冬の思い出❄️


かんころ未来創造Lab、自分取材WORK「冬の思い出とそのギフト」の記事です。



去年の冬は、大好きな人からホワイトデーのお返しが届いたという、もしも幸せを受け止める器があるのなら溢れてしまいそうなくらい幸せな出来事があり、冬と言われると真っ先にその事が思い浮かぶけれど、今年はどうだっただろう、何をしていたかなと思い返してみると「ずっと面接をしていた冬だった」。これだ。


7月の終わりくらいにヘッドハンティングを受けて、今よりも良い場所に行けるのならと割と早い返事でOKしたのは良いが、そこからの道が険しかった。
自分の考えがいかに甘かったのかと言うことを経験を通して痛感する事になった。
しかし、良いところまでいくからかエージェントの人もどうしても私を簡単に逃したくは無いらしい。
「〇〇さんならいけます!今のところにいるのは勿体無い!」
そう押されて、トップランクのブランドをいくつか並べられる。ずっとその繰り返しで、今もその中にいる。


けれど、面接を繰り返す事は悪いことばかりじゃない。それがこうしてずるずると面接を繰り返す事になっているのにも繋がっているのだとは思うけれど。
今まであまり興味を持って調べたことのないブランドを改めて調べる。歴史とか、デザイナーとか、どういうコンセプトで商品が作られているのかとか。そういうものを知ると、それまであまり興味のなかったブランドが「良いな」「素敵だな」と思えるようになった。
関係者の人の話を聞いて、その人の人柄や視点、それから熱意を聞くとよりそのブランドが魅力的に感じると同時に、これだけ熱いものを持っているからこの人はそれなりの地位にいるのだと感じたりもした。


同時に、私はその人と同じくらいの熱量を持っているのか?と思うと、無い事に気付いた。
もしも世界的に名前が伝わっているラグジュアリーブランドで勤められたら今よりもっと大好きな人に相応しくなれるかも。給料をあげたい。
それだけ、と言われたらそれだけだった。
そもそも、良いところに勤めたからと言って大好きな人に相応しくなれるわけでは無く、あくまでも中身を磨かなければ肩書きやアクセサリーをどれだけ高価なものにしても意味がない事に最近気付いた。


私は今まで頑張ることが苦手で、頑張り続けられることが無かった。

でも、ここ最近「世界に行きたい」という強い望みが出来た。
日本に比べてアメリカは自由だというインスタのリールを見ていると、それが羨ましいと思うと同時に逆にアメリカより日本の方が良いと思う事もあるのではないかと考えるようになって。
そういうものをアメリカだけじゃなくて、世界幸福基準値の高いフィリピンだったりとか、大好きな人が生まれたイラクだったりとか、全国どこも良いところも悪いところもあるのだと考えると、それを"どちらの視点でも分かる"人間になりたいと思った。
そうすれば、世の中にある問題に対処しやすくなると思うし、もっとより良く出来るのでは無いかと考えている。

その熱い思いが消えてしまったら。と考えなくはないけれど、それでも他人がレールを敷いた上を歩くのはもう辞めにしよう、と思い始めてきた。

思い返すと、私はずっとそうだった。
一つ一つの熱量が強い方だから、何かしらやりたいとは思うけれどそのための努力が続かない。
だから、流されるままに目の前のものだけを掴んで生きてきた。


でも、漸く自分で生きる道を選べそうだ。



今年の冬は波が激しくて、
そう大波に揺られる中で自分で舵を握る覚悟のようなものが少し出来た冬だったと思う。





先月も似たようなことを書いたかもしれないけれど、今やっとスタートに立った気持ちなのでこれからも色々と学んで、吸収して、それから多様性になっていく世の中で苦しむ人が少なくなる手伝いをしていきたい。






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