AI時代で人である自分が活躍するために

AIによって奪われる仕事

 コンピュータの急激な技術革新によってこれまで人間にしかできなかった仕事がロボットなどの機械に取って代わられようとしています。またアメリカの人工知能研究の権威であるレイ・カーツワイル氏が、著書『The Singularity Is Near : When Humans Transcend Biology(邦題:ポスト・ヒューマン誕生)』(2005)で2045年ごろにシンギュラリティ(技術的特異点)が訪れると述べています。シンギュラリティ(技術的特異点)とは人間と人工知能の能力が逆転し、人工知能が人間を超える地点のことを指します。

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 英オックスフォード大学でAIなどの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授の論文『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』によると、下図のような職業が消える確率が90%を超えると予想されています。

AIと共存するためには

 そこでコンピュータにはできない対人能力と創造力を身に着けるいことが今後のカギになるということが考えられます。対人能力に関しては、教育機関やコンサルタント等がこの能力を使う食種に当たると考えられます。人に関わる仕事であるため、データだけで処理できる内容ではありません。教育機関であれば学生に、コンサルタントであればクライアントに寄り添い、共感する必要があります。これはAIにはできません。また創造力に関しては、単に芸術だけではなく新たな価値を創造するといった点で、新規事業の創出や課題解決能力等に必要であると考えられます。AIは膨大なデータの中からパターン認識による予測や作業の効率化を得意としていますが、0から1を生み出すということはできません。そこで人間にしかできない新たな価値を創造することができる人が重宝されることが予想されます。


AIと共存するための「対人能力」「創造力」とは

 AIにより今まで行われてきた単純な業務が無くなり、最大限に効率化がされた世界でAIと共存するための「対人能力」「創造力」とは一体どのようなものでしょうか。AIにはできない人への共感、またこれによる新たな価値の創出、これを行うための一つのメソッドがあります。それは「顧客の潜在的なニーズを顧客への共感によって見出し、新たな価値を創造する能力」すなわち「デザイン思考」です。デザイン思考については、Noteの最初の投稿で触れましたが、その基本的な考え方は「ユーザー中心の課題解決」です。観察やインタビュー等を通してユーザーの気持ちに共感し課題を洗い出し、問題提起を行い、解決策を考えそのプロトタイプを回す。このプロセスのどこにもユーザー中心の視点を取り入れます。ユーザー中心であるがゆえに、そのプロダクトの評価軸もユーザーの主観に委ねられ、自分がいかに素晴らしい合理的なものを作り出したとしてもユーザーに受け入れられなければ失敗、逆にある程度感覚的なものであってもユーザーに受け入れられれば成功となります。この考え方とよく似た「カスタマーファースト」という言葉はネオキャリアでも大切にされていますね。顧客視点で価値提案を行うことが、データを使い合理的にしか答えを出さないAIと差別化される能力ということがお分かりいただけたかと思います。

AI時代に人である自分が活躍するために

 AI時代で人である自分が活躍するためには、AIにできないことをすればいいだけのことです。デザイン思考の視点を使って日々顧客と向き合いその潜在的なニーズ発見することで、顧客により満足度の高いサービスを提供できると思います。またそこで発見したニーズを満たすような解決策を新規事業として立ち上げ取り組んでいきたいと考えています。

































































































































































































AIと共存するためには

AIと共存するための「対人能力」「創造力」とは

AI時代に人である自分が活躍するために

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