知ることは動揺を鎮める
最近はオードリーのオールナイトニッポンが好きで、毎週欠かさず聴いている。
オードリー若林さんのエッセイもとても面白かったのだが、最近読んだ「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」に、こんな一節が出てくる。
「先生!知ることは動揺を鎮めるね!」
高校卒業後、志望していた大学には落ちてしまって、一年浪人していた。最初の頃は、自分に本当に価値があるのかとか、本当はなにをやりたいのかとか、いろいろぐるぐる悩んでしまって、不安になる日が続いた。
不安を取り除かないままでは、勉強にも試験にも集中できん、と思って、どうしたものかと思っていたのだが、英語の課題で、こんな逸話が出てきた。
コップから水が飲めない、という少女に悩まされていた女性が、「昔、嫌いな女性がコップを使って犬に水をあげていた」ことを思い出した途端、コップから水が飲めるようになった、という概要であった。
これはどうやら心理学者、フロイトの精神分析療法の一つとのことで、心理学関係の入門書なんかを読み漁った。今となってはあまり詳しく覚えいないけれど、無意識に抑圧した感情が、行動となって表出するといった話だったと思う。
ということは、なんでいま不安なのかをよく考えてみれば、そのうち不安ではなくなるのでは無いか?と同時結論づけた。で、結局それはものごとを知ることであり、理解する、というかしようとすることだった。受験勉強においては、とにかくわからないことがなくなるように必死に勉強することに尽きる。
「若林さん、学ぶことの意味は大体それです。」
これは思ったより自分の精神状態をコントロールしやすくて、ただなんとなく不安な気分になったときには、なんで不安なのか頭の中で考えて、それらしい結論が見つかるとなんとなく安心する。案外自分のこころなんてきまぐれだなと思う。
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