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鈴野広実より、朝旅真人さんへ #LGBTQA創作アンソロジー リレー日記

こんにちは、鈴野広実です。
ちょうど去年の今頃、アンソロジー掲載作品を書いていたのだと思うと、時の流れを感じますね。
2周目の日記もどうぞよろしくおつきあいください。

1.近況

前回の日記ではオタク語りばかりしてしまいお恥ずかしい限りです…皆様の日記を読むと、ちゃんと現実を生きている方々だ、という感じがして、眩しいです…

しかしやっぱり近況が趣味の話しかないのでお許しください。
昨日は、我が東北楽天ゴールデンイーグルスの功労者、渡辺直人選手の引退試合を、テレビで見届けました。出会いと別れの季節、と言えば一般的には春かもしれませんが、野球好きにとっては、引退や戦力外通告、そしてドラフト会議がある秋こそがそれにあたります。桜ではなく落ち葉色の出会いと別れも乙なものです。

また、前回のリレー日記では、約6万字の小説が完結しそう、と書いておりましたが、先日、無事に完結しました! 5万8千字ちょいでフィニッシュです。自分史上最長のものが書けて自信になりました。これは一回寝かせておいて、今は近場の「仙台短編文学賞」に応募してみようかと、別のものを書き始めたところです。〆切は11/16で、今もうクライマックスに差し掛かっているので、十分間に合いそうですね…いや、油断は禁物ですが。
これまで部活やサークル、友人と出す本などで書いていたので、賞に出すのは初めてです。あまり期待せずにコツコツ書いていきたいと思います。最近の悩みは、息抜きのつもりのオタク二次創作ばかりはかどってしまうことです…。

2.アンソロジー収録作品「ゆらぎ」(赤井キツネさん)を読んで

「ゆらぎ」には、バイセクシュアル男性とヘテロ女性のカップルを中心に、トランス男性やゲイ男性などさまざまなセクシュアリティの人が登場します。それぞれがそれぞれの視点からそれぞれ違うものを見て、それぞれ違う主張をする…そんなふうに自分には読めました。
クライマックスには結婚をめぐる話題が登場しますが、シスヘテロの人々とも重なるようでいて全く同じではない、マイノリティからの主張が生々しく感じました。そしてそれに反論するヘテロ女性のまあかっこいいこと。この登場人物は終始理解のある人物として描かれますが、これは果たして、現実にこんな人がいたらいいなという祈りなのか、それとも現実にはこんな人いないからせめて小説の中だけでも、という絶望なのでしょうか。
様々なセクシュアリティから見える景色を垣間見ることができる、アンソロジーの最初を飾るのにふさわしい作品です。

3.ここがスゴイよ! Over the rainbow!

そりゃあもう、多彩に揃ったセクシュアリティや、A4三段組の大ボリューム…などなど、挙げればキリがないのですが。
実は、自分がいちばん好きなのは、この「Over the rainbow」というタイトルと、「この虹すらも超えて。」という副題?なのです。

LGBTのシンボルとされる、虹。しかしその虹の旗は、確かにカラフルではあるけれど、どれも彩度の高い色で、パキパキと塗り分けられている。
もちろんこれも、例えば男女二色を赤と青で塗り分けるような乱暴さからすれば、十分に多様なのかもしれませんが、自分が見つめたいのはもっとこう、境目さえ曖昧なグラデーションや、彩りを拒否するモノトーンのようなもので。
レインボーフラッグで繋がれる人たちがいる、それは素晴らしいことですが、何かが集うということは、必ず何かを取りこぼすことでもあって。錦の御旗ならぬ虹の御旗に集えない、取りこぼされる声を書きたい。そう思ってこのアンソロジーに参加させていただきました。
虹すらも超えて、編集後記にあるように、LGBTだけではない様々なマイノリティが「か細い糸で繋がって」いるように感じられるのが、このアンソロジーのスゴイところ、だと思います。

4.バトン

めぐるさんより、「鬼滅の刃の映画、見たまたは見る予定がありますか?」という質問をいただきました。
やはり盛り上がっているのですね。自分は仕事の関係上、全巻が職場に揃っていまして、2周も読んでしまいました。細かい伏線がいろいろあって面白くて…。
ですが、映画は観に行く予定はないです。というのも、今住んでいるところから最寄りの映画館まで、電車でも車でも1時間かかるので、よっぽどこれが観たい!というものでないと、観に行かないのです…。アニメを見ていない、というのもあります。
映画ではないですが、舞台版を演出されたのが大好きな劇作家さんなので、どこかの配信サイトなどで観れたら観たいなあ…と思っているところです。悲劇が得意な方なので、あの容赦のない感じをそのまま容赦なくしんどくやってくれたのだと思います、たぶん。
個人的には、ヒットの理由の一つは、残酷でしんどい話でありながら、その実、主人公や隊士たちの依って立つものがそれぞれしっかりあって、絶対安全な土台が保障された上での残酷劇だから…という気がしています。

次は朝旅さんに繋がせていただきます。
聞いてみたいことは、「節約、どうしてますか?」ですかね…。
今、自分のやりたいことのためにちょっとまとまったお金を使おうとしているのですが、それをやったらすっからかんになる予定でして…。
不躾な質問ですみません…。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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