顔で毒づくことも。僕も千聖さんに叱られたいです。バンド活動と並行して女優業も行っており、なかなか練習のスケジュールを確保できないのが悩みの種。ルカニアの聖ヴィトゥスは俳優の守護聖人なので、音楽の守護聖人である聖セシリアとともに千聖さんを守護していただきたいです。

キーボード担当の若宮イヴ。


父が日本人、母がフィンランド人で、元々はモデルとして活躍していました。フィンランドをはじめ北欧はルーテル教会の勢力が強いところです。世界史を勉強した方ならご存じかもしれませんが、ヨーロッパのキリスト教勢力分布は、基本的に東欧は正教会、西欧・南欧はカトリック、北欧はプロテスタント(大体はルーテルか改革派)と覚えておくといいと思います。

イヴというとやはり人類の祖・アダムの妻のイメージが強いですね。ちなみに日本で一番読まれている新共同訳聖書(カトリックとプロテスタント諸派が共同で翻訳したもの)ではイヴではなく「エバ」表記です。イヴちゃんは日本文化に興味津々で、「ブシドー」が口癖。「武士道」というと、前の五千円札にもなった新渡戸稲造の著書が思い浮かびます。新渡戸はプロテスタントのクエーカー派(別名フレンド派)の信徒でした。東京にある学校「普連土学園」はこの派に所属しています。

ドラム担当の大和麻耶。


もともとサポートメンバーでしたが、容姿の美しさを千聖に買われ、正式なパスパレメンバーとなります。最初はアイドルをすることに戸惑いもありましたが徐々に自信をつけてきています。彼女はスタジオミュージシャンをしていたこともあり、大の機材オタクで、楽器のメンテナンスも得意。レコーディングスタジオというとエンジニアが思い浮かびますが、イエスの養父である聖ヨセフは「エンジニア」の守護聖人らしいです。理由はよくわかりませんが、ヨセフは大工であったことから作業系の守護者ということでしょうか。

■おわりに

今回は秘跡の話が多かったですね。毎回一つのテーマに絞った方がまとまりが良いとは思うのですが、なんでも手あたり次第に無理やりキリスト教の話題に結び付けるのが僕のポリシーなんで、毎回まとまりのない記事になってしまうことをお許しください。パスパレの曲では、きゅ~まい*flower、もういちどルミナス、はなまる◎アンダンテあたりが好きです。youtubeでも聞けると思いますので是非聴いてみてください。

それではまた!

2021.4.16一部修正

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