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心歌う君に魅せられて

5th以来のLiella!のライブは大好きなユニットKALEIDOSCOREのユニットライブでした。

ライブの中身はもちろんですが、KALEIDOSCOREのこと、そこに関わる自分の気持ちと、改めて残しておきたいことがいくつかあったので久しぶりにブログを書きます。

KALEIDOSCOREって推しの葉月恋ちゃんがいるから好きなユニットなんですけど、それだけじゃない理由がより確かなものになったのが新潟公演であり、そこに強く影響しているのが『ニュートラル』という曲だったということについて書きたいと思います。

その理由を言葉にしていくにあたって、KALEIDOSCOREのどこが魅力に感じているかを簡単に書くと、KALEIDOSCOREって、それぞれの心模様を歌に乗せて届けてくれるユニットだからということです。より具体的に言うのなら、葉月恋、唐可可、ウィーン・マルガレーテの3人がそれぞれの心の中で抱えている言葉にしづらい想いを、歌でなら伝えられる。そんな個性を持ったユニットで、そういう所に惹かれています。

その上で肝心の新潟公演の話をすると、参加した公演で特に心惹かれたのが各ソロ曲から『ニュートラル』への繋ぎです。

day1『エーデルシュタイン』→『ニュートラル』
day2昼の部『星屑クルージング』→『ニュートラル』
day2夜の部『リバーブ』→『ニュートラル』

こうして振り返ってみると、ユニットの3人の気持ちの変化が特に顕著な曲が『ニュートラル』の前に持って来ている、そんな印象を抱きました。

「気持ちの変化」だと曖昧なので、もう少し踏み込んで書いてみると、初めて試聴動画やライブでそれぞれの曲を受け取ったその当時と、今回のファンミで受け取った今と比べて曲に抱いているイメージも、そこから想像する光景も、キャラクターの気持ちも全然違うと思うんですよね。

例えば、『星屑クルージング』で言えば、迫り来る上海への帰国問題を抱えながらも、それを隠してラブライブの大会に臨んでいた可可ちゃんの想いを感じられると同時に、今の時期で言えば、特にアニメ3期でやってくるであろう3年生として迎える卒業=また別の終わりを想像して、そういう気持ちの中で揺れ動いていた可可ちゃんの想いを感じ取れるのかなと思っています。

恋ちゃんで言えば、前回『リバーブ』を聴いたのがアニメ2期を目前にしたファンミで、その後の『UR葉月恋』、4thの『常夏☆サンシャイン』、そして、5thの11人での『Wish Song』と、Liella!を通じて新しい「私」と出会えた彼女を見届けた上で、こうして今受け取ると全然感じ取り方は違います。だからこそ『リバーブ』から『ニュートラル』でに恋ちゃんが今ここに至るまで向き合ってきた気持ち、結ヶ丘で過ごしてきた時間がハイライトのように思い浮かんで、僕はめっちゃ泣きました。

また、マルガレーテちゃんの『エーデルシュタイン』ですが、3人の中で一番印象が変わったのがこの曲でした。3rdの時はパフォーマンスも歌も魅力的で圧倒はされるんだけど、衣装の傷付いたようなイメージも加わって、アニメのその後の展開にもあるように、余裕な表情の裏に確かな焦りもあったように感じられます。そんな過去の印象を思い返すと、今こうしてLiella!の一員として『エーデルシュタイン』を歌う姿には、スクールアイドルという新しい場所の中で輝き始めた「私」を感じられるのが本当に良かったです。

彼女にとって『エーデルシュタイン』は、精一杯尽くした曲だったのに負けた曲から、あの時負けを知ったからこそ気付けたもの、あるいはようやく掴めたスクールアイドルとしての「始まり」だったのかもしれない。そんな風に新潟でのあのステージから感じ取りました。

肝心の『ニュートラル』の話に至るまでにかなり書いてしまったけれど、そういうかつての「私」をソロ曲で鮮明に描いてくれるから、その後の『ニュートラル』が輝くんですよね。パッと浮かんでは消えて、また思い浮かんでと、複雑な気持ちの中で揺れ動いて、悩んで、苦しくなって、それでもやっぱり好きという1つの答えに降り着く、そんなスクールアイドルたちが懸命に「今」を駆け抜けるその軌跡を感じられるから僕は『ニュートラル』が好きなんです。

新潟公演を経て、ステージの上でKALEIDOSCOREの3人それぞれの想いを歌として届けてくれる。そんな特別な『ニュートラル』に僕は心奪われたんです。


そして、ここからは『ニュートラル』を受け取った自分の気持ちの話。


KALEIDOSCOREのメンバーそれぞれがこの曲に想いを託しているように、僕自身もこの曲に寄り添わせたい自分の想いがありました。

その前提として、新潟公演に向けての日々の中で先月はオタクとしてかなり苦しい時期でした。

実際のところ、先月はブログを書こうとしなかったし、オタクアカウントも意識的に距離を取ってみて好きなものに対して向き合うことに意識的にセーブをかけたり、逆にラブライブに熱中する前にハマっていたことにもう一度戻ってみたりと、自分のどうにもならないこの気持ちを何とかしたい一心で日々を過ごしていたように思います。(結果的にまた趣味が増えたのは良いこと)

そんな中で、ある時に『ニュートラル』を聴いていて、歌詞が凄く心に刺さってくる瞬間がありました。今までぼんやり聴いていたのがガラッと変わって、KALEIDOSCOREが歌うフレーズの一つ一つが頭の中に鮮明に浮かんで、自分の気持ちにパチっと合わさっていく感覚です。

で、その瞬間思った訳です。

あー、僕が『ニュートラル』が好きなのって、好きなものと向き合う楽しさだけじゃなくて、苦しさを抱えて、でも、それを乗り越えた瞬間の楽しさも嬉しさも知ってるからだって。僕なりに好きと向き合うことって、そういう楽しさと苦しさの繰り返しで、それでも「好き」っていう気持ちが勝つんだって信じてるからだって。そういう自分にしかない「好き」の形をずっとKALEIDOSCOREが『ニュートラル』で歌ってくれていたことがスッと自分の中に入ってきて、そんな感覚があったかくて、優しくって。

思えば、KALEIDOSCOREってそういう「好き」と向き合う苦しさをずっと歌ってくれていて、そこに僕はずっと惹かれ続けているんですよね。

大好きな事には線を引く
傷つかないためのキリトリのライン

KALEIDOSCORE『不可視なブルー』/作詞 宮嶋淳子

ずっと想っていくのと
諦めるのはどっちが辛い?

KALEIDOSCORE『ベロア』/作詞 宮嶋淳子

心揺れてる君を見せて
私だけ揺れてるのは嫌だよ

KALEIDOSCORE『ニュートラル』/作詞 宮嶋淳子

大好きなことに対して距離を取ること、あるいは諦める自分を想像してしまうこと、それに対してはちょっと寂しいイメージを持っていました。でも、僕自身の体験として、こうして好きなものとあえて距離を取った時期を経て思うのは、そんなネガティブなものじゃないと思います。大好きなことだから、嫌いにならないために、距離を取るということが時には大切だし、そういう形で自分の「好き」を守っていきたい。

あと、たまに「好き」って気持ちが揺れ動いたって良いんです。もちろん、そこから離れてしまう可能性は否定できないかもしれないけれど、それでも、最後にやっぱり好きだって言えれば良いと思うんですよね。そして、気持ちが動くということは何より「好き」と向き合っていることの証拠だと思うし、それを繰り返していった先にその「好き」はより自分にしかない特別なものになると思うんです。

好きなものとの向き合い方に楽しくも、苦しくもなる瞬間はこれまでも、そしてこれからも沢山あると思います。それでも好きと言える/言いたい自分の想いに気付かせてくれたのが、『ニュートラル』であり、KALEIDOSCOREの新潟公演でした。また、スクールアイドルたちに気持ちを助けてもらった、そんな想いがしています。

最後に、KALEIDOSCOREというユニットの魅力を伝えさせてください。

KALEIDOSCOREは葉月恋、唐可可、ウィーン・マルガレーテの3人がそれぞれの心の中で抱えている言葉にしづらい想いを、歌で伝えてくれる。そして、そんな風に届けてくれる歌は、聴いている僕の「心」とも重なる瞬間がある。そういう「心」を歌ってくれるKALEIDOSCOREというユニットが大好きなんです。

どんな君だっていいよ 結局大好きだよ
次に会えるのはいつだろう?
いつか優しい顔で笑いかけてくれる
そんな気がしてるんだ
待ってるからねずっと

KALEIDOSCORE『ニュートラル』/作詞 宮嶋淳子

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