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あの時聴こえた「始まり」の音(2024/1/15)

Liella!の楽曲の中で『未来の音が聴こえる』は過ぎていく「季節」の中で受け取り方が大きく変わった特別な曲です。

3rdライブでこの楽曲を受け取った時、寂しくて仕方なかったんですよね。セットリストの立ち位置的に「今日のライブはもう終わるよ」みたいな聴こえ方がしていて、そういう「終わり」を感じる曲でした。

これは過去のブログでも書いたんですが、特に、そんなライブの中で寂しさを感じたのが3rdライブでの2期生の表情でした。「笑顔で」とは歌っているものの、どこか晴れないその表情が今でも思い浮かびます。そんな表情が余計に今日のライブが終わることへの寂しさを加速させていたような気がします。

思えば、あの表情はかのんちゃんを見送る当時の1年生の心境を表現していたのかもしれません。でも、当時はこの3rdライブという時間が終わることがどうにも嫌で、寂しさが募ってしまったのだと思います。今になって冷静に振り返れば、それは楽曲と物語の世界観に入り込めていた証拠でもあるから意味で良い感じ取り方だったのかなとも思っています。

そんな自分の気持ちが変わったのが、4thライブの愛知公演でした。3rdの時は何かの「終わり」を感じさせる寂しさとしか感じ取れなかったのに、そんな「終わり」を乗り越えて「始まり」を歌っている曲なんだって分かったんですよね。

これは極めて感覚的な話になってしまうんですけど、あのライブでこの曲を受け取った時に、確かに「今」は過ぎ去っていくかもしれないけど、それでも私たちは「未来」に向かって進むよっていうメッセージみたいなのを直感的に感じたんですよね。そう思った瞬間に曲タイトルの「聴こえる」が「聞こえる」じゃないのに納得もしました。

詳しくは辞書とかで調べてもらえればなんですけど、「聴く」と「聞く」は似ているようでその感じ取り方が違います。

「聴く」→何か確かな意識を持って耳に入れること
「聞く」→無意識に耳に入ってくる

それを踏まえると、今のLiella!にとって「未来の音」は確かに聴こえているんですよね。だから、3rdライブの時のような終わってしまう寂しさはどこかへ行ってしまったし、ステージに立っている2期生もあの時と違ってめちゃくちゃ良い笑顔なんです。そんな景色をライブで受け取った時、僕は気付いたらボロボロに泣いていました。だって、これはLiella!との新しい「始まり」で、そんな瞬間を一緒に過ごせることが嬉しかったから。

もしかしたら、5thライブの中で『未来の音が聴こえる』は披露されないかもしれないけれど、でも、4thの中で「始まり」の曲として感じ取れたから、今がある。そんなこの曲がずっと大好きです。

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