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「諦めないこと」と「好きでいること」の輝き/Liella! 2nd AL『Second Sparkle』レビュー⑤

■初めに

Liella!の4thツアーまで気が付けばもう1ヶ月を切りました。そんな日々の中で今回のツアーで聴きたい曲について考えていて、候補曲のずっと上位にいるのがすみれちゃんのソロ曲『Starry Prayer』です。

なぜかいつもこの曲について考えたり、誰かと話したりすると思わずウルッとしてしまうこともあって、ずっと上位にいるのが『Starry Prayer』。そんな不思議と気持ちが惹きつけられてしまうこの曲について、整理しつつ言葉にしておきたくて、今回は『Starry Prayer』についてのブログを書いていきます。

■ペイちゃんの「姿勢」が好き

そんな訳で、早速「何でそんなにもこの曲に気持ちを入れたくなってしまうのかな?」と考えてみた時に、真っ先に思い当たったのは、『Starry Prayer』を歌うペイトン尚未さんの「姿勢」が好きだからという所に尽きるんじゃないかなと。(一応フォローを入れておくと、「姿勢」とは身体的な意味ではなくて、何かに向き合う気持ち=精神的な意味を指しています。)

これは個人的な見解だから大目に見て欲しいんですけど、Liella!というグループの中で、誰よりも丁寧で実直なのがペイちゃんだと思っています。(でも、あながち間違ってないとも思う)
生放送の時に気遣うようなフォローにさっと動いたり、ステージ裏の映像でスタッフさんにもペコっとお辞儀を忘れない所だったり、そんなささやかだけど、でもそれを自然体にできる姿が素敵だなと思っています。

そして、「平安名すみれ」という役に対しての想いを的確に言葉に、そして行動に移している所もペイちゃんの「姿勢」として好きなところです。特に、すみれちゃんに自分自身を重ねつつも、「すみれちゃんは私にとってのヒロイン」と1人のファンであることを明確に言葉にするその姿にめちゃくちゃ惹かれてしまう。

そんなLiella!の活動を通じて見てきたペイちゃんの魅力が積み重なって、『Starry Prayer』が好きという気持ちに至っているんだと思いますが、その中で一番原動力になっているのが、3rdライブツアーの東京公演day2でのペイちゃんのMCでした。むしろ、ブログという形でアウトプットしてく中で、このMCがなかったらこんなにも『Starry Prayer』を好きになれていなかったんじゃないかと少しずつ気付いている自分もいます。

■『Starry Prayer』に見える「宣言」

3rdの東京公演day2は、グループ初のドーム公演、そして声出し公演となった埼玉公演を控えていることもあって、独特の緊張感があったのを鮮明に覚えています。そういう背景もあって色々な想いをぶつけてくれるキャストさん達が多い印象だった中で、ペイちゃんの「私はここから一歩も引き下がりません」と話していたのがずっと忘れられなくて。今はもうアーカイブも残っていないし、この言葉自体もその前後の言葉も明確に書き写すことはできないんですけど、でも、ステージの上に堂々と立ちながら、堂々とこの言葉を放っていたペイちゃんの姿だけはずっと焼き付いて離れません。

そんな3rdライブツアーを終えて、『Second Sparkle』がリリースされて以降アルバムの曲を繰り返し聴いていく中で、東京day2の光景がピッタリ重なったのが『Starry Prayer』でした。率直に、すみれちゃんと歩んできた時間を感じさせる歌詞が好きなのですが、その中で特に気持ちを惹かれているのはサビのパートです。

迷いながら 見つけながら
ここまで一緒に歩いてきたね
(Starry Prayer)
もう決めたよ 明日に何が待ってても
君の隣にいること諦めない

(注1)

どうしようもないこともあるよ
それでも気持ちは変えられない
(Starry Prayer)
決めたんだよ 明日が来る前に言うね
君の隣にいたい 諦めない

(注2)

さっきも書いたように、この曲を通じてペイちゃんとすみれちゃんの「軌跡」を感じるのはもちろんなのですが、それだけじゃないのがこの曲最大の魅力だと思っています。そのフックになっているのが「諦めない」という言葉。この一言でガラリと印象が変わるなーと思っていて、自分の気持ちが変わらなければ大丈夫というような、あくまで気持ちは自分次第という責任を持っているニュアンスを感じるんですよね。言ってしまえば、「一緒にいたいよ」とか「これからも一緒だよ」という表現でも成立すると思います。むしろ、今までの時間を思うとずっと隣にいるくらいの表現が自然だと思います。

それでも、この「諦めない」という言葉を意識した上で『Starry Prayer』を改めて読み直して見た時に、「君」はちょっとだけ「僕」の先に進んでいるようにも見えてきて、そういう「ちょっとした距離感」が生まれるのが良いんです。

その上で、鮮明に残っている東京day2でのペイちゃんのMCと照らし合わせてみると、あの時の「私はここから一歩も引き下がりません」という言葉は、埼玉公演に向けてなのはもちろん、「すみれちゃんに追いつくために私は諦めない」という未来への宣言だったのかなと今になって思うところもあります。(もしかしたら、そこまで話してたかもだけど……)
そして、あの時の宣言が1つの楽曲として形になったのが、この『Starry Prayer』と僕は考えています。

すみれちゃんとの「軌跡」を確認しつつも、ペイちゃんにとっての「ヒロイン」であるすみれちゃんを追いかける宣言になっている『Starry Prayer』は、聴く度にあの時のペイちゃんのMCは僕の中でさらに強く刻まれていくし、そうして『Starry Prayer』にまた戻った時により愛着が湧いて、思わずウルッとしてしまうんです。

来月開催の4thツアーは9人から11人のLiella!へ、そしてすみれちゃん達が最高学年になっていく明確な「始まり」でもあります。僕らはまだその全貌は掴めていないけれど、きっとキャストさん達は「これまで」と「これから」を意識して色々な想いを届けてくれるはず。もちろんそれはペイちゃんも然りですが、他のソロ曲とは違って『Starry Prayer』を通じて「ここから先は一歩も引かない」という彼女の宣言をいち早く受け取っているからこそ、こちらの気持ちは準備ができてしまっているんです。(間違いなく泣いてしまう)

僕は「浪漫派」でもないし、ソロ活動を追いかけられている訳では無いのですが、それでもここまで書いてきたようにLiella!の活動を通じてのペイちゃんが本当に素敵で、大好きなんだというのは自信を持って言いたいです。そして、どんな光景の中で、どんな表情と想いでこの『Starry Prayer』を歌ってくれるんだろうかと想像するだけで、もう泣きそうになってしまう。だから僕は4thの中で、この『Starry Prayer』が楽しみで仕方ないのです。


■イベントに参加したからこそ見えた「輝き」

と、ここまで書いていたのがつい先日のことでした。本来であれば、こういう形で締め括ろうと思っていたのですが7月26日に参加したペイちゃんのバースデーイベントを踏まえて、もう1個書いておきたいことが生まれたのでちょっと加筆します。
ここからはイベントを通じて感じたことも交わって『Starry Prayer』だけの話に止まらなくなってしまうのですが、あの瞬間を味わったからこそ分かったこと、僕がペイちゃんを、そして、この楽曲を好きだと感じる気持ちが加速したのは間違いないので、ちゃんと繋がっています。

初めてペイちゃんの個人イベントに参加して率直に感じたのは、彼女の「好きなものを好きでいる」ことの気持ちの強さでした。それは、純粋にボカロ曲が好きだからカバーすると言うよりは、自分はこれが好きだから歌うんだっていう「私」であることの表現であり、言葉だけでは伝わらないこともあるから歌を通じて等身大の「ペイトン尚未」を伝えるんだという想いです。これは僕自身がボカロ曲に馴染みがなくてセトリの半分以上の楽曲を知らなかったからこそ、真っ先に伝わってくるものだと思っています。今日のために準備してきた楽曲にこれまで一緒に過ごしてきた分の愛を注ぎ込んで、歌として伝えてくれるその姿がとにかく輝いて見えた。それは、人は好きなものをここまで全力で好きでいられる「輝き」とも言えると思います。昨日はそういうペイちゃんにしかない「輝き」を全力で体感させてもらいました。

そんな体験を経て『Starry Prayer』にもう一度戻るとすると、この曲は「諦めない」宣言であると同時に、すみれちゃんがこんなにも好きなんだという「私」の表現とも言えるのかなと感じる部分も見えてきました。前者のポイントだけでも個人的にエモさを感じていたけれど、ペイちゃんの好きなものに対する気持ちの強さを実感したからこそ、僕はこんなにも『Starry Prayer』に惹かれるんだという新しい気付きと出会えました。そして、イベント前日のツイートを見て、言葉では伝わらないペイちゃんのそういう想いの強さに惹きつけられたから、豊洲PITまで行ったんだと確信しています。

先ほど、ひとまずの締めの言葉として、

そして、僕は「浪漫派」でもないし、ソロ活動のあれやこれやを追いかけられている訳では無いのですが、それでも、Liella!の活動を通じてのペイちゃんが本当に素敵で、大好きなんだというのは自信を持って言いたいです。

と書きました。間違ってはいないけど、これではまだ全然足りない。そう、「Liella!を通じて」だけではなく、好きなものを自分らしく貫こうとするペイちゃんが大好きなんです。そんな彼女が、Liella!として、そして等身大の「ペイトン尚未」として歌う『Starry Prayer』が今は楽しみで仕方ないです。

▼注釈
注1〜注2 平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)『Starry Prayer』作詞 宮嶋淳子

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