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感情の渦を巻き起こせ【蓮ノ空感想文】

DOLLCHESTRAを見ていると伝わってくる溢れ出んばかりの感情が好き。それは抑えようとしても抑えきれないくらい今にも飛び出しそうな勢いだ。そして、それが「熱」になって伝播して、見ているこちらの気持ちが熱くなる。

それがDOLLCHESTRAというユニットに抱いているイメージであり、僕はそこに惹かれています。2ndライブを控えた今、冒頭に書いたようなそんな彼女たちの魅力をよりしっかり言葉に書き残したくて、こうしてブログを書く事にしました。

初めて蓮ノ空を見た時、直感的に好きだなと感じたのが村野さやかちゃんであり、彼女が所属するユニットDOLLCHESTRAでした。「本格的に蓮ノ空を応援するぞ」と決めた瞬間から、DOLLCHESTRAの楽曲やライブパフォーマンスを見ていると、「好き」の想いは募っていきます。それでも、上手く言葉にできない「好き」の気持ちも膨れ上がっていく。

それがDOLLCHESTRAを巡る僕自身の気持ちでした。

そんな中で転機になったのが3月に開催されたユニット甲子園でした。今回は配信での参加だったのですが、配信だからこそ客観的に彼女たちの魅力を自分の中で捉えることができたのと、その一方で例え画面越しだろうと伝わってくるその「熱さ」に僕自身の気持ちを動かされたから、こうして恐れずに僕の中にしかないDOLLCHESTRAの魅力を言葉にしてみようと思えたのです。

改めて、ユニット甲子園のセットリストを振り返ると、

【day1】
『AWOKE』
『Take It Over』

【day2】
『Tragic Drops』
『KNOT』

で構成されていました。こうして流れを振り返った時に、自分の中に湧き起こって抑えきれない感情を解き放つ、そんな「物語」をイメージしました。day1の『AWOKE』で始まり、day2を『KNOT』で締めたのは、彼女たちが紡いできたそんな「物語」を提示するにはあまりにも完ぺきな流れだと思っています。

僕自身の楽曲に対するイメージもあるのですが、この流れの中で1曲目の『AWOKE』を捉え直すと、ここでの目覚めは「新しい私」の始まりであり、今まで自分の中に無かった感情の芽生えとも言えるのかなと思いました。それは、スクールアイドルとして始まっていく中で出会った「楽しい」「やりたい」を始めとした色々な感情が呼び起こされる、そんな「目覚め」のイメージです。

続く『Take It Over』でそんな「新しい私」が一気に加速していく。この楽曲のアウトロ前で「 Hah〜」と叫ぶように歌うなっすちゃんが本当にカッコ良くて。そんなシャウトがさらにこの曲に疾走感を持たせるんです。特にユニット甲子園では、各ユニットがたった2曲しか与えられていない限られた時間だからこそ、そんな疾走感はさらに強くなるのだと思います。

その勢いのままに進むかと思いきや、day2の1曲目は『Tragic Drops』。『Take It Over』に比べて疾走感と言うよりかはちょっとジメジメした雰囲気と心の翳りを感じさせる楽曲です。でも、その根底にはパッと言葉に括れない気持ちの葛藤があるようにも思えてくる。そんな葛藤も決して悪くないと思わせるのが、続く『KNOT』。思い返せばこの楽曲はラブライブ!地区大会で披露された楽曲で、DOLLCHESTRAにとって1つの到達点になる楽曲だったと思います。

そんな活動記録やFes× LIVEで見届けてきた想いとは別に、今回のユニット甲子園で言えば、この楽曲の中でなっすちゃんがKアリーナを煽るその姿が凄く印象に残っていて。ダンスの綺麗さとか、パフォーマンスの安定感とは別に、彼女自身の中に蓄積されたであろう村野さやかとしての想いをステージの上で爆発させるパフォーマンスにいつも胸を打たれるし、見ているこちらもグッと引き込まれるよな熱さを感じるんです。さっき書いた「自分の中に湧き起こって抑えきれない感情を解き放つ」というのは間違いなく彼女のこの熱さがもたらしたイメージだと思います。

改めてここまで振り返ってみると、自分がDOLLCHESTRAの楽曲に抱いていたイメージが一気に花開いて、そこにキャストのパフォーマンスの熱さ、そしてセットリストの流れが加わることで、冒頭に書いたよりも具体的に彼女たちが好きな理由を言葉にできそうです。

それは、スクールアイドルである村野さやかと夕霧綴理がステージの上で、今まで知らなかった感情に出会い、その中で自分の感情を解き放って自由=「新しい私」へと変化し、自分の溢れ出んばかりの想いを解放させたその熱で感情の渦を巻き起こしていく。僕はそんな姿にカッコ良さを感じているし、同じように気持ちを熱くさせているのだと思います。

そんな感情の渦の中にいるDOLLCHESTRAの「物語」を僕はあのユニット甲子園のステージで受け取ったのです。103期を終えた彼女たちが、今度は104期としてどんな感情の渦に巻き込んでくれるのか楽しみで仕方ないです。


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