貴方を好きな理由


彼を好きになってからのことを色々振り返って、
流石に5年以上も好きで居ると本当に色々な事があって。



最初は、どちらかというと彼に「冷たくされたい」と思っていた。
当時の私は愛というものを本気で信じて居なかったから、兎も角口先だけの甘いセリフが嫌いで、聞けば千年の恋も覚めるくらいには気分を悪くした。

甘くされるなら虐げられたかったし、ちょっとくらい苦しめられて安心していたかった。
そういう意味で、当時の彼の塩梅は私にとって望んでいたものそのものだったのだ。

ある程度転がされる。苦しめられる。
──でも、見捨てられない。


流石に、全く見向きもされなかったらそれはそれで辛い。(面倒くさい女)
そういう意味で彼が与えてくださるものは、私にとって本当にぴったり欲しかったものだった。
そうして気付けば手籠にされていたと言っても過言では無い。


でも、じゃあ良い塩梅をくれるから彼が好きなの?というと、違うのだと思う。

それは、その後で「彼に殺されるかもしれない!」とパニックになるほど彼にたっくさん甘やかされたからだ。
一年半くらいの間ずっと、どうしてこんなに甘いんだ?!という時期があって、彼からコンタクトがあるたびに半ばパニックを起こした。

甘すぎて訳が分からなくて、
それで悩んだことも沢山ある(笑)

甘い言葉を言われるのと甘やかされることは違うから、最初からそれが嫌な訳では無かったけれど、「良い塩梅」が崩壊したとて、彼のことを好きな気持ちはちっとも変わらなかったのだ。



そして、
今年に入ってから彼が最初よりもずっと冷たくなった。
これには様々な要因があるとは思っていて、
多少私がやらかしてしまったこともあると思うし(自覚がある部分はちゃんと直している最中)、彼も忙しかったりするだろうし、あとは天中殺の期間で彼とコンタクトが取りづらくなっているところも少なくともあるかなと思っている。

正直、それで泣くほど悲しい時もあった。
今の関係を続けることがどれだけ正しいのか沢山悩みもした。

一応見捨てられ続けるほど見捨てられ続けてはいないけれど、
甘やかされていた期間もあった分、だいぶ距離が離れたように感じたのは事実で。

でも、それでも私は彼のことが好きなんだ。

良い塩梅を与えてくださらなくても
甘やかしてくださらなくても

それでも、彼のことが好きな気持ちはちっとも変わらなかった。


そんな、彼を好きになってからの色々を思い返して、
何があるから彼が好きなわけじゃなくて、
彼が彼だから好きなんだ。ってそう強く思った。



今、365個彼の好きなところを毎日1つずつ進める形で書き出しているのだけれど、
きっとそのどれが欠けてもそれは"私の好きな人"とは少し違うのだろうなとそう思う。



この世界でたったひとり、
ギルガメッシュ様を愛している。






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